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黄金期を迎えたパチンコ攻略法販売会社A社の巧妙な手口~連載第2話

2014.02.01

黄金期を迎えたパチンコ攻略法販売会社A社の巧妙な手口~連載第2話 はコメントを受け付けていません

初めての方は第1話からお読みください。

こんにちはライターXです。これからお話するストーリーは、話数が進むにつれてあなたにとって、いえ誰がきいても「信じられない、あり得ない」方向に展開していきますが、すべて真実です。

私自身が潜入取材をしていたときすでに完成していた原稿は、これまで日の目をみることはありませんでした。今だからこそ書ける部分がほとんどです。

さてTVを巧妙に利用することに成功したA社ですが、その当時の実際のパチンコ業界の流れや社会背景とシンクロさせて話を進めていくことにしましょう。

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人間心理そしてメディア操作で作り上げられた攻略法

前回、某テレビ番組のでっちあげ優勝者が「機械のようなもの」を使っていたと書きましたが、それは何をするものだったのでしょうか?

簡単にいえば、パチンコ台のその日までの大当たり回数や、回転数など「もっともらしい」数値を入力すれば、どの台が当たるか判別できるというものでした。
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実際にはタイムマシンでもないかぎり、未来を予測できる方法はこの世に存在しません。ところがTVというメディアを利用し「視覚的に」いかにも効果のあるもののように見せたのでした。

パチンコそのものの大当たりの仕組みや「負けない理論」については、このコラムでは書き切れません。

「だからあなたは負け続ける」という別コラムを執筆予定でおります。

さて話はその「魔法の箱」に戻りますが、一見ちゃちな電卓のような、原価にすればほんの千円程度のものが数十万という価格で販売されていました。

テレビ以外のメディア操作にもたけていたA社

その当時、パチンコ関連の雑誌は数誌ありました。なかでも「パチンコA」、「パチンコB」という二大誌が抜きん出た売り上げを誇っていました。

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私自身が連載を書いていた雑誌ですのでいまでもよく覚えていますが、当時、実売で40万部というメジャーなものでした。

まだまだネット環境も整備されていなかった時代です。新しい機種の情報などは紙媒体に頼るしかありませんでした。一般のパチンカーからパチプロまで、まさにバイブル的な雑誌だったといえます。

A社はその雑誌の表紙(裏表紙)を買い取り、大々的な広告を入れ続けました。さらにイメージキャラとして、著名なタレントなどを使っていました。その宣伝効果は絶大であったといえます。

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数年後「攻略法」に関するトラブルが表面化しても、一度広告主として入ってしまうと出版社サイドも簡単に「広告を降りてもらう」ことは難しかったようです。

その当時は「返金訴訟」や「詐欺罪」で訴えられるということもなく、トラブルが表面化しなければ出版社も打つ手がありません。

これは実際に私が当時の某出版社の取締役から聞いた話ですが、A社はグレゾーンの住人をも引っ張り出してプレッシャーをかけていたようです。

毎月数億の利益をもたらした詐欺商法の実態

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この会社の巧妙なところは、西新宿にショールームまで兼ね備えたクリーンなイメージの大きな物件を用意し、来客を受け付けていた点です。具体的に「売り手」が作り上げたイメージを列挙してみましょう。

・あの「某テレビ番組」で優勝した有名人が直接指導してくれる
・雑誌でもタレントを使い、安心感がある
・ショールームで実際のパチンコ台を使って、当たるところを見せてくれる
・きちんと法人化されたクリーンなイメージを作り上げている

ここまで用意周到に仕込まれれば、「楽をしてお金を儲けたい」人にとってこの「機械」は、まさに待ち望んでいたものに違いありません。

その当時はまだ「ギャンブル依存症」という言葉はありませんでしたが、ギャンブルで負けている人は「少しでも取り返したい」一念でお金を使います。

いったいその機械をいくらで販売していたのでしょうか?

じつは攻略法の販売会社は、「取れる人から、最後の一円まで搾り取る」のが基本です。現金がなければ一緒にサラ金まで付いていって借りさせてでもお金を取ります。

一応、基本的な販売価格はありますが、要はいくらでもかまいません。一度でもその会社に足を踏み入れれば、契約するまで帰してくれません。

もちろんこのころはまだ攻略法の存在を「信じている」人も多く存在しましたので、上記のような強引な方法はもう少しあとになってからとられた手法です。

多分10~50万円程度の範囲で、相手の懐具合を確認してから価格を決めます。原価などあってないようなものですから、いくらでもいいわけですよね。

ここで大切なことは「たとえ1万円でも取る」ということです。人間心理と言うのは面白いもので、たとえ少額でも一度払ってしまえば「それ以上取り戻したい」と思ってしまいます。

最終的には1000万円近く払った方もいます。もちろん一度にではありませんが、その「相手を丸裸にする巧妙な手口」については別項目でくわしく述べましょう。

さて次回は、もしあなたが興味を持ってこの会社を訪問したら、どのように「料理」されてしまうのか、具体的にお教えしましょう。

第3話に続く

By ライターX

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