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うつ病を発症しやすい性格とストレスとの関係

2014.01.06

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うつ病を発症する最も大きな要因は、ストレスです。ストレスは、外的に与えられる刺激や原因(ストレッサー)によって発生する負担のことをいい、日常生活においても、誰しもが多かれ少なかれ有しています。

たいていの場合、人は、ストレスを上手にやり過ごして生活していますが、人によっては、ストレスをうまく処理できず、心の奥底に溜めこんでしまったり、過大に受け止めるなどして、うつ病を発症してしまう場合があります。

ストレスの要因となるストレッサ―として、暑さ、寒さ、騒音、薬物、過労、不安、恐怖、孤立など、多種多様です。

ストレスの程度が軽ければ、それに対処することができますが、過度に強かったり、長期に及んだりする場合、対処し切れなくなり、心身に何らかのトラブルが生じ、うつ病を発症するに至ってしまうのです。

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親しい人の喪失が引き金となり....

「どのような出来事が、個人にとって、最も強いストレスを与える要因となるか」について調査した研究結果がいくつか紹介されています。

世界的に著名なホームズら(米国)による研究や、日本人を対象とした夏目誠氏(大阪樟蔭女子大学人間科学部教授)らによるものが有名であるといえるでしょう。

それらによると、日米での差異はあるものの、配偶者の死、離婚、夫婦の別居、親族や友人の死など、いずれの場合も、喪失に関する体験に高い評価がなされていました。

たしかに、親しい人の喪失は、誰にとっても、衝撃的な出来事であるといえます。本人が前向きになろうとする意識も必要ですが、どのくらい、周囲の支えがあるかも、うつ病の発症を左右するポイントであるといえます。

「仕事熱心、かつ、真面目でいい人」は、要注意

うつ病の発症に、ストレスや環境が大きく影響していることは既に述べた通りですが、そのバック・グラウンドには、うつになりやすい性格が大きく関係しています。

うつ病になりやすい性格としては、「循環性格」、「執着性格」、「メランコリー親和性性格」と、3つに分類できます。これらに共通するのは、「仕事熱心、かつ、真面目でいい人」であるという印象を与えることです。

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責任感が強く、献身的、かつ、完璧主義、また、社会的評価も高いといえます。他方、気持ちの切り替えがうまくいかないとか、人の目を気にし過ぎるといった側面もあります。

精神的に弱く、ストレスを溜め込みやすいのです。実は、このような性格は、日本人に非常に多いタイプなのです。

時代に適合していけない人がなりやすい

これは、終身雇用制が確立していた高度成長期には、望ましいとみなされていた性格なのですが、現代の経済停滞期にあっては、一つの考え方に固執せず、柔軟に対応できる性格の人の方が、重宝されるようになってきています。

「仕事熱心、かつ、真面目でいい人」は、かえって、頑固で融通がきかないとみられることもあります。このように、時代に正確が適合していない人が、うつ病になりやすいともいえるのです。

性格的要因にこだわりすぎないことも大切

自らの性格を自覚しておくということは、それを見直して自分を改革するには、良い契機となることでしょう。ただ、先述の3つの分類に該当しない人でも、うつ病になる可能性はあるのです。

性格だけがうつ病発症の要因ではないため、「このような性格ゆえにうつ病になった」などと考えるのは間違いであるといえます。自分の性格にこだわりすぎたり、悲観的になったりすることは回避しなくてはなりません。

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