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ファッションブランドHIROはなぜ2014年に幕を下ろしたのか?

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ファッションブランドHIROはロンドンでデビューして以来、精力的に活動をしてきました。

旗艦店HIRO SHOPをはじめたかと思えば、数年後にいったん店を閉じ、今度は新たな店を立ち上げます。

そして2014年、ついに長年つづけていた自身のブランドHIROに幕を下ろしました。なぜHIROを終わらせる必要があったのか、またHIROとはどういうブランドだったのかを振り返り考えてみましょう。

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もとはヘアスタイリストだったデザイナー、偶然生まれたブランド

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▲画像を見ればわかるように、HIROの持ち味はイギリスのアンダーグラウンドシーンを匂わせるデザイン性にあります。ロンドンのパンクロックやモッズを思わせる服は、ファッションだけでなく音楽好きにもたまらないものです。

デザイナーはもともとヘアスタイリスト志望で、イギリスのコレクションや雑誌で仕事をしていました。しかしある時に髪を切りにきた服屋が、デザイナーが趣味として作った服を目にしたことで進む道が変わります。

本人の予想とは裏腹に、服は売れ追加注文が入り、色々な雑誌で紹介されるようになったそうです。その後、色々と大変な思いもしつつもロンドンの小さなカフェでショーをやり、6シーズンのあいだイギリスで活動を続けました。

コンセプト重視から、人が着ることを重視したデザインへ

帰国後、活動拠点を日本に移すと作る服はコンセプトありきの服作りから人ありきのものへとシフトしていきます。一言で言えば「人が日常的に着る服」であることを前提に制作を行うようになったそうです。

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▲例えば上の画像の服ですが、個性あふれるドメスティックブランドらしい面白さはありますが、コレクションで見て終わりというものではありません。都会でおしゃれな若者たちが着ている姿が、簡単にイメージできます。

確かにひとつのブランドとして見た場合、アートとしての魅力も持ったファッションであることは重要かもしれません。ですが美術と違い鑑賞するためのものではなく、人が着られるものであることが何より大切でしょう。

いくつかの有名ブランドがコレクションと一般に販売する服をわけることには、以上のような理由があると考えられます。斬新なデザイン、未来的なフォルムは人の目を惹きつけますが、実際に買う気はおきません。

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飽きられない服とは!?愛着が湧くデザインとは?

また、どれほど発表当初は目新しくても、時間とともに飽きられるのは避けられないでしょう。しかし日常的に着るものであれば、長く使っているあいだに飽きるより愛着が湧き、思い出として記憶にも強く残ります。

HIROはデザイナーが上記のことを感覚的に理解していたからこそ、コンセプトではなく人に寄りそったデザインへと進化していったのでしょう。自身の感性を表現しつつ親しみやすい服は、本当にすばらしく唯一無二のものでした。

しかしブランドは2014年で終わりを迎えます。長年やっていた旗艦店HIRO SHOPを閉じ、新たな旗艦店HONEY‘S DEADも軌道にのってきた今、なぜブランドに幕を閉じたのでしょうか。

様変わりした服、新たなブランドKIDILLのスタート

実はHIROを休止した代わりに、デザイナーは新たなブランドKIDILLを立ち上げ、2014年にコレクションを発表しました。KIDILLのデザインは以前とかなり違い、創作者の新たな方向性を示しています。

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▲上記が新ブランドの服になりますが、HIROの時より落ちついた印象を受けます。ストリートの色はなくなり、どちらかと言えばモードなデザインです。似合う年齢層も、若干高くなったのではないでしょうか。

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▲こちらもKIDILLのコレクションでお披露目になったものです。サルエルパンツなどを使いつつも、全体的にはシンプルな作りで大人っぽい雰囲気をかもしだしています。

個性の表現は終わり、新たなファッションへと踏みだしていく

同じデザイナーからまるで異なる服が生みだされたのは、恐らくHIROでやるべきことが一段落した証でしょう。そしてHIROでやりたかったこととは、人生で影響を受けたものを服に落とし込むことだったのではないでしょうか。

つまり自身が好きな音楽などの文化をファッションとして表現する場が、HIROというブランドだったと考えられます。そして個性を表現する段階が終わったからこそ、次のステップへ進んだのでしょう。

きっとKIDILLでは、デザイナーの新たなコンセプトや約10年を経て手に入れた新たな価値観を見ることができるはずです。どんなデザインになるのか、またコレクションごとのテーマはどうなるかなど、今後も目が離せません。

イギリスではじまったHIROは、ブリティッシュ・ロックなどの影響を感じさせるブランドでした。なぜならきっと、デザイナーが人生で影響を受けた色々なものをデザインに落とし込んで制作していたからです。

ですが2014年、同ブランドはついにひとつの終わりを迎え、新たなブランドKIDILLが始まりました。HIROとはまったく異なる、落ち着いたデザインの服に多くの方が驚いたことでしょう。

恐らくKIDILLでは今まで経験したことではなく、これからの新たなファッションの在り方を示すようなデザインがなされていくはずです。シーズンごとに起こす変化は、きっと今までの比ではないでしょう。

By 筒井

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