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喉の痛みが治らない!~命にかかわる風邪以外に考えられる病気とは?

喉をおさえる女性

ヒリヒリとする喉の痛みは、風邪の代表的な症状の1つですが、あまりに長引く場合は他の病気を疑うことも大切です。場合によっては命にかかわる病気の可能性もあります。

喉の痛みが治らない時に考えられる病気についてご紹介します。

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喉の痛みのほとんどは、ウイルスによる「感染症」

ウイルスのイメージ図
喉の痛みでもっとも多いのは、ウイルス感染、つまりいわゆる「風邪」です。

風邪の原因となるウイルスは、ライノウイルスやアデノウイルス、コロナウイルスなど何種類かありますが、ほとんどは時間とともに自然経過しますので、ウイルスの種類を調べる検査は通常おこなわれません。

ただし高熱や関節痛をともなう場合はインフルエンザの可能性があるため、鼻の奥の粘膜を採取して調べ、必要に応じて治療薬を使います。

ウイルス感染による喉の痛みで、もっとも気をつけたいのは風邪以外の病気です。たとえばHIVや肝炎、EBウイルスなどがあります。

風邪に比べれば稀なケースですが、HIVなどは感染後まもなくして風邪に似た症状が現れ、その後長い潜伏期間に入りますので、心当たりのある人は検査を受けると安心です。

細菌による感染症には、命に関わるケースもある!

救急治療を受ける患者
一方、ウイルスではなく細菌による喉の痛みもあります。溶連菌や肺炎球菌などが代表的で、これらを総称して「細菌性咽頭炎」と呼びます。

特に扁桃腺が腫れあがる「扁桃腺炎」が代表的で、この場合は高熱をともなう人が多く見られます。

細菌の感染症には抗生物質が効きますので、ウイルスよりも治療の手立てがあるといえるでしょう。ただし最初から、喉の炎症がウイルスによるものか、細菌によるものかを調べることは稀です。

多くは治りが悪く長引いた後で、検査を受けることになります。

また喉に感染する細菌としてはクラミジアや淋病などもありますが、こういった性感染症の場合は喉の痛みは出ないことも少なくありません。

ですから性器にこれらの感染が見つかった人や、処方された薬でなかなか治らない人などは、念のため検査を受けることをおすすめします。

細菌感染による喉の痛みで、特に気をつけたいのは「急性咽頭蓋炎」です。咽頭蓋とは、食べ物が肺のほうに行かないよう、ものを飲み込んだ時に気管に蓋をする役割を持つ部分ですが、ここに細菌が感染して腫れあがると、呼吸困難になってしまうことがあります。
すぐに気道確保などの救急処置が必要になりますので、息苦しさをともなう喉の痛みには気をつけましょう。

もう1つ、命に関わることのある細菌感染に「レミエール症候群」があります。これは細菌が首の静脈にまで入り込んで炎症を起こしたもので、血管の中に血のかたまりができてしまう危険な病気です。

その結果、肺の血管に詰まって呼吸困難をきたす恐れもあります。

レミエール症候群の場合、喉の痛みに加えて首の痛み(左右どちらかが多い)を訴えることがほとんどですので、このような症状が見られる際はすみやかに医師に伝えるようにしましょう。

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感染症以外の喉の痛み~甲状腺疾患や悪性腫瘍など

以上が喉の痛みから考えられる感染症ですが、中には感染とは関係のない病気が潜んでいることもあります。いずれも稀なケースですが、たとえば「亜急性甲状腺炎」です。

通常、甲状腺の疾患は痛みをともなわないものが多い中、この病気では痛みがあるのが特徴です。甲状腺は首にある器官ですから、「喉の痛み」として認識されることがあります。

特に30~40代の女性に非常に多く、腫れた部分を押すと痛みが強まることもポイントです。

ほとんどの場合、腫れと痛みは左右のどちらか一方に発生しますが、その部位は時間とともに移動することがあります。また動悸をともなうケースも多く見られます。

治療はステロイドが基本で、完治までには2ヶ月ほどかかります。

他に非感染症の喉の痛みとしては、稀ではありますが「咽頭がん」や「喉頭がん」などの悪性腫瘍もあります。

喉のどのあたりにがんが発生したかによっても症状は異なりますが、多くの場合共通しているのが「声のかすれ」と「喉の痛みや違和感」、「食べ物の飲みこみにくさ」などです。

特に声の変化をともなう場合は悪性腫瘍の可能性も疑われますので、医師に相談するようにしましょう。

マスクと「温め療法」で、喉をケアしてあげよう!

マスクをする男性
喉の痛みを訴えて耳鼻咽喉科に駆け込む人は、3~5月に特に増えるといわれています。これは花粉のほか、中国から運ばれてくる黄砂やPM2.5などの影響です。

ですから特に風邪をひいていなくても、この期間であれば異物の刺激による喉の痛みの可能性もあるでしょう。

季節性のものであれ感染症であれ、共通しておこないたいのは、何はなくとも「帰宅後のうがい」、そして「マスクの活用」です。

マスクは花粉や有害物質をカットしてくれるのみならず、呼吸によって入ってきた空気を加湿してくれる役割もありますので、喉がうるおって炎症が起きにくくなります。

また喉をなるべく温めることも効果的です。タートルネックの服を着たり、温かい飲み物をとったりして喉を優しくケアしてあげましょう。

最近では性能のいい、超音波式の温熱吸入器も低価格で発売されていますので、喉や鼻の粘膜が弱い人は1台持っておくのもおすすめです。

一般的に、喉が痛いだけなら最初は市販薬で様子を見ても問題ありません。ただし1週間以上痛みがひかない場合や、より悪化する場合、高熱が続く場合や、首のしこりがある場合、呼吸困難の症状がある際などはすみやかに受診しましょう。

また1度もらった薬を飲んでも効果がなかった場合も、再び受診してより詳しい検査を受けるようにしてください。

By 叶恵美

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