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最近の胃カメラは以前ほど苦痛を感じません~オエッとなりにくい?

2014.07.16

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40歳を過ぎると、がんをはじめとするさまざまな病気にかかりやすくなります。職場もしくは自治体で実施しているがん検診の多くも、40歳以上が対象です。

そういった一般的ながん検診に加えて、定期的に受けておきたい検査に「上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)」があります。

胃や食道、十二指腸にできた病変を高い確率で発見できますので、ぜひ怖がらずに受けてみましょう。

胃カメラではどんな病気が分かるの?

胃カメラは口もしくは鼻から小型カメラを挿入することで、食道~十二指腸までを内側から観察する検査です。ですから食道、胃、十二指腸にできたポリープや炎症、潰瘍などを高確率で発見することができます。

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具体的には胃がんや食道がん、十二指腸がんのほか、胃潰瘍や胃炎、良性のポリープ、逆流性食道炎などがあります。またピロリ菌感染の可能性も疑うことが可能です。

職場や自治体でおこなわれる胃がん検診では、バリウムを使ったX線検査が中心です。バリウムの流れや、胃壁に付着する様子を確認することで病変の有無を診断しますが、たとえば早期がんなどの場合は見逃してしまう可能性もあります。
胃でいうなら、どちらかといえば「全体の形や動き」を見るための検査といえるでしょう。

その点、胃カメラなら粘膜の状態を直接観察できますので、より確実です。また早期の食道がんなど目で確認しにくい病変は、全体にヨード液をまくことで染色し、正常な組織と異常な組織を見分けることもできます。
さらに異常が疑われる部分があった場合は、内視鏡の先についた器具で組織の一部を採取し、病理検査にかける「生検」をおこなえる点も大きなメリットです。

ちなみに咽頭がんの場合は、「咽頭鏡」という専門の検査機器を使用します。胃カメラでは咽頭を遠くからしか確認できないため、経験豊富な医師でなければ病変を見つけるのは難しいかもしれません。

胃カメラ検査の流れ~喉の麻酔をしてからカメラを挿入!

内視鏡のリモートコントロール部
検査の際には胃を空っぽにしておく必要がありますので、前日夜9時以降からは絶食を指示されます。飲み物はかまいませんが、お酒は控えたほうがいいでしょう。
そのため胃カメラ検査は、午前中のなるべく早い時間におこなわれることが多いはずです。

以前までは口から挿入するカメラが主流でしたが、最近では鼻からおこなえる機械も増えてきました。一般的に鼻からのほうが「オエッ」となりにくく、患者さんの負担が少ないとされています。ただし鼻の通りが悪い人などは適応にならず、口から挿入することもあります。

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検査前には、胃の中の泡を消すための薬や、鼻腔を広げるための薬、また喉の麻酔などが使われます。特に胃カメラが喉を通る時がもっとも苦痛を感じやすいため、喉の麻酔はしっかりと効かせることが大切です。
さらに鼻腔を広げるためのチューブを入れるなどして、カメラの通りを良くするための前処置が色々とおこなわれます。

準備ができたら横向きに寝て、いよいよカメラの挿入です。医師がモニターを見ながら、喉→食道→胃→十二指腸の順番で観察していきます。
食道の入り口は、ものを飲み込んだ時しか開かないようにできているため、入り口に来たらゴクンとカメラを飲み込むよう指示されます。この時がもっとも苦しいかもしれませんが、飲み込めたらあとはスムーズに検査が進みます。

観察するだけなら5分~10分、生検をおこなう場合は15分~20分ほどかかることもあります。検査後は喉の麻酔が切れるまで、1時間ほどは飲食を控えるようにしましょう。

胃カメラの上手な受け方~だらーんと脱力しよう!

内視鏡を患者の鼻から差し込む医者
胃カメラと聞いただけで「苦しいから嫌だ」と思う人も多いでしょうが、年々ファイバースコープも細く柔らかくなっていますので、ひと昔前より苦痛は少なくなっています。また鼻から挿入できれば、なお受けやすいはずです。

ただし体に力が入っていると、うまくいきにくいかもしれません。胃カメラを上手に受ける最大のコツは、とにかく体の力を抜いて「だらーん」とすることなのです。何か他のことをぼんやり考えるくらいでちょうどいいでしょう。

緊張すると、どうしても喉がキュッと閉まってカメラの通りが悪くなってしまいますので、麻酔がしっかり効いているなら心配せず、力を抜いて受けることが大切です。そしてゆっくり深呼吸をくり返して、息を止めないこともポイントです。

また「検査の途中で唾液を飲まない」よう指示されると思いますので、唾液は遠慮なくダラダラと口の端からこぼしてしまいましょう。途中で飲むと気管に入ってむせてしまい、検査どころではなくなるため要注意です。

もちろん、事前に「腕がいい」と評判の医師を探すこともおすすめします。ネット上の口コミもいいですが、実際に受けたことのある知人からの情報のほうが、より信憑性は高まるでしょう。

基本的にどの医師もそれなりに豊富な検査経験を持っているものですが、信頼できる知人から「良かったよ」と言われたほうが、精神的な安心感が高まります。胃カメラはリラックスが重要な検査ですので、できるだけ安心してお任せできる医師を選ぶようにしてみてください。

By 叶恵美

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