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非公認ゲームの影武者となった「ジーコサッカー」というソフトの悲哀

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ジーコといえば日本のサッカー界に大きく影響を与えた監督です。

彼が監修し、そのジーコがタイトルともなっているスーパーファミコン用ソフト「ジーコサッカー」が、実はある非公認ゲームと意外な関係があるのです。

ジーコサッカーといえば非公認ゲーム、という関係はインターネット上では周知の事実であるかのような扱いを受けています。なぜこのような関係になってしまったのでしょう?

任天堂の厳密なサードパーティ管理の抜け道

スーパーファミコンにてゲームソフトを制作し、販売する場合は、任天堂に認められることが必要となります。

低品質なゲームが好きに作れてしまう環境は、ゲーム市場の崩壊そのものを招きかねないため、任天堂は非常に慎重になった部分でもあります。

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ゲームのロムカートリッジを作成できるのは任天堂のみであり、ソフトメーカーは任天堂に対し依頼するしかありません。

任天堂が制作したロムカートリッジは、ソフトメーカーに納品され、すべて買い取りとなります。

この時点で、ゲームソフトの売上がどれほど少なかろうが、任天堂は痛くも痒くもないということです。

驚くことに、販売されるゲームソフトの原価は、ソフトメーカーにさえ知らされていないようで、任天堂のしたたかさが伺えます。

そのような状況なので、任天堂の公認をもらえないゲームは、本来ならば販売など不可能だったのです。

Jリーグ全盛期に発売されたジーコサッカー

ジーコサッカーは、Jリーグ全盛期とも言える1994年に発売されました。

当時のJリーグ人気は凄まじく、連日生中継され、視聴率は30%も珍しくないほどでした。

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映画やドラマなども多数作成され、資金もうるおっていたため、世界中で注目されていた選手が日本のJリーグに集結していました。

サッカープレイヤーが目指す最終目的地が、当時は日本にあったのです。

ジーコ選手もその一人であり、プレイヤーとしての技術だけでなく、チーム全体を指揮する能力にも長けていました。

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彼が所属した鹿島アントラーズは、弱小チームから日本を代表する名門サッカーチームへと数年のうちに急成長したのです。

スーパーファミコンソフト「ジーコサッカー」は、彼が監修したと言われているソフトでしたが、どの程度かかわったのかは不明です。

多忙であったはずであり、彼をフォローする意味も込めて、名前を貸した程度ではないかと考えています。

ゲーム内容については「残念」の一言に尽きます。

「選手を直接操作できない」「鹿島アントラーズの選手以外は実名でない」「対戦できない」など理由はいろいろですが、当時のゲーム市場で中心であった子供たちには、受け入れられないのも仕方ないと言えます。

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とてもじゃありませんが売値が付けられるものではなく、大量のソフトが中古市場に流れることになります。

ジーコサッカーの不振はゲームの内容以上に注目の的となりました。安物ゲームソフトの代表格だったのです。

作れないなら買えばいい?

「西武企画」は、ある非公認ゲームの販売を行いました。法律的にはグレーであるものの、黒ではなかったようで、大手ゲーム雑誌へも広告を掲載できた程です。

そのカラクリに使われたのが「ジーコサッカー」でした。

スーパーファミコンのロムカートリッジを作成できるのは任天堂のみであり、これを勝手に作った場合はもちろん法律違反となってしまいます。

一方、市場に出回っているロムカートリッジを購入し、内部のロムを改造して中古市場などに流通させることは、違法とは言えませんでした。

もっとも、普通に考えると市場のカートリッジは一本あたり一万円もしたので、元手の回収など不可能です。

しかし、二束三文で、しかも大量に、安定してカートリッジを入手できたとすればどうでしょうか? それを実現できたのが「ジーコサッカー」だったのです。

大量のジーコサッカーの在庫を抱えた販売店からすれば、西武企画ほど都合のよい取引相手はいなかったでしょう。

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西武企画により大量購入されたジーコサッカーは、内部のロムを非公認ゲームに書き換え、申し訳程度のラベルを貼って販売されました。

シールがあまりに貧相なため、「ジーコサッカー」のタイトルが透けて見えたほどです。

非公認ゲームの今と昔

非公認ゲームは、古くはファミコンの時代からありました。そのほとんどは、当時でさえまともに出回っていないため、現在は入手困難です。

中でも「スーパーマルオ」は特に流通数が極端に少なく、現在では50万円の価値があるようです。

このような、正式な公認を受けずに販売されるゲームソフトは、現在のゲーム業界では存在しないようです。

ゲームは子供のみでなく、大人も遊ぶものとして浸透してきたことがひとつの理由と言えます。

ゲームソフトには正式に推奨年齢が表示されるようになり、子供が間違って手に取らないよう、回避させることができるわけです。

もう一つは、ゲーム機が高性能になり、単純なプレイヤーとしての機能を併せ持っていることも考えられます。

メーカーは絶対に公認しないような内容の映画やアダルトビデオであっても、現在のゲーム機は再生可能です。

法律をあれこれ考えながら、無理に公認されないゲームを作る必要などないのです。

byヒビタカ

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