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ED受診の4割をしめる薬物性EDとは?~あなたの薬は大丈夫?

掌にのせた薬の錠剤

日本の成人男性の、4人に1人が抱えるといわれるED(勃起機能障害)、実は持病の治療のために服用している薬が、その原因になっている場合があります。

「薬剤性ED」と呼ばれる症状で、EDで受診する男性の約4割を占めるといわれるほど意外にポピュラーなものです。

「薬を飲み始めてから、調子がおかしい」と感じる男性は、薬剤性EDの可能性も疑ってみましょう。

抗うつ薬や睡眠薬などの、神経に作用する薬

薬剤性EDを引き起こす可能性のある薬はたくさんありますが、代表的なものに「神経に作用する薬」があります。

たとえば抗うつ薬や抗精神病薬、睡眠薬や抗けいれん薬などです。これらは脳の中枢神経をしずめる作用を持ちます。

勃起が起こるためには、性的刺激が神経を通して陰茎まで伝わる必要がありますので、神経の働きが抑えられてしまうとうまく勃起しなくなる場合があるのです。

またEDのみならず、性欲自体が減退したり、射精障害が見られたりする患者さんも多くいます。

もちろんすべての患者さんに起こるものではありませんが、実際にうつ病治療を始めてから性機能の低下を訴える男性は多いようです。

ただしうつ病自体がEDの原因となるケースも少なくありませんので、かならずしも薬のせいだと決めつけるのも良くありません。

同じく神経に作用する薬としては、末梢神経に働く抗コリン薬や、骨格筋弛緩薬なども挙げられます。

いずれも性的刺激の伝達がうまくいかなくなることでEDにつながると考えられます。

消化器系や循環器系の薬、降圧剤なども薬剤性EDの原因に

神経系に作用する薬以外では、消化管の治療に使われる薬も薬剤性EDの原因となることがあります。

たとえば「ガスター」などのH2ブロッカーと呼ばれる消化性潰瘍の治療薬は、副作用として勃起障害が明記されています。

これは薬の成分に、わずかながら抗アンドロゲン作用(男性ホルモンを抑える作用)があるためと考えられます。

他にも不整脈の治療薬や降圧剤といった、循環器系の治療に使う薬も薬剤性EDの一因となります。

中でも高血圧の治療に用いられる降圧剤は、もっともEDとの関連性が証明されている薬の1つです。

代表的な降圧剤としては、β遮断薬やカルシウム拮抗薬があります。

もともと高血圧治療をおこなうほどの男性であれば、動脈硬化が進行して陰茎の血流が悪くなっている場合が多いものです。

そこに降圧剤を使うと、血圧が下がって血流がますます悪くなり、これがEDになる原因だと考えられます。

特に毛細血管の集まる陰茎は、降圧剤による影響が強いようです。

ただし高血圧そのものがEDの一因となっている可能性もあるため、一概に薬だけに原因があるとはいえません。

男性ホルモンの働きを抑えるホルモン剤など

勃起機能には男性ホルモンが深く関わっているため、女性ホルモンであるエストロゲンを使用した薬や、抗アンドロゲン製剤などは薬剤性EDの一因になり得ます。

いずれも男性ホルモンのテストステロンによって増殖する前立腺がんの治療に、よく用いられています。

他にもアレルギー治療に使われる抗ヒスタミン薬や、非ステロイド系の抗炎症剤、脂質異常症の治療薬なども薬剤性EDにつながる可能性があることで知られています。

薬剤性EDの可能性がある人は、まず主治医に相談を

このようにさまざまな薬においてEDとの関連性が指摘されていますが、実際に因果関係を突き止めるのは困難です。

病気そのものによる影響や、心理的な問題、喫煙や食生活といった生活習慣が関わっている可能性も十分に考えられるからです。

ただし薬が原因になっているのなら、服用を中止すればED症状が改善されることになります。

とはいえ独断で服用を中止するのはもちろん危険です。もともと必要があって処方されている薬ですから、まずは担当医に相談してみましょう。

特に抗うつ薬などは急に服用をやめると、反動で思わぬ副作用が起こるリスクもありますので注意してください。

薬剤性EDは決して珍しいものではありませんから、医師側もそういった副作用があることは十分に理解しているはずです。

相談すれば服用量を減らす、もしくは違う種類の薬に変えてもらえる可能性がありますので、ぜひ気軽に話してみましょう。

たとえば降圧剤の場合、アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)は比較的、勃起障害の副作用が起こりにくいとされています。

また薬の種類によっては、バイアグラなどのED治療薬と併用できる場合もあります。これなら持病の治療を継続しながらEDの改善が可能です。

特に最近では「QOL(生活の質)」という概念が広まり、どんな病気の治療においても患者さんが生活上、できるだけ不便を感じないよう配慮がなされるようになりました。

もちろん満足のいく性行為は充実した生活につながるものですから、EDも今や気軽に医師に相談できる時代になったといえるでしょう。

また薬剤性EDは他のEDと異なり、原因となる薬の使用さえ控えれば改善するものです。持病の治療を第一に、あせらず回復を待つのも1つの方法だといえます。

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