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うつ病の治療法には薬物療法以外にどのようなものがありますか?

2014.01.20

うつ病の治療法には薬物療法以外にどのようなものがありますか? はコメントを受け付けていません

うつ病の治療は、薬物療法をメインに認知行動療法を組み合わせて行うのが一般ですが、それ以外にも「電気けいれん療法(ECT)」、「光療法(高照度光照射療法)」、「経頭蓋磁気刺激法」といった、いくつかの療法が存在します。

即効性があり、薬に頼れない人向きの電気けいれん療法(ECT)

薬物治療では、なかなか治らない人や、薬物治療を行うことができない人向きの治療です。

電気けいれん療法は、頭部に電流を流す治療法で、抗うつ薬が開発される以前から行われていました。頭部の表面に電極をつけ、100ボルト前後の電流を2~3回通電するというものです。

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このとき、軽い痙攣が起き、そのショックにより、うつ病が軽減すると考えられています。しかし、本人や家族の抵抗感が大きく、効果的な薬物が開発されるとともに、一時期、あまり行われなくなっていました。

最近では、静脈麻酔薬と筋弛緩薬を用いる修正型電気けいれん療法が、総合病院でも普及しています。電流の強さも、患者さんに合わせ、安全な量が計算されて、適用されます。

即効性があり、自殺の可能性のあるような緊急性の高い患者さんには効果的であるといえます。ただ、治療効果が長続きしないといもいわれています。

リースも可能な光療法(高照度光照射療法)

高照度光照射装置を用い、室内灯の5~10倍に相当する2500~3000ルクスの光を照射するという治療で、季節性感情障害(冬季うつ病)の治療に効果的です。近ごろでは、1万ルクスの光が用いられるようにもなってきました。

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高照度光照射装置は、市販されており、また、リースによっても入手することができるため、主治医の指示のもと、活用してみるのもよいでしょう。

冬季うつ病は、日光を浴びる時間が少ないことによって、生体リズムが狂わされた結果、発症すると考えられています。光療法は、その理論に適った療法ですが、その作用がどのようであるのかは、まだ、解明されていません。

光を浴びる時間帯は、朝の時間帯が効果的といわれています。

脳内にある神経細胞を刺激~経頭蓋磁気刺激法

これは、頭部に磁気を当てる治療法です。強い磁気を発生させる装置を頭部に当てて、磁気エネルギーで脳内にある神経細胞を刺激します。5~20ヘルツの高頻度刺激を10~~20日間連続して行うことで、神経細胞が興奮を増します。

1ヘルツほどの低頻度刺激を同様の日数で行った場合、神経細胞の興奮は低下します。そのやり方については、脳機能画像を調べて決定します。ただし、この治療法は歴史が浅いため、その効果や治療法に関しては、まだ、はっきりわかっていないのが現状であるといえます。

また、実際に行っている病院も少なく、この治療法がうつ病の治療法として普及するには、もう少し時間がかかるであろうと考えられます。

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