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記憶媒体が支える私たちの暮らし~フロッピーディスクからクラウドまで

2014.03.18

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財布の中を覗くと、お店のポイントカードから病院の診察券、チャージ式のプリペイドカードに銀行の預金カードなど、その大半がデジタル化されています。

自動車の免許証ですら、内部にはチップが埋め込まれており、非接触ICカードとしての機能を備えています。

あなたもご存知のとおり、デジタルとは「0」と「1」の集合体ですが、それらを私たちの代わりに、莫大な容量で記憶してくれるのが「記憶媒体」です。

最初は紙テープに穴を開けただけのものでしたが、今では多種多様な種類があり、性能も様々です。記憶媒体にはどのような性能のものがあるのか、そしてどのような未来があるのかを、見て行きましょう。

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お店でよく見かける記憶媒体の数々

量販店などで現在販売されている記憶媒体の中でも、王道と呼べるものはハードディスクでしょう。とにかく大容量のデータを安定して保存ができるため、1980年台からパソコンでは主流の記憶装置です。

映像だけに限定すると、やはりDVDでしょう。ブルーレイディスクがそのあとに登場しましたが、世に出た映像作品のほとんどがDVDに記録されていることから、ブルーレイプレイヤーの大半はDVD再生機能を持ちあわせています。

小型のフラッシュメモリも人気です。小型かつDVDを超える大容量タイプもあり、また「USB」と呼ばれるソケットのついたパソコンならば、差し込むだけで使えてしまう上、値段も手頃です。

他にも超小型・薄型のメモリーカードなどもありますが、なぜこんなにも多くの種類があるのでしょうか? 実はそれぞれ性格が違うため、用途によって選ばれているのです。

テレビ番組の録画に最適な、容量重視タイプ

あなたの家庭でも、テレビの下には「DVDプレイヤー」などがあるのではないでしょうか? もしくは最新のブルーレイプレイヤーかもしれません。それらに録画機能が付いているならば、ハードディスクが内蔵されているはずです。

パソコンがあるならば、上流階級の家庭でもない限りはハードディスクを搭載しています。

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ハードディスクでは、映像や音声といった大容量のデータを大量に保存することが可能です。またパソコンには複数の記憶装置がありますが、電源を切っても保存しておけるハードディスクは必要不可欠です。

しかし大きな欠点があり、ハードディスクの内部には様々な駆動パーツが組み込まれており、衝撃に対し弱くなっています。また使用中は円盤が高速回転するため、騒音が出ます。

家庭のプレイヤーはそう持ち運ぶ物でもないため、衝撃に弱いとされるハードディスクでも十分役割りを果たす事ができるのです。普段持ち歩くノートパソコンでも、衝撃にある程度強くしたタイプのハードディスクが搭載されています。

ハードディスクの最も大きなメリットは「コスト」です。他の記憶媒体に比べて特に安価で作ることができるため、騒音や耐久性にやや問題があるにも関わらず、あらゆる場面で使用されます。

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持ち運びをする方にお勧め、ポータブルタイプ

例えば電車の中で音楽を聞きたいときや、家から会社のパソコンへデータを移したい時など、ハードディスクよりもずっと手軽に扱える記憶媒体があります。

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「フラッシュメモリ」と呼ばれており、携帯電話やスマートフォン、音楽プレイヤーにデジカメなど、持ち歩くことが前提の機械には、必ずといっていいほど使われています。

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その形も様々でスマートフォンならば内部に直接搭載されています。デジカメならば「メモリーカード」として他の機器にも簡単にデータを写せるようになっており、プリントアウトも簡単です。

これらはハードディスクと同じく、電源を切ってもデータ保存が可能です。ハードディスクのような騒音もなく、おおきな電源も不要なので、特に携帯機器では抜群の性能を発揮します。

ただし問題がそのコストであり、ハードディスクに比べると非常に高額となっています。2014年時点ではかなり安くなりましたが、それでもデータ量あたりで言えば、10倍以上の差が出てしまいます。

消えゆく記憶媒体たち

10年ほど前のパソコンは、当たり前のように「フロッピーディスク」を差し込めるようになっていました。しかし2011年、ついにフロッピーディスクの生産が完全に終了してしまいました。

フロッピーディスクは非常に少ない容量のデータしか保存できず、例えるなら「曲のイントロ部分だけなら保存できる」程度です。もっとも、文字データのみならば何百ページ分も保存できるため、使い続けたいと思う方は少なくないようです。

根強い人気があり、しかも十分な性能を持っているにも関わらず、消えてしまう記憶媒体といえば、「MOディスク」があります。

MOとは光磁気ディスクのひとつであり、フロッピーディスクの磁気板がそのままCDになったような見た目をしています。その見た目同様、CDやDVDのように大きなデータを保存可能です。

CDなどと違い、ディスクが常にケース内に収まっていることもあり、耐久性は非常に高く、50年は持つと言われています。今現在、この耐久性を超える記憶媒体はなく、一部のプロの現場では、特に人気があります。

過去から未来へ、進化する記憶媒体

使い慣れたものが廃れるのは悲しいことですが、それは確実に技術が進歩している証拠でもあります。

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30年前の巨大なハードディスクと全く同じ能力を、現在の技術では超小型メモリーカードに収めることができます。近年では「クラウド」と呼ばれる、メモリーカードすら存在しないオンラインでのデータ保存が主流になりつつあります。

今から30年後には、どのような未来が待っているのでしょう?

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