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日本の妊婦さん、ちょっと痩せすぎじゃない?~低出生体重児が急増!

ソファでお腹を見つめる妊婦

ダイエットに励む若い女性が多い今の日本では、妊婦さんの「痩せ」が深刻化しています。その結果、2500グラム未満の「低出生体重児」が増えており、世界からも問題視されているようです。

そこで産院側も厳しすぎる体重管理を見直し、特にもともと痩せ型の女性には「もう少し太るよう」指導するケースも増えています。

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日本に痩せすぎ妊婦さんが増えた理由

ダイエットに励む若い女性
ひと昔前までは、「妊婦がある程度太るのは仕方ない」と寛容に受け入れられていましたが、いつからか様子が変わってしまったようです。理由の1つは、若い女性たちの間で「きれいなママ」でいることが当たり前になったからかもしれません。

今や誰もが芸能人並みの細さを目指す時代。妊娠前から体型に気をつけてきた女性たちは、当然ながら妊娠中もなるべくスリムでいようと努力します。特に最近ではママタレントが人気を集めていることもあり、「出産しても体型が変わらずキレイ」な女性たちをよく目にするようになりました。

もはや「子どもを産んだら女として一区切り」の時代ではなくなったのです。

また周囲からは「妊娠中に太ったら、体型が戻らなくなる」という話も絶えず入ってきますし、何より産院でも体重管理が厳しくなりました。気づけば「最高でもプラス10キロくらいまで」が許容範囲とされ、産院によっては「5~8キロまで!」と指示されることもあるほどです。

前回の健診から大幅に体重が増えた場合は、妊娠中毒症の疑いがあるとして検査されるほか、看護師さんから思い切り怒られたという人も少なくありません。

さらにそんな風潮を後押しするかのように、「マタニティスイミング」「マタニティヨガ」「マタニティエアロビクス」など、妊婦さんを対象とした運動プログラムが大人気に。これでは今の日本の妊婦さんは、「太ること=罪」とまで思い込んでしまっても仕方ないかもしれません。

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低体重で生まれた子は、生活習慣病のリスクが高くなる!?

保育器の中の新生児
もちろん妊娠中の太りすぎが良くないことは事実です。脂肪によって産道が狭くなることでお産が大変になってしまいますし、妊娠中のむくみや高血圧、糖尿病にもかかりやすくなります。
ですから昔のように「2人分食べる」習慣が廃れたこと自体は、決して間違いではありません。

しかしもともと痩せ型の女性が、妊娠中まで過度な食事制限や運動をしてしまうと、大切な赤ちゃんに栄養が行き渡らなくなってしまいます。実際、日本では低体重児の出産が急増しており、全体の1割を占めているとのことです。ちなみにこれは、先進国の中ではトップの数値となっています。

もっとも、赤ちゃんが小さめのほうがお産はスムーズにいくことから、昔は「小さく産んで大きく育てる」ことが良しとされていました。しかし最近の研究では、低出生体重児は将来的に生活習慣病にかかるリスクが高くなることが分かり、この考えも修正されつつあります。

具体的には、体内で十分な栄養を摂取できなかった赤ちゃんが生まれた後で急に栄養を与えられると、脂肪細胞が肥大化しやすく、肥満症や高血圧症にかかりやすくなるからです。実際、2500グラム未満で生まれた女性が「妊娠糖尿病」にかかるリスクは、2500グラム以上で生まれた女性の6倍との報告も出ています。

他にも、低出生体重児は精神遅滞や視力障害、聴力障害、脳性まひなどのリスクが高いとされており問題視されています。

体重を気にしすぎるより、バランスよく食べることを第一に!

食事する若い夫婦
このような状況を受け、日本産婦人科学会は診療ガイドラインの見直しを迫られました。もちろん太りすぎには気をつけるべきですが、体重の増えには個人差があるため指導をゆるやかにすること、もともとの体格に応じた指導を基本とすること、という項目などをつけ加えたのです。

厚生労働省が発表する「体格別の推奨体重増加量」によれば、妊娠前のBMIが18.5未満の痩せ型の場合はプラス9~12キロまで、BMIが18.5~25.0未満の標準体型の女性はプラス7~12キロまで、そしてBMI25以上の肥満体型の女性はプラス5キロを目安としています。

つまり、かなり厳しく体重管理に励まなければいけないのは、もともと肥満傾向にある女性であり、痩せ型の女性はそこまでがんばらなくてもいいということです。実際最近の産院では、よほど肥満傾向にある女性でない限り「プラス15キロ」までは許容範囲とするところも増えてきたといわれます。

今は誰もかれもがモデルのように細い体型を目指しますが、妊娠や出産の観点からいうと必ずしも理想的とはいえません。もともと胎盤の発育をうながす女性ホルモンは脂肪組織で代謝されるため、痩せている女性は胎盤が十分に育ちにくいのです。
ですから胎盤を通して栄養をもらう赤ちゃんも大きくなりにくくなってしまいます。

ちなみに上記の体重増加量も一応の目安に過ぎず、妊娠中にどれくらい体重が増えるかは、ガイドラインにもあるように個人差が大きいものです。1日3食なるべくバランスよく食べ、お菓子の無茶食いなどをしていないのに15キロ増えたのなら、それがその女性にとって自然な体重増加量なのだといえます。

体重計とにらめっこしながら毎日ストレスフルに過ごすよりも、色々な食材をバランスよく食べ、無理のない範囲で体を動かしましょう。体型戻しは、産後でも十分できることなのです。

By 叶恵美

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