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髪の素朴な疑問~1日何ミリ伸びて何本抜ける?どこまで伸ばせる?

私たちの長い友だち、髪の毛。しかしこれほど長く伸び続ける体毛は、全身の中でも他にありません。

一体、髪とは何なのか、1日にどれくらい伸びて何本抜けるのか…髪にまつわる素朴な疑問を集めてみました。

そもそも髪の毛は「死んだ細胞」って本当?

「髪は死んだ細胞の集まり」という話を聞いたことがあると思いますが、これは本当です。成分としては「ケラチン」というタンパク質になります。

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私たちの細胞は全部でおよそ60兆個ありますが、これらは2~3ヶ月ごとにすべて生まれ変わり、死んだ細胞はさまざまな形でお掃除されます。

多くは尿や便となって排出されますが、一部は垢となって出てきますし、一部は爪や髪の毛として生えてくるのです。

ただし爪や髪の毛は、垢のように自然に落ちず、死んでからも伸び続ける点が特殊だといえます。

髪の毛の場合、毛自体は死んだ細胞ですが、根っこにある「毛母細胞」が生きて細胞分裂しているため、成長し続けているのです。

それでも髪の毛自体はあくまで死んだ細胞ですので、痛みを感じることはありません。引っ張られて痛いのは、生きている根っこのほうです。

また髪にはみずからダメージを修復する力もありませんので、大切にケアしてあげる必要があります。

髪はいつ抜ける?1日どれくらい抜ける?

人の髪は個人差もありますが、平均するとおよそ10万本です。そして頭皮のあちこちで、生えては抜けるというサイクルを繰り返しています。

髪の毛の一生は、約3~6年です。最初、生まれてきた髪の毛は「成長期」を迎え、数年間、着々と伸び続けます。

今、引っ張っても抜けずにしっかりと生えている髪の毛は、この成長期にある髪です。

しかしやがて寿命を迎えると、成長がストップする「退行期」に入ります。そして2~3ヶ月の「休止期」に入り、下から新たな髪が生えてきます。

するとそれに押されるようにして、古い髪の毛は抜け落ちるという仕組みです。

頭皮の至るところでこのサイクルがおこなわれていますので、どんな人の頭にも必ず休止期の髪の毛があります。1日あたり100本までなら、通常の範囲内です。

ただし成長期のサイクルが短くなり、休止期に入る髪がどんどん増えてくると、いわゆる「薄毛」になります。薄毛の多くは、ヘアサイクルの乱れによるものなのです。

1日何センチ伸びる?早く伸ばすには?

髪の伸びるスピードには個人差がありますが、1日あたり約0.3~0.5ミリです。つまり月に1~1.5センチ、1年で12~18センチということになります。

一般的に男性より女性のほうが伸びるスピードは速いのですが、これは女性ホルモンが髪の毛を成長させる働きを持っているためです。

また髪の成長には新陳代謝が関わりますので、年齢が若ければ若いほど速いといえます。

1日の中では、深夜にもっとも伸びます。女性の間では有名ですが、夜22時~2時までを「ゴールデンタイム」といい、お肌のターンオーバーが活発におこなわれる時間帯として知られています。

この時間には成長ホルモンが多く分泌されますので、肌のみならず髪の毛の成長もうながされます。

ですから睡眠不足や夜更かしは、髪にとって大敵といえるでしょう。

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切らなければどこまで伸ばすことができる?

ヒトは髪をどこまで伸ばせるかについてですが、これも個人差の激しいテーマです。

前述したように、私たちの髪の寿命はおよそ3~6年といわれています。

もしも最長で6年間伸びるとして、早い人で1年に18センチ伸びるとすれば、6年で108センチ伸ばせることになります。
頭皮から測ると、腰に届くくらいでしょうか。

しかし世界を見ると、地面に引きずるほど長く伸びている人も見かけます。ギネス記録保持者などは、7メートル級です。

通常のヘアサイクルを考えると、これは信じられない数字だといえます。

考えられるのは、髪が伸びる速度が尋常ではなく速いということ、また髪の成長期が人よりも長いということです。いずれにしてもかなり特異な体質だといえそうです。

なぜ世界にはいろんな髪の色があるの?

日本人は黒髪と決まっていますが、世界を見ればさまざまな髪色が存在します。これらの色を決めているのは、メラニン色素です。

メラニン色素には、黒~こげ茶寄りの「ユーメラニン」という濃い色素と、赤~黄色寄りの「フェオメラニン」という薄い色素の2つがあります。

これらがどれくらいのバランスで入るかによって、髪の色は決定するのです。

日本人の場合、ユーメラニンのほうが圧倒的に多く、フェオメラニンが少ないため黒髪になります。

もともと栗毛の人もいますが、彼らはフェオメラニンの比率が通常よりも高いということです。

また欧米に見られる茶色の髪も、濃ければ濃いほどユーメラニンが多く、明るければ明るいほどフェオメラニンのほうが多いということになります。

ちょうど絵の具のように、比率によって色が決まるのです。

金髪はというと、ユーメラニンもフェオメラニンも少ないという特殊な髪色です。ちなみに金髪は世界の中でもまれな髪色で、全人口のわずか1~2パーセントしかいません。

一見するときれいなブロンドの人も、実は生まれつき均一的な金髪は少なく、ブリーチなどで髪を染めているケースが多く見られます。

By 叶 恵美

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