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正座は本当は体に良かった!~脚が短くなるというのは迷信?

2014.06.19

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最近では椅子やソファが浸透したため、床に正座する日本人も少なくなりました。

しかも「正座をすると脚が短くなる」というウワサも広まり、特に若い世代からはますます敬遠されているようです。

しかし本当に正しい正座をマスターすれば、むしろ膝の関節や腰にいい影響を与えるといわれています。今日からすぐにできる、お金もかからない「正座健康法」を試してみませんか?

正座をしても脚は短くならない!

脚の短いコーギー犬
まず「正座をすると脚が短くなる」というウワサですが、これは医学的な根拠のない話です。

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確かに日本人が椅子に座る生活をするようになってから子どもたちの脚が長くなったように思えますが、実際は脚だけではなく身長そのものが昔より伸びているのであり、座り方ではなく食生活の変化が大きいと考えられています。

また「正座は膝を痛める」というイメージもありますが、これも誤りです。むしろ正座は、立つよりも膝に体重がかからずに済みます。しかし膝の関節が固まっていると、正座をするのがつらいはずです。ですから「正座ができない体のほうがゆがんでいる」といえるでしょう。

さらに正座は腰痛の改善にも効果的だとされています。姿勢さえ正しければ、正座は他の座り方よりも腰にかかる負担が少なく済むのです。むしろ椅子に長時間腰かけているほうが、背筋を自力で伸ばし続けなければいけないため、つらくなって猫背になってしまいます。

低血圧で胃腸の弱い人は、正座に向いている!

ただし正座には、向いている人と向いていない人がいます。基本的に向いていないのは「高血圧で肥満傾向があり、むくみやすい人」です。このような人が無理に長時間の正座をすると、下肢の血流が悪くなることで血栓ができやすくなりますので気をつけましょう。
また膝に持病を抱えている人も無理は禁物です。

一方、「低血圧ぎみで、胃腸の弱い人」は正座に向いているといわれています。通常、起きて活動している時には血液が下半身に集中するのですが、正座をすると脚の血流がとどこおる分、脳のほうに血がまわりやすくなります。
ですから「脳貧血」を起こしやすい低血圧の人には、正座が最適なのです。

また正しい正座をすると、姿勢が良くなって消化器官にかかる負担が軽減し、胃腸の働きが良くなります。このことから「食後の正座」は非常にいいといわれています。

いずれにしても、最初は無理のないよう短時間の正座から始めるようにしましょう。また、どんなにいい姿勢であっても長時間続けて座ると血栓症につながりますので、適度に休憩をはさむことは必須です。

日本人が知らない、正しい正座の仕方

正座をする和服の女性
間違った姿勢で正座をしてしまうと、脚がすぐにしびれる上、猫背になってしまいます。正しい正座のポイントは以下の通りです。

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1.両足の親指をくっつける

体に負担をかけない正座では、両足の足指が軽く触れるようにそろえて座ります。離れたり、極度に重なったりしないように気をつけましょう。
また膝同士はくっつけすぎるよりも、拳1個分くらい空けたほうが楽に座れます。

2.太ももが内側にねじれないようにする

正座をすると、足がおしりの横からはみ出してしまう「ぺしゃんこ座り」になる人がいます。特にO脚になっている人に多いのですが、上から見ると太ももが内側にねじれてしまっているはずです。

おしりを両かかとの上に乗せるイメージで座ると、太ももがまっすぐ上を向きます。こうすると自然と背筋も伸びるはずです。

3.「腰を入れる」ように意識する

正しい正座をすれば自然と姿勢は良くなりますが、 もっとも大切なのは腰を入れることです。少し腰が前のめりの状態、つまり横から見ると背中がS字になっているのが正しい姿勢になります。

ただし腰の筋肉が鍛えられていない人は、最初すぐにグニャッとくずれて猫背になってしまうかもしれません。それでも練習しているうちに徐々に筋肉がついてきますので、意識して腰を入れるようにしてみてください。

腰痛を緩和させる「かかとくっつけ正座」の方法

次にエクササイズとしての正座にもチャレンジしてみましょう。「朝30秒の正座健康法」でも紹介されている方法です。

まずは足の親指を立て、両膝と両かかとをぴったりとつけて「立て膝」になります。その姿勢のまま、ゆっくりとおしりをかかとの上に乗せて座ります。
こうすると身長が伸びたかのように背筋がまっすぐになるのを実感できるはずです。

ただし脚がゆがんでいる人は、かかとをくっつけるのがなかなか難しいでしょう。最初は足がつりそうになると思いますが、慣れると少しずつできるようになっていきます。この正座を30秒間するだけで姿勢が良くなり、腰痛が軽減しますので、ぜひ空いた時間におこなってみてください。

長時間の正座が楽になる「正座椅子」とは?

どんなに正しい姿勢で座っても、長時間正座をすると誰でも脚がしびれるものです。そんな時は少し脚をくずして楽にするのが一番なのですが、最近では脚がしびれずに正座ができる「正座椅子」という商品も販売されています。

正座椅子は、正座したままおしりだけを乗せられる椅子で、脚に体重がかからないようにできる優れものです。家にソファがない人や、正座したままパソコン作業をする人、膝が悪いけれど法事で正座しなければいけない人などから人気を集めています。

折りたたんで持ち運べる携帯用のものもありますので、気になる人はぜひチェックしてみてください。

By 叶恵美

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