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妻が主人在宅ストレス症候群にならないために~働き過ぎの人は要注意

2014.06.18

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定年退職やリストラなどで、夫が四六時中家にいることによって、病気になってしまう妻が急増しています。最近では「主人在宅ストレス症候群」という、夫にとっては何ともショッキングな病名までつけられるようになりました。

我が妻をそんな不名誉な病気にしないためには、何といっても夫側の「気遣い」が必要です。またこれからXデー(退職の日)を迎える夫婦は、お互いに理性的に準備を進めていきましょう。

夫の定年で、胃に穴が開いてしまう妻も!?

主人在宅ストレス症候群とは、仕事のなくなった夫が一日中家にいることによって、妻に起こるさまざまな症状の総称です。具体的には高血圧や不眠、うつ状態、パニック障害や胃潰瘍、円形脱毛症などが挙げられます。

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中でも多いきっかけは、夫の定年退職です。特にそれまで仕事一筋に生きてきた夫がリタイアを迎えると、無趣味なだけに家に引きこもってしまいます。それでいて今度は家の中で采配をふるおうとするため、今まで自由に家を切り盛りしていた妻は大きなストレスを抱えてしまうのです。

さらにやることがない夫の中には、妻がどこへ行くにも後をついてきたり、または行動をいちいち報告させたりする人もいます。

夫が働いていたころは気ままに友達とランチやお出かけを楽しんでいた妻が、急に夫の監視下に置かれれば、心身を病んでしまうのも無理はありません。

特に団塊の世代がリタイアの時期を迎えている今、定年退職による主人在宅ストレス症候群を訴える妻が急増しているといわれています。

夫が覚えておきたい!主人在宅ストレス症候群の予防法

新聞を読む初老の男性とお茶を入れる妻
主人在宅ストレス症候群を予防するためには、夫側の協力が不可欠です。

めでたく定年退職を迎えた夫にしてみれば「家でゆっくりして何が悪い。もともと自分の家だ!」と言いたくなることでしょう。長年勤めあげて、家族を養ってきたこと自体はもちろん素晴らしいことです。
しかしやはり妻側の事情も考慮してあげる気遣いが必要になります。

夫が懸命に働いてきた数十年間、妻も妻なりにがんばって家庭を切り盛りしていたはずです。会社が夫の居場所であったように、家は妻が仕切ってきた場所。そのおかげで毎日気持ちよく仕事できていたことを忘れてはいけません。

それなのに、いざ定年を迎えると同時にズカズカと妻の聖域に踏み込み、これまで会社で発揮していたリーダーシップを家の中に持ち込むようになっては、妻がストレスフルになってしまうのも仕方ないといえるでしょう。特に現役中、仕事一辺倒だった夫は注意が必要です。

実際、主人在宅ストレス症候群が発生している家庭には「亭主関白型の夫+従順な妻」という組み合わせが多いといわれています。

つまり何十年間も「家のことはお前に任せる!」といって仕事に集中していた夫ほど、仕事以外に打ち込めるものが何もない上、いざ退職すると家の中で妻に指示するようになるのです。

かといって、よその家にお邪魔しているかのように肩身狭くしていろ、というわけではありません。ただ家庭における妻の立場を尊重し、素直な気持ちで接することが大切なのです。

たとえば料理を始めてみたいなら、妻に教えを乞うのがいいでしょう。過去に、妻が分かりもしない自分の仕事に口を出してくることを憎々しく思った経験がある夫は多いと思いますが、それは妻も同じです。

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偉そうに指揮をとるのではなく、家のことは子どものように素直な心で妻に習う姿勢を身につけてみてください。

第一、妻が病気になって倒れてしまっては、誰より夫自身が困るもの。妻の心身の健康を守るためにも、居丈高な態度は慎むようにしたいところです。

2人で始めておきたい!主人在宅ストレス症候群の予防法

ウォーキングをする年配の夫婦
いずれやって来るXデーに向け、最初から夫婦2人で対策を練っておくことも有効です。妻の主人在宅ストレス症候群を予防するためには、以下のような方法があります。

1.夫の再就職を前向きに考えてみる

体が元気なうちは退職後もアルバイトをするなど、夫が外に出ることもいいでしょう。今では60歳や65歳などまだまだ若く、ご隠居のように家にこもってしまう年齢でもありません。
たとえ数時間であってもお互いに離れている時間があることで、夫婦はむしろ仲良く過ごせるものなのです。

2.夫婦2人で打ち込める趣味を見つける

共通の趣味があるかないかは、いざ2人で顔を突き合わせて過ごすようになった時に大きな違いを生み出します。スポーツでも旅行でも何でもいいですので、一緒に楽しめるものを現役中から見つけるようにしましょう。
その意味では「2人でお酒を飲む」「とにかく会話する時間を持つ」ことも有効です。

3.対等な関係を築く

昔ながらの亭主関白型の夫がいる家庭では難しいかもしれませんが、夫婦間で何でも言い合えるような対等な関係を築くことは非常に大切です。というのも、主人在宅ストレス症候群が発生している家庭の多くに「妻側が夫に言いたいことを言えない」関係が見られるからです。

共働きや夫の育児参加が当たり前になっている今の若い世代のほうが、この不名誉な病気にかかるリスクは低いのではないかと考えられています。普段からお互いに本音をぶつけ合いながら生活していると、いざ夫が仕事に行かなくなっても急におかしな上下関係が発生しにくいからです。

また最近では主人在宅ストレス症候群の急増にともない、熟年離婚の危機を回避するための夫婦カウンセリングも広まりつつあります。お互いに「最後まで一緒に」という気持ちが残っている限り、必ず道はあるはずですので、ぜひ双方にとって居心地のいい環境を作るよう努力していきましょう。

By 叶恵美

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