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Salyuのツアー衣装で有名なエトヴァス・ボネゲの独創的デザイン

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デジタルツールによる流通や制作を行うドメスティック・ブランド『エトヴァス・ボネゲ』をご存知でしょうか。ミュージシャンSalyuのツアー衣装をプロデュースしたことでも有名です。

デザイナーの考えるコレクション・テーマが前面に出た、コンセプチュアルな服はとても印象強く、日本のモードのなかでもきわだっています。なぜ、これほど多様で独創的なデザインを毎年つくれるのか、同ブランドにある服の良さとは何なのかを分析してみました。

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モード志向でユニセックス!テーマごとにがらりと変わる衣服

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画像からも分かるように、エトヴァス・ボネゲ(以下ボネゲ)の服はハイファッション、つまりはモード志向のデザインであり、服の形が左右比対称であったり装飾的なボタンの付け方がなされていたりします。

服のサイズも日本人の体つきに合わせたタイトでラインの出るものや、フリーサイズのトップスがあり、男女どちらでも着られるものも少なくありません。

服のデザインは毎年のコレクション・テーマが色濃く出ており、思いもしないような細工がされているものも多いです。

例えば、下の画像は2012年の春夏コレクションの『存在の証明』というテーマのもと作成された服なのですが、紫外線を当てることでプリントされた柄が浮き出るという仕様になっています。室内と室外でデザインが変化することで「見えなくてもそこにある」事実を強調し、存在についてのメッセージを発信しているのでしょう。

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ショーと生活の間にある矛盾、衣服は着るもの?飾るもの??

さらに、次の年の春夏では『I melt』と題して、ショーピース(コレクション専用の洋服)が溶けて消えてしまうように作りました。そこにはデザイナーのファッションに対する情熱と葛藤、そしてファッション業界が持つ性質への疑問があったようです。

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海外のブランドが好きで、パリコレなどをご覧になる方はわかるかもしれませんが、ショーのために用意された服には普通には着られないものが多くあります。

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というのも、コレクションでの服というものはデザイナーの感性を前面に押し出し、コンセプトやメッセージ性を最大限に込めたものとして作ることが多く、普段着として制作しているわけではないからです。

ショーで映える服が、だれでも着られるものでないのはあたりまえといえるでしょう。しかし人が着るからこそ服なのであり、たった一度のコレクションでお披露目したあと、倉庫に行くのでは単なる装飾品と変わりません。

デザイナーならではの悩みを、テーマとして昇華した衣服たち

本来の服がもつ役割と、ファッション文化のあいだで板挟みになって悩み、最終的にどのようにデザインに落とし込むかは多くのデザイナーにとって生涯つきまとう問題といえます。

以上のことを考えた結果、ボネゲの2013年春夏の服は「ならばいっそぜんぶ消えてしまえばいい」というデザイナーの思いと「人の生活に溶け込むものであるように」という願いの両方を込めたかたちで、溶けてなくなるショーピースとなったそうです。

一貫したファッションへの姿勢!時代と社会に問い続けるデザイン

紹介したコレクションのテーマや、デザインツールを用いる姿勢などからわかるように、ボネゲの服はデザイナーOlgaの考えのもと、ファッションにおける服のありかたを社会に問い続ける姿勢をつらぬいており、それはこれからも変わらないでしょう。

おどろくほどに多様に変化と進化をとげていく服は、デザイナーがたえずものごとについて考え、学者のようにつきることのない探究心をもっているからだといえます。

実は着やすい服!?アクセントとして使えば格好が華やぐ

さて、本人が「意味的デザイン活動」を理念にかかげ作っている服ですが、けっして特別な人しか着られないデザインではありません。とくにコート類は前衛的な装飾を加えながらもクラシックな格好よさを残したものであり、ボネゲの真骨頂といえるお洒落さを持っています。

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全体的に細身でなければ着るのは難しいかもしれませんが(モード志向の国内ブランドすべてにいえることかもしれません)、カットソーや春物のコートはいろいろなコーディネートにアクセントをつけるアイテムとして使うことができます。

チェック柄やグラデーションなど、色使いがやや特徴的なものが多いため、バランスをとるためほかのものはシンプルなデザインのものを選ぶといいでしょう。また、アクセサリーは使い回しのききそうなものも多く、モード系の服が似合う人ならば、どの服と合わせてもお洒落な小物として身につけられます。

着るなら一つだけ注意!やり過ぎるとモデルの出で立ちに……

ただ、一つ注意したいのはすべてを同ブランドの服で固めるということです。ボネゲは素敵ではありますが、一つ一つのアイテムが強烈な個性を持っており、上から下まで同ブランドの品で固めてしまうと、本当にモデルのような出で立ちになってしまいます。

ファッションにおいて大事なのは「外す」、そして「崩す」ことです。街中を歩いて目立ち過ぎないようにも、ほかの服との兼ね合いをよく考えて着るようにしましょう。

国内ブランド『エトヴァス・ボネゲ』はコレクションごとにおどろくほどの変化を遂げるだけでなく、毎回わくわくするようなギミックを服に仕込みます。格好よさを保ちつつも、いたるところに遊び心を見つけられるのは、同ブランドならではのよさといえるでしょう。

前衛的過ぎて着られないかといえばちがいます。むしろ、その強烈なインパクトをきわだたせるようコーディネートすることで、ファッショナブルになれるアイテムです。実際に見てみれば、いろいろと使い回しのきく着心地のいい服だということをきっと実感できるでしょう。

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