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ボシュプルメットのファッションにみるメルヘンチックな世界観

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ガーリーでメルヘンチックな世界観を持つブランドと言えば、bortsprugt.(ボシュプルメット)です。

同ブランドの服は、着た人をまるでおとぎの国に迷い込んだような気分にさせます。

どこか現実離れしたデザインからは、多くの方がファンタジー特有の不思議な存在感を感じるはずです。

なぜ空想的な魅力を、服から感じ取ることができるのか、歩んできた経緯やコレクションごとのテーマから考えてみましょう。

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凄腕スタイリストと天才アーティストによるブランド!?

名だたるアーティストたちも着ており、ボシュプルメットは今やとても有名になりましたが、できたのは2008年です。ブランドを立ち上げたのは二人の人物、服飾スタイリストの優哉さんと今は亡きアーティスト野田凪さんでした。

野田凪さんと言えば「ハンパンダ」をはじめとした数多くの作品を世に送りだした才女です。ラフォーレの広告なども作っていたので、名前を知らなくても作品を目にしたことがある方は少なくないでしょう。

実は同ブランド以前に上記の二人はBroken Labelというブランドも立ち上げ作品も発表していました。しかしよりポップで人々にわかりやすいブランドを、という思いでボシュプルメットを生みだしたそうです。

空想を落とし込んだデザインの持つ可愛さとメッセージ

同ブランドは「北欧の深いところ、白い森の奥にある村『ボシュプルメット』とそこに住む村人たちを着飾るもの」として洋服を作っています。服のひとつひとつに物語があり、村で起こったことをプリントとして表しているそうです。

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▲例えば上の画像にある服は、2013年の春夏のもので「突然変異」というテーマのもとに制作されました。人々が美しいと言うものが、単に自然から生まれたものばかりではないことを表現しています。

よく見ると両側で肩にある羽根の模様が違うことに気づき、普通の蝶とは違うとわかるはずです。つまり本来はいないはずもの、それを「自然の美しさ」と言い切ってしまう人間のエゴについて、服のデザインは語っています。

メッセージをファンタジーに潜ませて意識させること

また、架空の村で起こったできごとをテーマにするというのがブランドとしてのコンセプトなので、上記の「突然変異」が2013年に白い森の村「ボシュプルメット」で起こったできごとだと推測できるでしょう。

ここまで徹底して、着る人に当たり前に抱く考えへの疑問を投げかけるとともに、メルヘンチックな世界観も崩さないのは何のためでしょうか。恐らくではありますが、夢と現実の両方を意識させるためだと考えられます。

例えば、ただ何の意味も持たずメルヘンなイメージのみを持たせた服だったらどうでしょうか。きっと深みのない、買ったシーズンのみ着たあとはクローゼットの奥にしまって忘れてしまうようなものになるでしょう。

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可愛さとメッセージの同居、服に意味をもたせるため必要なものとは?

しかし逆に現実的なメッセージのみを込めたものにしても、女性の心をつかむことは叶いません。重い疑問のみをデザインに落とし込んだ場合、難解で着ると疲れがくる、組み合わせを考えるのも大変なものになってしまうはずです。

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▲ならば画像のようにおとぎの国の雰囲気をもちつつも、どこか不気味さを感じるデザインならどうでしょうか。色んな可愛い服と相性がいい上、服に深みがあるので、買ったシーズン以後も長く着ていきたいと思うはずです。

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▲つまりボシュプルメットの服やコレクションテーマが、メルヘンチックな雰囲気を保ちつつも現実感をともなったデザインにされているのは、デザイナーのメッセージを伝えるために必要不可欠なことだからと言えるでしょう。

どちらか一方では半減?相互作用で増す服の魅力

そして現実的な要素があるからこそ、夢のようなデザインにリアリティが加わり、空想的な魅力を感じることができます。もしかすると現実感というのは、デザインに加えることで何よりファンタジックさを強化するのかもしれません。

残念ながら上記で述べてきた色々なテーマとコンセプトを生みだしてきた優哉さんは2013年の春夏コレクションを最後に退任しました。デザイナーには新たにイラストレーターごとうゆりかさんが就任したそうです。

2013年秋冬テーマは「STAR SIGN」。村に落ちた流れ星を動物たちが食べたら夜空の星になった、というストーリーのもと制作されました。今後はどのような夢と現実の世界を展開していくのか目が離せません。

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服飾スタイリスト優哉とアーティスト野田凪によって生みだされたのがボシュプルメットです。同ブランドは、メルヘンチックな世界観をもつデザインの中に、着る人に向けて多くのメッセージを発信しています。

しかし単にメッセージを込めるのではなく、架空の村で起こったできごとという体で散りばめられるので、押し付けがましい感じはありません。むしろ見る人をわくわくさせるような魅力にあふれています。

恐らくそれは、現実的なことをおとぎの世界の中にひっそりと配置することが、服の持つメルヘンチックな魅力を引きだす最大の方法だとデザイナーが理解しているからでしょう。そして新たに就任した方もきっとわかっているはずです。

By 筒井

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