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男性向けベビーカーが大ヒット!~屋根会社発の少子化に負けない知恵

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少子高齢化で逆風が吹くと予感される、ベビーカー市場。

しかし、少子化ということは「一人の子供にかける費用は増える」ということです。

それに着目し、ニッチなニーズをついたヒット商品を生み出した男性がいます。屋根工事会社という全くの畑違いの分野から参入した高橋陽介さん。

彼が生み出した「男性向けベビーカー」の特徴と、その開発ストーリーを紹介します。

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マウンテンバイクのようなデザイン

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高橋さんが開発したベビーカーのデザインは、まるでマウンテンバイク。太いアルミのパイプに骨太のゴムタイヤという、男性が使っていてもまったく違和感のない、クールな印象となっています。

高橋さんがこのようなデザインを思いついたのは、自身の育児経験がきっかけでした。

お子さんが生まれたことをきっかけにベビーカーを探したのですが、ピンク色や花がらという女性向けのものばかりで、男性の高橋さんが押しても恥ずかしくないようなデザインがなかったのです。

「海外製ならカッコいいものがある」と聞き探してみても、海外製はサイズが大きくて使い勝手が悪い。

ということで「日本人向けのサイズ&使い勝手で、クールなデザインのベビーカーを創ろう」と思い立ったそうです。

オシャレだけでなく、機能性も両立

「男性向けのデザイン」というだけでは、大手が今までのベビーカーの色違いを出したりするだけで、簡単に販売できたでしょう。(実際、当時からされていたはずです)

高橋さんはデザインだけではなく、普通のベビーカーにはない機能性にもこだわりました。その機能の一つが「買い物カゴが座席の下におさまる」くらいの収納スペースです。

と書くと「ただスペースを作るだけだろ」と思われるかも知れませんが、それだけのスペースを作ると「サイズが大きくなる」「重くなる」というデメリットもあります。

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「いかに、サイズと重量を押さえて収納を確保するか」が高橋さんの課題でした。


シンプルな骨組み、車いす用のパイプ

高橋さんはまず、「骨組みをシンプルにする」ことに挑戦しました。「そもそも、ベビーカーの構造に本当に必要な骨は、どことどこなのか」ということを分析し、最大限にシンプルな骨組みを実現したわけです。

そして、使う素材にもこだわりました。軽いパイプを使うのは当然ですが、軽いと強度が落ちてしまうため、車いすなどに使用されるタフなパイプを活用しました。

これらの部品を一つ決めるのにも一年かかるほどの複雑さで、「ただ収納スペースを大きくするだけ」という簡単な話ではない、ということがこのエピソードからもわかります。
(基本的に、シンプルな課題ほど実現するのは大変なのです。「安くて美味しい」がその典型ですが)

資金をどのように確保したのか?

高橋さんの当初の本業は、屋根建設会社。お父さんの陽一さんが運営される会社でしたが、「会社の事業と関係ない」ということで、資金は出してもらえませんでした。

(高橋陽一さんというと、漫画が好きな方は、「キャプテン翼」の作者の方を連想されると思います。同姓同名というのは、結構あるものですね。笑)

しかし、ベビーカーの開発ということで、自治体からの補助金を受けることもでき、加えて自らの貯金を切り崩すなどして、何とか資金を捻出しました。

そして、2007年に開発を開始し、2013年11月時点で、年間売上高が4000万円というヒット商品となりました。(屋根建設会社ですが、売上の3割をこのベビーカーが占めている、ということです)

この成功から学べること

私が高橋さんのインタビューを読んでもっとも興味を持ったのは「少子化ということは、子供一人当たりにかけるお金は増える」ということです。

実際、高橋さんが開発されたベビーカーは高額商品ですが、それでも大手百貨店などで扱われて売れています。

学習塾など育児に関する産業では、多くの人が「少子化=ピンチ」と単純に考えてしまいがちです。

確かに規模だけで勝負するビジネスの場合はそうなるでしょうが、ニッチなニーズを満たすスタイルなら、むしろ「一人あたりの投資額が増える」チャンスとも言えるわけです。

円高円安が代表的な例ですが、どんな社会現象でも、それがプラスになる人もいれば、マイナスになる人もいます。

すぐに立場を切り替えるのは難しいですが、どんな社会状況でも「それに合わせた」見の振る舞い方、ビジネスができると有利ですね。

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