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ヒマラヤ登山の難易度はどれくらい?~一般人が挑戦しても大丈夫?

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数年前から「山ガール」と呼ばれる登山を楽しむ女性が増加しているといわれています。

国内の低山から登山をはじめたとしても、そのうちもっと高い山に挑戦したくなるかもしれません。

経験を積み、技術が向上すれば日本アルプスへの挑戦…いずれはヒマラヤに目を向ける方だっていることでしょう。

2013年、テレビ番組で世界第8位の高峰・マナスルへの登頂を成功させたタレントのイモトアヤコさん。そんな彼女が今度は世界最高峰のエベレストへ挑戦することを発表しました。中にはこれを無謀な挑戦だ、と非難する方も少なくありません。

残念ながら、2014年春シーズンの登山は度重なる事故が原因で中止せざるをえなくなってしまいましたが、そもそも本当に無謀な挑戦だったのでしょうか?

現代のヒマラヤ登山の難易度について考えてみましょう。

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エベレスト初登頂から60年

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1953年のエドモンド・ヒラリーによるエベレストの初登頂からもう60年以上が経過しました。登山ルートの開拓されて半世紀以上が経過しています。現在では登頂成功者は3000人を超え、なお増え続けています。

比較的安全なルートや登頂のためのノウハウが確立したことによって、登頂成功率はさらに高くなってきています。

エベレストのように知名度の高い山は登山者数が多くなりますので、より安全な登山方法の確立も早く、他の8000m峰と比較すると、いまや決して難しい山ではなくなっています。

標高と難易度は必ずしも比例しない

よく誤解されているのが、標高が高ければ難易度は高くなる、というものです。もちろん、高度が高くなれば気候の変化も読みづらくなりますし、高山病にかかってしまうリスクも高くなります。

しかし、かならずしも標高と登頂の難易度が比例しているわけではありません。登山者数がすべて同じというわけではありませんがヒマラヤの8000m峰の死亡率を比較してみましょう。
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標高では第1位であるエベレストは死亡率では8000m峰中10位となっています。それに対して標高では10位であるアンナプルナが死亡率では1位となっています。この数字を見ただけでも標高=難易度ではないことがはっきりとわかるでしょう。

単に高さだけで難しい、簡単、と決めつけることはヒマラヤでなくてもとても危険なことです。

ルートによって難易度は変わってくる

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同じエベレストでもいくつものルートが存在し、どれを選ぶかによって当然難易度も変わってきます。ですので、同じエベレスト登頂者といっても、どのルートから挑戦したかによって登山界での評価はまったく変わってきます。

誰も登頂したことのない新ルート開拓を目指して挑戦し続けている登山家も少なくありません。多くの一般登山者が登頂に成功しているにもかかわらず、一流登山家の登頂失敗のケースが目立つ理由はここにあります。

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新ルート開拓は挑戦そのものに大きな価値があります。まったく情報のない未開の地に挑むわけですから、結果として失敗したとしてもノーマルルートで登頂に成功した人よりも高い評価を受けることも少なくありません。

極端に言うと、しっかりと準備をして、高所に弱い体質の方でなければ、エベレスト登頂はそれほど難しいことではなくなっていると言えるでしょう。

エベレストに挑戦するための準備

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あっさり「しっかりと準備をしておけば」と書いてしまいましたが、この準備が非常に重要となってきます。

当たり前の話ですが、まったく登山経験のない方がいきなり登頂に成功できるほど甘いものではありません。まずは低山から徐々に標高の高い山に挑戦し、トレーニングを積んで行くことが必要となります。

国内の3000m峰に楽に登頂することができるようになって、ようやく第一段階完了、と言えるでしょう。

エベレストの場合、本格的な登山のスタート地点であるベースキャンプの時点で標高が5000mを超えていますので、この高度に慣れる必要があります。基本的な体力や技術を身に着けていても、高地に体を慣らす順化をしなければなりません。これに2~4週間が必ず必要となります。

これだけの準備がしっかりとできなければ、エベレストに挑戦すらすることができません。

イモトアヤコはエベレスト登頂可能なのか?

結論から言えば、イモトアヤコのエベレスト挑戦は決して無謀なことではないと考えています。

すでにモンブラン、マッターホルン、マナスルといった高峰に挑戦した経験を持っていますので、しっかりとしたサポートさえあれば技術的には問題はないでしょう。

ただ、まったく不安がないわけではありません。山では何が起こるか予測することができません。一流の登山家であっても遭難し、命を落とすことがあるのです。

多くの登山家は山で命を落とす覚悟をもって挑んでいます。しかし、彼女の場合はどうでしょう?山に魅せられ、自分の意思で挑戦する登山家ではありません。今回の挑戦も、テレビ番組の企画という「仕事」です。

もちろん、すでに8000m峰を経験している彼女ですので、そこがどれだけ危険な場所なのかは十分に知っているでしょう。そして、覚悟もできているはずです。

残念ながら、今回の登山に関しては中止が発表されてしまいました。しかし、若い彼女にとってチャンスはまだまだあるはずです。いつか山頂で笑顔を見せてくれる彼女の姿が見たいですね。

Byチリペッパー眞木

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