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「Macaronic」という世界に一着しかない服にこだわるブランド

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一着として同じ服のないMacaronicは、一点物にとことんこだわりを持ったブランドであり、時代の流れに反した創作姿勢をとるデザイナーが作りあげたものです。

大量生産が当たり前で、多くの人が同じ流行りのものを好ましく感じる傾向にある現代ですが、上記のブランドはそんな時代に疑問を投げかけています。

同名のセレクトショップのオーナーも務めるデザイナーは、いったいどのような価値観のもとで服を作っているのでしょうか。もしかしたら、彼の物作りへの考えを知ることで、なにか学べるかもしれません。

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カラフルで病みつきになるデザイン、このブランドが持つ特徴

No10-2-014 02▲上の画像をひと目みれば、手作りだということがすぐわかり、同時にどこか古着などの持つテイストも感じられることと思います。

Macaronicの服は一点一点デザイナーの手で作成されたものであり、パッチワークが多用されていたり、古着の生地を使っていたりすることが特徴です。一着ごとのデザインが持つ個性も強烈ですので、他を無地のシンプルなものにしても十分オリジナリティあふれるファッションに見えるでしょう。

また服の質自体は高くデザインも洗練されたものですが、どこかストリートの匂いが感じ取れる、親しみやすさも持ち合わせています。

他にデザイナー自身がいろんなセレクトショップをまわり即売会を行うといったこともしており、作り手と買い手の距離感も大手ブランドとは異なっています。

服も商品をやり取りする人間のあいだにも、もっとつながりや温もりを感じられる方がいいと考えた、日本人らしい人情を大切にする商売方法と言えるでしょう。

自身のブランド以外にも個性的なものが並ぶセレクトショップ

No10-2-014 03▲さらにMacaronicはブランドと同じ名前のセレクトショップも営んでおり、こちらも服に負けず劣らず個性的で、国内のブランド好きにはたまらないラインナップとなっています。

あつかっているのはHIRO、SIROMA、STOF、Year right!!、CILANDSIA、jenny faxなどオリジナリティあふれるものが多く、どれも日本人ならではのデザイン性を持ち、新たなことに挑戦しているブランドばかりです。

ただ意外なことに、服の作り方や知名度、デザイン性を重視して置いているわけではなく、セレクトする基準はまったく別のところにあるそうです。オーナーでもあるMacaronicのデザイナーは、基本的に人ありきと考えており、実際に会って何かを感じとった相手のブランドを置くようにしています。

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ショップの観点からみても、あくまで人を重要視していることが感じられ、そこには一点物の服を創作していることとの共通点がみられます。

服のデザインとショップのあり方からみえる美学

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ブランドとショップ、両方に共通しているのはデザイナーや店をとても身近に感じることができる距離感と、質の高さに反したストリート的な魅力です。

販売利益を上げるという面からみればけっして効率的ではなく、むしろ手間も時間もかかるやり方ですが、そのぶん一度気に入った顧客とは深いつながりを持つことができ、長いあいだつき合っていけるでしょう。

以上のことからみえてくるのは、Macaronicとはすべてにおいて人との絆を重要視する、むかしながらの商売のしかたをつらぬくことを美学としたブランドだということです。そして、人間同士のつながりを大切にする売り方は、今の大量消費をよしとする社会に新たな流れをつくるきっかけとなるでしょう。

大量生産と一点物、いいのはどっち?

Macaronicというブランド兼セレクトショップを通じて、一点物や人と人との交流を重視するあり方の魅力を述べてきましたが、それが正解というわけではありません。

たしかに世界で自分だけしかない服をもっているというのはとても嬉しいことですが、人によっては個性が強すぎて持てあましてしまうでしょう。

また、一点一点にこだわりを持って作っているので、少しばかり値が張ってしまうのも事実であり、安くて手頃なファストファッションを好む人からみれば、無駄なものであるのも事実です。

デザイナー自身もハンドメイドで商品を作るのは自分のわがままであり、身勝手なやり方だと以前にインタビューなどで答えていました。

物作りにおいてなにより重要なこととは?

ですが「身勝手だからこそいい」とも考えているようです。もしかしたら、本当に魅力的なのは作り営む上での美学ではないのかもしれません。

自身の経営や創作の仕方がもつデメリットとメリットの両方を知り尽くした上で方針をつらぬき通すデザイナーの姿勢。そこにある信念の強さから感じるカリスマ性こそが、人を惹きつけてやまないのでしょう。

たいていの人は社会の荒波にもまれると、上手くいかない状況を解決するために、まわりに合わせた方法をとろうとする傾向にあります。しかし世の中の流れに乗ってばかりでは、新しいことを起こすのは不可能です。

つまり自分のやり方や価値観を仕事に持ち込むには、なにがあっても曲げない強い気持ちが必要であり、職人気質の物作りをする上での最大の武器と言えるかもしれません。

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Macaronicは服作り、店作りともに顧客との距離感を近くし、作り手の顔が見える販売方法をとっています。売上の面からみるとけっしていいとは言えないかもしれません。ですが、人とのつながりを強めることで自身の価値観を込めたものの魅力を着実に伝え、広めていけることでしょう。

これからの時代、商売をする上で重要となってくるのは、もしかしたら知識や技術よりも揺るぎない信念を持つことなのかもしれません。

By筒井

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