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おたふく風邪を甘くみないで!~難聴になったり命を落とす子供も

2014.04.01

おたふく風邪を甘くみないで!~難聴になったり命を落とす子供も はコメントを受け付けていません

おたふく風邪といえば、どんなイメージがありますか?「ほっぺたがぷっくりと腫れ、痛くて食事がしにくいけれど、数日で治るもの」…と思われているかもしれません。

しかし年間、かならず耳が聞こえなくなる子がいるほか、脳炎になって命を落とす子どももいることをご存知でしょうか。

海外ではとっくに定期接種になっているのに、日本ではなぜか任意接種のままのワクチンがいくつかあります。

今のところ任意だけれど、子どもにはぜひ受けさせてあげたいワクチンについてご紹介します。

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合併症の多い「おたふく風邪」は、ぜひ接種を

おたふく風邪は、「ムンプスウイルス」による感染症です。

その名の通り「おたふく」顔になる子が多いため、ほっぺたの症状というイメージがありますが、実際は耳の下の「耳下腺」が腫れる病気です。

ほっぺたがぷっくりとして痛みが出るだけで、軽症で済む子どもがほとんどではあります。熱は出る子と出ない子がいます。

しかしおたふく風邪には、怖い合併症が意外にたくさんあるのです。

まず自然に発症した子のうち、約15パーセントに「無菌性髄膜炎」が起こります。

強い頭痛と嘔吐が特徴的で、大変苦しい思いをすることもあります。

ちなみにワクチン接種後の副反応としての髄膜炎は、およそ1万人に1人といわれますので、どちらのリスクが高いかは明白です。

またおたふく風邪が原因で、重度の難聴になる子もいます(ムンプス難聴)。

自然発症した子のうち、1,000人に1人といわれますが、最近ではもっと高頻度だとするデータもあります。

多くは片耳だけの難聴で、一生治らないこともあります。

ちなみにおたふくのワクチンを定期接種としていない国は、先進国の中でも日本だけです。

1日も早い任意接種が望まれるワクチンの1つだといえるでしょう。

自治体によっては助成制度を設けているところもありますので、ぜひ調べてください。任意でもぜひ受けさせてあげたいワクチンです。

肝臓がんに発展することもある「B型肝炎」

海外と比べ、日本が遅れている予防接種の1つに「B型肝炎」があります。

B型肝炎ウイルスに感染すると、肝炎を起こし、長い年数をかけて慢性肝炎、肝硬変を経て、最終的には肝臓がんに至ることもあります。

昔は母子感染が多かったのですが、今では検査体制が整ったおかげでほとんどゼロになっています。

ただし輸血や性行為などによって感染するリスクはあり、現在でも毎年2万人ほどが新たに感染するといわれています。

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また子どもの場合、感染経路が不明なケースも多いようです。

しかも治療したらそれで完治するわけではなく、B型肝炎ウイルスの遺伝子は一生、肝臓の中に残るということが分かってきました。

ただしC型肝炎と違い、B型には感染を防ぐためのワクチンがあります。ぜひ受けて、あらかじめ身を守りたいものです。

WHOは、世界中の子どもたちが生まれてすぐに受けるべき接種として挙げています。

実際、多くの国では定期接種になっていますが、日本では現在のところ母子感染が疑われる子どもにのみ義務化されており、それ以外の人は任意となっています。

日本でも近い将来、すべての子どもへの接種が実現すると思われますが、B型肝炎ワクチンは成長にともなって抗体が作られにくくなるため、なるべくなら早めの接種が理想的です。

軽視されやすい「水ぼうそう」にも、重い合併症が

水ぼうそうは、「水痘帯状疱疹ウイルス」の感染で起こります。

発症している子と同じ空気を吸っただけでも移るほど感染力の強いウイルスであり、日本では多くの子どもが「通過儀礼」のようにかかっている病気です。

確かにほとんどの場合、水疱のできる発疹とかゆみ、発熱などの軽い症状で済むのですが、毎年3,000人程度の子が、脳炎や肺炎などの重い合併症にかかっています。

さらに毎年、10人以上の子が命を落としている現実もあります。

また軽症で済んだとしても、顔や体に痕が残ることがあり、後悔しているお母さんもたくさんいるのです。

水ぼうそうのワクチンは、できれば2回受けると高確率で感染を予防できます。1回目の後、3カ月経ったらすぐに追加接種を受けましょう。

100パーセント予防できるとはいえませんが、もしかかってもワクチンを受けていない場合と比べるとかなり軽く済みます。

重症化するリスクはきわめて低くなりますし、もちろん痕も残りにくくなります。中には、水疱すらできずに終わる子もいるほどです。

北海道の子だけ任意となっている「日本脳炎」

日本で定期接種がおこなわれているワクチンの1つに、「日本脳炎」があります。

ウイルスに感染した豚の血を吸った蚊を通して、人に感染するもので、日本を含む東南アジアで流行しやすい病気です。

日本では接種がおこなわれているため、患者数は少ないのですが、数年に何度かは感染する人がいます。

特に重症化すると、けいれんや意識障害が起こり、最悪の場合は命を落とすこともある怖い病気です。

しかし日本の中でも、日本脳炎ワクチンが定期接種になっていない地域があります。それは北海道です。

もともと日本脳炎は、沖縄をはじめとする西日本に多く、今のところ北海道では感染者が出ていないことが原因なのですが、旅行や転勤などで誰もが自由に移動できる今、北海道の人が感染しないとは言い切れません。

特に現在は地球温暖化のため、感染は北へ広がりつつあります。

北海道では残念ながら任意接種なのですが、特に養豚場が近い地域に住む人や、国内外の移動が多い家庭では、ぜひ接種しておきたいワクチンです。

By 叶恵美

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