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ウォーレン・バフェットはなぜ分散投資を否定したのか?

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投資でリスクを避けるには分散投資が大事とよく言われます。

しかし、世界でもっとも安定して稼いだウォーレン・バフェットは、これを真っ向から否定しています。

彼は分散投資についてこう語っています。

分散投資は、リスクヘッジではなく「無知に対するヘッジ」だ。 自分が何をやっているかわかっていれば、分散投資は必要ない。

この言葉の意味を物理的に考えてみましょう。

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分散投資は大きく稼ぐチャンスを逃す愚挙である

当たり前ですが、元手を分散させて投資をしていたら、大きく稼ぐことはできません。大きく稼ぐためには「ここぞ」と思ったところに全額をつぎ込む必要があるのです。

それをしないのは「外れるかも知れない」からですが、バフェットはこれを「無知」と切り捨てるわけですね。

「世界がこれからどうなるべきかわかっていれば、外れが怖いわけがない」ということです。ほとんどの投資家は、世界がこれからどうなるかなどあまり考えていません。

「何となく上がりそうだから」「何となく有名な会社だから」という理由で株を買ったりします。あるいは「東京五輪の関連株だから」というイベントに合わせて買ったりします。

もちろん、それが当たることもあるでしょう。

また、そのくらいの気軽な気持ちで多くの人が参加してこそ、市場は盛り上がるものです。なので、これはこれでいいのです。

しかし、この程度の知識で参入するから「外れるかも」という恐怖が生まれるんですね。そして「リスクヘッジ」と格好いい言葉を使って、元手を分散させるのです。

バフェットから見たら愚挙である「チャンスの縮小」を自らやってしまうんですね。

その企業について一本の論文を書けるほど勉強する

バフェットは投資対象を徹底して研究することを説いていました。

「その企業について一本の論文を書けるくらい研究しなければ、投資をしてはいけない」という言葉も有名です。

論文といってもピンキリですが、バフェットがいう「論文」は、理科の世界でいうなら「ネイチャー誌」に掲載されるくらいのレベルでしょう。

(実際、バフェット=バークシャー・ハサウェイがどこに投資をしているのかは、毎年投資家の最大の注目事項の一つとなっています)

このレベルで研究するまで「投資してはいけない」というくらいですから、投資でいかに勉強が必要か、よくわかるでしょう。

■ずっと成功し続けた「古典」の言葉が一番正しい

上のようなことを書くと「いや、そんな勉強しなくても稼げるからね」という人もいるかも知れません。

「1年で100万円を○億まで増やした」というような方が、よく言いそうです。その人の言葉も、もしかしたら正しいかも知れません。

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しかし、その人がこれからもずっと成功し続けるかはわからないのです。するかもしれないですが、しないかも知れません。

それに対して、バフェットはずっと成功しています。つまり、彼はこの世界の「古典」なんですね。

本当に正しいかどうかはわからないけど、「50年成功しているなら、正しい確率が高い」と判断すべきです。

もっというなら、この50年どころか数千年、世界で語り継がれている古典と照らし合わせればいいでしょう。

孫子の兵法でもソクラテスの哲学でも何でもいいですが、それらと照合すればするほど、バフェットと同じことを言っていることに気づくはずです。

たとえば孫子なら「彼を知り己を知れば百戦危うからず」という有名な一説がまさにそれです。

ソクラテスも「無知の知」という言葉で「自分が何も知らないことを自覚しろ」と説いています。

バフェットも「自分は何も知らない」と自覚していたからこそ、徹底して研究を重ねたわけです)

これらの古典を、古今東西の偉人まで熟読していたことを考えると、彼らの言っていることは「ほぼ真実」と考えていいのです。

少なくとも「1年で○○億」の人たちの言葉より、よっぽど信じていいでしょう。(その方々を否定しているわけではなく、バフェットたちが別格なのです)

しかし、経験が浅いうちは分散投資も重要

上のように書いてきましたが、誰もがいきなりバフェットのように「この銘柄で間違いない」と自信を持てるわけではありません。

バフェットがそういう断言をできるのは「全体を見てきたから」であり、「まだ全体を見ていない人」が同じことをしても、ただの猿真似になってしまいます。

「一度全体を見るため」に、経験が浅いうちは分散投資をしてもいいでしょう。というよりするべきだと思います。ただ、最後のゴールは「集中投資」と考えるべき、ということです。


「といっても、多くのお金持ちはローリスクな分散投資をしている」と言われるかも知れません。

もちろんその通りです。ただ、彼らは別に「投資家として一流になろう」とは別に思っていないのです。「資産守りながら増やせればいいや」という考えだから、それでいいのですね。

バフェットのいう「無知に対するヘッジ」に該当しても、全然かまわないと思っているわけです。

結局のところ、「その人が何を目指すのか」につきます。バフェットレベルになってもまだ上を目指すのか、それとも守りに入るのか、ということですね。

「ハイリスク・ハイリターンかローリスク・ローリターンか」という、投資の振り出しに戻ってしまったようですが、無駄ではありません。

何も考えずに「分散投資が大事」とか「ポートフォリオを組もう」などと考えるより、「バフェットは何で分散投資を否定したのか」「彼がいうほど、分散投資は悪いものなのか」ということを熟考した方が、断然正しいはずです。

戻ってきた振り出しは同じでも、そこに立っている自分の意識はまったく違っています。

分散投資のぜひにかぎらず、「○○は正しいのか」という本質的なことを考えると、大抵は振り出しに戻るものです(どんなジャンルの話でも)。ただ、その振り出しにはものすごく大きな意味があると私は思います。

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