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帝王切開は自然分娩より楽でしょ?~そんな意見に経験者が反論します

新生児

「帝王切開はリスクもあるけど、自然分娩より実は楽ちんなんでしょ?」という方がいます。

私は声を大にして言いたいのです。違いますと。確かに、産む方法としては自然分娩の方がキツイですが、好きで切ってるワケじゃありません。じゃあ何がそんなにツライの?と思ってるあなたに、私の経験を交えてご説明します。

促進剤で普通分娩がナシになりました

私の場合、予定日を超過して10日ほど経つ頃に、促進剤を使って産む計画を医者から言い渡されて入院しました。この日までは、自分は自然分娩で産むとそれしか考えていなく、数日かかる事も予想して、単行本まで用意したくらいでした。

しかし、何度目かの内診の時、医者が「おかしいなー」と言ったのです。通常であれば、促進剤をMAXレベルまで点滴していれば、子宮口の開きは遅くとも、胎児は下に下がってくるものらしいのですが、我が子は全く下がっておらず、それどころか腕をバンザイしている状態でした。

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そこで、次に診て変化がなければ切ると宣言され、そこから念の為、水や食べ物を一切口にしないように言われます。内診が終わったら水を飲もうと思っていたので、かなりショックで、ひどく喉が渇いていました。

緊急帝王切開決定!お腹の大きな競歩選手

我が子よ、下がれ下がれという呪文を心の中で唱えるも胎児に変化ナシで、あっさりと帝王切開が決定しました。私の人生で初めての手術です。実際はドキドキだったのですが、付き添いの夫のオロオロさが半端なく酷かったので、落ち着いているふりをしていました。

あの・・・オペ受けるの私なんですけど・・・。と、言いたかったです。

そこからは同意書などの手続きをして、いざオペ室へ。陣痛の合間に歩いて向かう事を選択した私は、競歩選手並みの速さで歩いていたかもしれません。

さて、未体験ゾーンに突入です。第一の修羅場はすぐに訪れました。手術着に着替えるのですが、たくさんの人がいる中で全裸です。これは、気にしても仕方ないと自分を納得させました。

さあ本番。私はまな板の上の鯉ではありません

着替えをすませ、手術台に上がるのですが、これが想像よりも狭い。たたみ一畳分ないくらいの大きさです。そこで色々な管をつけられ、右向いて~左向いて~と指示されますが、臨月のお腹&陣痛で寝返りなどできません。必死になって指示に従う私です。

ここまでは、まだまだ余裕でした。お腹を切る怖さもありましたが、陣痛から解放される喜びもあり、これがTVで見た事のある手術ライトかぁ。

私、これじゃまな板の上の鯉状態だね。などと、余計な事を考えたり、腰に打つ麻酔に「動かないでねー」と言われて、「動けないわ!」と心の中でツッコミをいれるヒマもありました。

感動?驚愕?取り出された赤子に医者もビックリ

麻酔をしているので、切って取り出すのは、かなり余裕に寝ころんでるだけです。これが、帝王切開は楽と言われる理由でしょう。

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人並みに我が子の泣き声を聞いて感動したりもしたのですが、その時、執刀医のつぶやきが聞こえてきました。「うぁ・・。これはスゴイ」ウッカリなのか何なのか、そんな事を言われると不安になります。

だって見えませんから。そしたら、オペの補助をしていた看護師さんが、「先生、写真撮りますか?」とか言いだし、さらに気になります。

どうやら私の子は、へその緒を首に巻いて出てきたらしいです。それ自体は珍しい事ではありませんが、3周半巻いていたそうです。後日、「2周半くらいならあるんだけどねー」と、担当医が笑って話してくれました。どうしても下がってこなかった理由はこれでした。

赤子を取り出してからが本当の闘い

帝王切開はここからが辛いのです。2度と出産はしたくないと思うほどでした。赤子は取り出したので、縫って終わりと思っていたのですが、洗浄したりなどもしなければいけない事を、スッカリ忘れていました。

そしてこの後処理が、手術中で一番の難関でした。麻酔をしているので痛くはないのですが、何とも言えない不快感です。

内臓をいじられるというのは、これほどに気持ちの悪いものなのかと、心の中で「まだ?まだ?」と思っていましたが、意識がもうろうとしていたので、もしかしたら口に出していたかもしれません。

生まれたての我が子。産まれたての小鹿

手術当日は安静ですが、帝王切開の場合は術後1日目から歩くように言われます。

軽く麻酔が残った下半身と、昨日切ったばかりの傷口の痛みに耐えながら歩くのですから、我が子を見に行くという大きな目的がなければ、絶対にイヤです。歩く姿はまるで、産まれたての小鹿のようにプルプルしていました。

しかし、試練はまだまだ続きます。下腹部に傷口があると、お腹に力を入れるような動作、例えば、ベッドから起き上がるなどの行為は、時間がかかります。でも、入院3日目からは母子同室です。頻繁に起き上がらなければいけません。そして当然、眠れない日々がはじまります。

周囲は普通分娩で出産したお母さんたちが多く、廊下をスタスタと歩いています。羨ましいと何度も思いました。さらにお腹だけでなく、腰に麻酔を打っているせいか、腰も痛いのです。

帝王切開での出産を終えてわかった事

出産を終えて3か月くらいは、お腹の傷口が痛んでいました。それ以降は徐々にですが普通に動ける体になっていきました。帝王切開は産む為に自力での努力はいりません。ですが、産んだ後がきつく、痛みもすぐには治まりません。

また、人にもよりますが、母乳育児の場合、母乳の出が悪い傾向があると助産師さんに言われ、私も実際そうでした。なので、赤子に乳を飲ませる事に、とても苦労しました。

冒頭でも言いましたが、帝王切開は楽ではないんです。辛さの種類が違うだけです。なので、楽して産んでるからなどと言わない人が増える事を願います。

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