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イギリス美術の格好よさ!過激で強烈なYBAの大御所たち

2014.01.16

イギリス美術の格好よさ!過激で強烈なYBAの大御所たち はコメントを受け付けていません

イギリスの現代アートを語る上で欠かせないのがYBA(ヤング・ブリティッシュ・アーティスト)と呼ばれた世代の芸術家たちです。

彼らの過激で印象的な作品について知れば、今まで興味のなかった人も、現代美術に少しは魅力を感じるかもしれません。

加えて、クールな英国の美術について知識がつけば、ちょっとした自慢にもなりますし、格好良い趣味として異性へのアピールにも使えます。では早速、お洒落で面白い異国の芸術について紹介していきましょう。

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戦後のイギリスで起こった現代アートの担い手たち

戦後、イギリスは国の力が弱まると共に、文化も上手く発展していかず、美術も長い間低迷していました。しかし1992年以降に、ロンドンのサーチ・ギャラリーという場所で開催された『YBA』という展覧会を通じ、アート業界にブームを巻き起こした芸術家たちによって復興していくことになります。90年代以降に頭角を現した彼らを、同展覧会名にちなんで「YBA(Young British Artist)と呼ぶようになりました。

自由なジャンル!自由な主張!!一つに捉われない芸術

YBAたちの作品は絵画、彫刻、コンセプチュアル・アート(作品に込める思想や概念を大切にした、コンセプト重視の芸術)などジャンルが幅広く、各作家の主義主張もばらばらであるため、思想的な共通点はありません。強いて挙げるなら、活躍した当時二十代後半から三十代であったイギリス人の美術作家だったことと、大半がロンドン大学ゴールドスミス・カレッジの出身である点です。

パンクで過激な作品郡の背景にあるものとは??

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彼らの多くはパンクロックの興隆と80年代のサッチャリズム(マーガレット・サッチャーによる経済政策)を経験した世代であり、青春時代の記憶が創作物に大きな影響を与えているようで、スキャンダラスでインパクトの強いものが少なくありません。例としてはデミアン・ハーストの動物や魚をホルマリン漬けにしたもの、サラ・ルーカスの食べものや家具で作った卑猥なオブジェ、トレイシー・エミンの裸の女性や性器を題材とした作品です。

賛否両論!?理屈抜きに人の目を惹くアートの評価

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上気で記したように、ヤング・ブリティッシュ・アーティストの美術には、世間一般でのタブーを侵したものが数多く作られ、展示されました。

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美術に親しんだ人のなかには、インパクトの強さだけを求めたものに感じ批判する方もいるそうですが、それ等の作品は芸術に無関心の人さえも惹き付ける何かがあるのも事実です。おかげで美術鑑賞を趣味に持たない友人と見に行ったとしても、十分に楽しめるのは大きなメリットと言えるでしょう。

作品のキャッチーさは意図されたもの?

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YBAの作品が比較的ポップかつキャッチーであるのには理由があります。大学での教えや時代的なものの影響か、彼らは伝統的に分割されていたキュレーター、アーティスト、ディーラーという役割を全て自分自身で担っていました。おかげで売れるものや人の心を掴むやり方というものを良く把握しており、恐らく創作物においても、その能力を十分に発揮していたからでしょう。

現に、デミアン・ハーストの『For The Love Of God』という作品は、オークションで約5000万ドルというアートとして破格の落札価格を叩き出しており、値段からいかに彼の芸術が大衆にとっても魅力的かが分かります。

気になったならばネットで検索!情報は常にチェック!!

もし興味が沸いたのならば、インターネットなどで調べれば有名なものは画像を見ることが出来ます。ただ、残念なことに日本国内で常設している場所はなく、今直ぐ見たい場合はイギリスまで行くしかありません。しかし、未だ活躍している作家も数多く存在しますので、大規模なアートフェスティバルなどなら高い確率で展示されていますので、気になる方は逐一イベント情報をチェックしておくと良いでしょう。

アートは誰もが楽しむもの?YBAに見る芸術の面白さ

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上に記したように、ヤング・ブリティッシュ・アーティストの美術は視覚的にも面白く、一目みて感覚的に楽しめる要素が数多くあります。彼らの作品を見ていると、アートとは専門家や芸術を志す人だけのものでなく、世の中にいる多くの人に対して開かれたものだということを感じられるかもしれません。古い絵画や彫刻などをみて「芸術は難しくて自分には無理!」と思った経験のある方は、是非YBAの創作物を見てみましょう。きっと、今まで抱いていたアートへの苦手意識がなくなり、楽しいと思えるはずです。

YBAと称されるアーティスト達は、90年代イギリスでアートブームを巻き起こしました。彼らの作品はスキャンダラスで強烈なインパクトを持っており、美術好きではない人々が見ても面白く感じることが出来ます。そのポップかつキャッチーな作風に惹かれる人は多く、オークションでも信じられないような高値で取引されるほどです。

今まで芸術を「意味がわからないもの」と毛嫌いしていた方も、試しに見てみると価値観が変わり、アートが好きになるかもしれません。高尚なものというイメージは消え去り、親しみ安いお洒落なものだと分かるでしょう。ですので、もし国内で展示される機会があれば是非足を運んでみて下さい。少し変わったデートコースとしても使えますし、楽しい時間が過ごせるはずです。

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