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パチンコ攻略法詐欺の夜明け~パチンコ王は広告塔だった~連載第1話

2014.01.31

パチンコ攻略法詐欺の夜明け~パチンコ王は広告塔だった~連載第1話 はコメントを受け付けていません

まずコラムに興味を持っていただいたあなたに、お伝えしておきたいことがあります。

それは「この世の中にパチンコ・スロットの攻略法は100%存在しない」ということです。

私自身、かつてパチプロ、某有名パチンコ雑誌連載ライター、さらには攻略会社に社員として約2年潜入して、すべての裏側をこの目で見てきました。

あれだけ社会で詐欺だと騒がれても、いまだに「ひょっとして攻略法はあるかも……」とあなたは思っていらっしゃるかも知れません。

このコラムを通して読んでいただければ、きっとほんとうのことをご理解いただけるでしょう。

そんないろいろな詐欺会社の手口をこれから時系列でお伝えしていきます。ただ決して忘れないでくださいね。「この世の中に楽してお金が手に入る方法は存在しない」ということを。

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はじめに~攻略法詐欺の終焉のあとには新たな手法が生まれる

2011年3月……ある「パチンコ攻略法」販売会社の破産申し立てにより、この手の詐欺はひとまず終焉を迎えました。

「ひとまず」と書いたのは、依然として騙す会社と騙される人たちが存在するからです。

私は攻略法バブル全盛期の7~8年前、身をかくして「社員」として攻略法販売会社に潜入取材を行っていました。

まるでスパイ映画のようですが、そこまでして「攻略法はこの世に存在しない」裏づけを取りました。

私自身の名前は仮にライターXとしておきましょう。これ以上騙される人が増えないように、これまで私自身が知りえた情報を洗いざらいこのコラムで開示して行きたいと思います。

以前は攻略法詐欺を行っていた会社が、現在もまるでアメーバのごとく姿を変えながら活動を続けています。

ネット上での「情報商材」販売など、新たな手法で詐欺を続けようとしている事実もつかんでいます。

この情報、じつは数年前にある雑誌で発表する予定でした。当時は「大人の事情」により公表できなかったことも、いまではほぼ時効となっています。

そんな内容を、このコラムを通じてあなたにお伝えしていきたいと思っています。当時の手口を知っていただくことにより、攻略法に関する疑問も解決されるに違いありません。

「Yahoo!知恵袋」や「2ちゃんねる」などでは、いまだに攻略法に関する多くの書き込みやスレッドが存在します。

やはりパチンコやスロットで「楽して稼ぎたい」そんな気持ちを持った人は常にいるのでしょう。私自身この件に関してはあまりに深く知り過ぎました。

もしかすると今後書く記事の内容によっては、自分の身を守る必要がでてくるレベルに達する場合もないとは言い切れません。

そのときは突然コラムを中止させていただくかも知れません。あらかじめご了承ください。

攻略法バブルの夜明け~詐欺商法が産声を上げた日

2005年1月13日、某テレビ局の放送する人気番組のパチンコ王者決定戦で「B氏」なる攻略プロが優勝しました。

なにやら怪しげな道具を使いパチンコを打ち、大当たりさせるわけですが、この瞬間にA社(その後C社に社名変更)の大仕掛けな詐欺商法が産声を上げたわけです。

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お茶の間で見ている方からすれば「すごい、さすがにプロは違うな」という印象を持たれたことでしょう。それまではごく普通のパチプロが出演している、見ていて楽しい番組だったのですが……。

当時の画像より

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出演していたプロが語った「カリスマ誕生」の舞台裏

この回から出演を始めたB氏とはいったい何者だったのでしょうか?

この人物(あるいはキャラと言ったほうがいいかも知れません)こそが、当時のA社が自社の広告塔として担ぎ上げた「ニセプロ」だったわけです。

この人物は決してプロでも何でもありません。ただのA社の一社員でした。

そんな男を一夜にして「カリスマ的なプロ」にでっちあげる。それもテレビというメディアを利用した非常に悪質な方法です。残念なことにそれは効果的な方法でもありました。

A社がどのようにテレビ局にアプローチをかけたのかは、今となっては謎のままですが……。この回に出演したあるプロから直接聞いた話ですが、この放送に限っては、何度も撮影が「リテイク(撮り直し)」されたようです。

目的ははっきりしています。このB氏なる人物を優勝させる必要があったからです。

本来、一発勝負であるはずのこのような勝ち抜き番組をリテイクする。それも何度も。普通に考えてもあまりにも「常軌を逸した」行為なのはおわかりでしょう。

テレビ局側にどんな圧力がかかったのか?裏で「大人の取り決め」があったのかも知れません。

このときB氏が使っていた「あやしげな機械」は「どの台が当たるかわかる」という触れ込みでした。これがのちにA社の「金の卵」となるわけです。

さてライターXのコラム第2話では、西新宿に会社をかまえたA社が実際にどのような方から「どのように」お金を巻き上げていったか、具体的な説明に入りましょう。

ショールームまで作ってそこで実践指導をするわけですが、その驚きの「騙しのテクニック」にせまってみたいと思います。

第2話につづく

By ライターX

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