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皮膚がんが増えています~色白は要注意!美人薄命は本当だった!?

2014.06.11

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近年、日本人にじわじわと増えている病気の1つに「皮膚がん」があります。皮膚がんは紫外線を長年浴びてきた高齢者に多く発症するため、社会の高齢化にともなって今後も増えるものと予想されています。

しかし初期の皮膚がんは、一見するとホクロやシミと見分けがつきにくいものがほとんどです。

日ごろから自分の肌をチェックする習慣をつけ、早期に異常を発見するようにしましょう。

日本人に多い「基底細胞がん」は、ホクロから始まる!

大きいホクロ
皮膚がんにはさまざまな種類がありますが、中でも日本人にもっとも多いのは「基底細胞がん」になります。これは皮膚の表皮にある「基底細胞」が悪性化したものです。

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8割以上が顔や頭部にできるため、紫外線が大きな原因と考えられています。特に目の周りや鼻、上くちびるなどが好発部位です。

また紫外線による影響が蓄積した50代以上からリスクが上がります。

最初は濃い茶色~黒色の盛り上がりから始まるため、ほとんどの場合ホクロと見分けがつきません。

これが数年をかけて少しずつ大きくなり、やがて真ん中が凹んで潰瘍となって、かさぶたができたり血がにじんだりするようになります。

痛みやかゆみなどは基本的にありません。基底細胞がんは悪性度が低いため、リンパ節に転移するケースは非常にまれです。

しかし局所的に進行するタイプのがんですので、放置すると皮膚を突き抜けて筋肉や骨にまで達し、最悪の場合は目や鼻などがえぐり取られてしまう可能性があります。

特に怖いのは頭がい骨にまで広がってしまうことで、この場合は命の危険に及ぶこともあるため注意が必要です。

皮膚に紅班ができたら疑いたい「有棘細胞がん」

日本人に2番目に多い皮膚がんが「有棘(ゆうきょく)細胞がん」です。表皮の「有棘細胞」から発生したがんで、基底細胞がんよりやや悪性度が高いことで知られています。

有棘細胞がんの場合はホクロのような色ではなく、紅色もしくは茶色に近い盛り上がりから始まります。

形はいびつで、肉がくずれたような様子を呈するものが多く、表面がもろいために出血しやすいことも特徴です。また進行するとカリフラワーのような形になります。

基底細胞がんと同様、原因としては紫外線が大きく、顔や首、手の甲など太陽によく当たる部分に多く発生します。

ただし有棘細胞がんには「ヒトパピローマウイルス」の感染も関わっていることが分かってきており、この場合は日光に当たらない部位にも発生する可能性があります。

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また有棘細胞がんでは、前駆病変として「日光角化症」や「ボーエン病」が見られることも大きな特徴です。

表面がカサカサした紅色のシミのようなものができる皮膚病で、いずれも有棘細胞がんに移行するリスクがあります。

この時点で治療を受ければ、がん化を防ぐことができますので、皮膚にかさぶたのような紅班が見られる人はぜひ早めに皮膚科を受診してください。

リンパ節転移しやすい「悪性黒色腫(メラノーマ)」

メラノーマの拡大写真
皮膚がんの中でも特に悪性度が高いことで知られるのが「悪性黒色腫(メラノーマ)」です。

世界的に見るとオーストラリアやニュージーランドの白色人種に多く、日本人には少ないがんですが、放置すると命の危険性がもっとも高いタイプになります。

中でも日本人に多い悪性黒色腫は「末端黒子型」といって、足裏や手のひらなどにできるものです。

最初はホクロと見分けがつきにくいのですが、6ミリを越えるようになった場合は悪性黒色腫の可能性があるため早めの受診が望まれます。

また爪に発生することもあり、その場合は爪に縦のストライプ模様ができるのが特徴です。

悪性度が高いだけにリンパ節転移しやすく、その前に発見することが完治のカギとなります。

中でも全身にできる可能性がある「結節型黒色腫」というタイプは、非常に進行が早いため、成人になってからできたホクロにはすべて注意するようにしてください。

皮膚がんは早期発見できれば、完治できるがん

皮膚がんは、経験豊富な医師であれば見ただけで診断の目安をつけることができます。

また最近では「ダーモスコピー」という拡大鏡で観察することで、ホクロが良性か悪性かの区別をつけられるようになりました。

これらの検査で皮膚がんの可能性が疑われた場合、組織を採取して調べる「皮膚生検」がおこなわれます。

皮膚がんは全体的に治療成績は良く、早期に発見さえできれば病変を切除するだけで済みます。

ただし「有棘細胞がん」や「悪性黒色腫」の場合は、放置するとリンパ節に転移し、そこから全身に運ばれてしまう危険性があります。

遠隔転移した皮膚がんは、他のがんと同じく治療が非常に厳しくなりますので、日ごろから皮膚の異常は放っておかないことが大切です。

またいずれの皮膚がんも紫外線と密接な関係があるため、色白の人はリスクが高くなります。

特に日焼けをすると真っ赤になってしまう人は、もともとのメラニン色素が少ないため紫外線の影響を受けやすく、皮膚がんの罹患率が上がるとされています。

日ごろから紫外線対策に力を入れると同時に、ホクロの変化には気を配るようにしましょう。

特に足裏や背中などは目が行き届きにくいため、定期的にチェックするようにしたいものです。

By 叶恵美

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