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イタリアといえばオリーブの木~実から幹まで残さず活用します

2014.06.12

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イタリア、ギリシア、スペインなど、地中海沿岸の国々はオリーブオイルの輸出国として有名です。とくにイタリアではこの木が大量に栽培されていて、良質のオイルが毎年大量に生産されています。

日本のスーパーで売られているオイルは、たいていイタリア産です。瓶詰めにされた実も、おつまみ用食材としてコンビニでも手に入るようになりました。私たち日本人にとってオリーブといえば、なによりもまず食材というイメージです。

でもイタリアでは、この植物の役割は食材だけではありません。実はもちろん食用にされますが、この木の幹は良質の材木としても重宝されています。食べてよし、削ってよしの木・・・今回は、この木の加工材としての側面をまとめてみました。

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食材としてばかりでなく、固くて丈夫な木は加工材にも最適です

イタリアでは、いたるところにこの木が植えられています。

この植物が好まれるのは、聖書の中で平和の象徴として登場するせいもあるでしょう。縁起がいいので、スペースがあるとつい植えてしまうというわけです。

でも一番の理由は、この木には捨てるところがなく、最後まで人の役にたつからだと思います。葉や実の絞りカスすら、肥料になりますから。

オリーブのよさは、オイルの採れる実をたっぷりつけることだけではありません。木肌が美しいうえ耐久性もあるので、枝や幹は加工用として高く売ることもできます。木材としての需要は常に大きく、オーナーにとってこれは最後までありがたい木なのです。

ただこの木には国の定めた育成規定があり、若木のやみくもな伐採は禁止されています。いくら業者に高く引き取ってもらえるといっても、材木用に大量に切ることはできません。

加工用に回せるのは、寿命のきた老木です。あるいは自然に折れた枝や、剪定をかねて切り落とされた部分もオーナーは売却してかまいません。

こういう事情なので、ほかの木材に比べると、市場に出回るオリーブ材は圧倒的に少ないのです。

オリーブの木全体図

▲樹木は、2mもないくらいの低木です。まっすぐ成長するのではなく、中央の幹は途中で分かれ、横へ横へと伸びていく傾向があります。

分かれた部分は比較的弱く、暴風雨や衝撃で折れてしまうことは珍しくありません。

幹を切られたオリーブの木

▲この木は、分かれた幹の一部がカットされています。なにかの原因で折れそうになったため、オーナーがあらかじめ切ってしまったのでしょう。こうして伐採された部分が、加工用に売却されます。

若い木の場合は成長する力が強く、一部を切っても、新しい幹が脇から伸びてきてすぐに実をつけます。まさに宝の木です。

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枝はおもにキッチン用品や置物に加工されます

この木の大きな加工材はめったに手にはいりません。寿命をむかえた大木が市場に出るのはまれなことです。この木で作られたテーブルなどが高級家具店でたまに売られていますが、たいへんな値段がつけられています。

枝や細い幹などから切り出される材木は、流通している量も多く、比較的かんたんに手にはいります。用途としては、キッチン用品やお土産用のオーナメントが一般的です。

この樹木は加工しても木目が美しく、使うほどに油ののったツヤがでます。オリーブ材のキッチン用品は、イタリアのマンマたちにも大人気です。

オリーブの木専門店

▲青空市で見つけたオリーブ材専門店です。スプーン類、まな板、トング、ボウル、皿、チーズ入れなどが売られていました。定番は、まな板とパスタ皿です。

とくにこの材木でできたまな板は使いやすく、イタリアでは母から子へと受け継がれていきます。家族の思い出がつまったまな板なんてすてきですね。

多少問題なのは、この素材のキッチン用品は、小物といえども多少は値段が高くなることでしょうか。サイズにもよりますが、大きめのまな板だと7,000円くらいの値段がついていました。

とはいえ、一生モノどころか、子どもや孫の代まで使える製品だと思えば、これでも安いくらいなのかも知れません。

知っていれば傷めずにすむ!お手入れの仕方

私もこの木材を使ったキッチン小物をいくつかもっています。

▲一番最初に購入したクッキング用のスパチュラです。いい具合に先がカーブしているので、炒め物をつくるときに重宝しています。

▲チーズ用のカッティングボードです。あらかじめ切ったサラミやチーズを盛り合わせると、そのままテーブルに出せるおしゃれなお皿にもなります。この程度のサイズだと、2,000円ほどで購入できます。

この木材が丈夫なのは確かですが、売っている人に訊ねたところ、長く使い続けるには注意も少し必要だそうです。せっかく買ったのに、早々に木肌を傷めてしまったということがないように、お手入れ方法だけ覚えておくといいかもしれません。

たとえキッチン用品でも、この製品を洗うときに使う洗剤の量は最低限にしましょう。木に含まれている油が強力洗剤でどんどん洗い流されていくと、表面が乾いて割れやすくなります。肉を扱ったものでなければ、さっと水洗いだけでもいいそうです。

木肌の表面に、オリーブオイルをたまに塗ってあげましょう。その後、その食器を冷水にしばらく浸け、水から取り出して自然に乾かしてください。これを繰り返していると、割れにくくいい光沢のある製品をいつまでも使うことができます。

イタリアへいらっしゃったときに、こういう品をお土産にされてはどうでしょう?定番のパスタもいいですが、料理好きの方なら、オリーブ材のキッチン用品はとても重宝すると思います。

By 坂上

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