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次々と繁殖しだしたパチンコ攻略法販売会社~第二期黄金期へ~連載4話

2014.02.03

次々と繁殖しだしたパチンコ攻略法販売会社~第二期黄金期へ~連載4話 はコメントを受け付けていません

初めての方は第1話からお読みください。

このころからいろいろな会社が同じように産声をあげだしました。

またパチンコ店内に「怪しげな機械」を持ち込むことができなくなってきたこともあり、別の方法での攻略法販売がはじまりました。

さらに大きなお金が動くようになってきたわけです。

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大きく分けて3種類に分類される攻略法販売会社

じつはこのような詐欺会社は3つのパターンに分類されます。

西新宿の会社と同じように、都内に事務所を構え、社内にショールームを設置して「まともに」見せようとする会社

このケースではやはり経費やリスク面からも、それなりの裏社会とのつながりやクレーム処理の対応準備も必要になります。

このスタイルであれば大きく稼げますが、誰でもというわけにはいきませんので会社の数としてはそれほど多くはありませんでした。

①○×○ポイント
②××○○開発○○○
③××○○研究所
その他数社、合計10社ほど

この手の会社の特徴としては、一応会社登記はしているということでしょう。ただし登記簿謄本などを調べてみると、ほとんどが広告上の住所とことなっていて、代表者は単なる「名義貸し」です。

とにかく実体をできるだけ隠す必要があったからです。

筆者が社員として潜入したのもそんな会社の一つですが、そこで見たものはまさに「信じられない」ことばかりでした。この部分は改めて書くことにします。

もう一つの大きな特徴は、同じオーナーが名前の違う複数の会社を持っている点です。

この理由は明白です。一度騙した相手に「別の会社」としてアプローチして、搾り取れる限りのお金を取るためです。

出張を売りに、どこにでも出かけて実演します、という会社

このような会社の売り文句は
・目の前で当たるところを見せます
・お客さんのいる県まで出張、いきつけのホールで実践します
・出なければ返金保証します

これではまるで、どうやって詐欺をするのかと思われるでしょう。もちろんこれにもちゃんとした「営業マニュアル」が存在します。

普通に考えれば、交通費や人件費をかけて手ぶらで会社に帰ってくることは許されません。慈善事業ではありませんので、しっかりとお金を取る落とし穴が準備されています。

その手口に関しては、次回ご説明しましょう。

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実体のない100%幽霊会社

数としてはこれが一番多かったと思います。特徴は他の会社と比べるとかなり割安な価格設定です。他の会社が30万円で売っているものを、その十分の一程度の金額で販売します。

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理由は簡単です。買って損したと思っても「あきらめる」数万円の金額に設定しているからです。どちらにしても「仕入れ」が存在しない商売ですので、販売価格は関係ありません。

広告上の住所もウソ、数ヶ月ごとに名前も変えますので、まさに振り込め詐欺と変わらない手口ともいえます。

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「無料で攻略法さしあげます」が集客の手口

このころはネットの普及もはじまり、紙媒体とネットからの集客が中心でした。
ほとんどの会社はまず(便宜上の言葉ですが)「無料でお試し!」を売り文句に客を集めていました。

「無料なら試してみるか?」特にギャンブル好きの人であれば誰もがそう思うでしょう。
これがアリ地獄への入り口とは知らずに、自分からコンタクトして相手に個人情報を与えてしまいます。

では無料の攻略法とはどのようなものでしょう?

このトリックも簡単です。すでにほとんど設置されていないような機種を選んで「無料の攻略法」を送るわけです。

受け取ったほうは何とかその機種が設置されているホールを探そうとしますが、最初から相手の住んでいる地域には設置がない台を選んでありますので、結局「無料の攻略法」を試すことなく終わってしまいます。

さてここからが、攻略会社にしてみれば「本番」です。相手の個人情報もつかんでいますし、電話で話すところから「営業」が始まるわけです。その方法については筆者の体験談を次回お伝えしましょう。

大きく分けて二種類の攻略法がありました

実際の営業内容を語る前に、攻略法には大きく分けて二つの種類が存在します。

■直撃攻略法

「これをすれば必ずXX回転以内に大当たりする」と言い切るものです。

営業的にはこちらの方が俄然インパクトはありますが、実際には当たらないものを売るわけですから、「逃げ道」をしっかりと作っておく必要があります。

たとえ言い切ってもじつはいくらでも相手のクレームをかわすことはできます。

それどころか、「それよりももっとすごい攻略法がある」と、当たらない言い訳よりさらに高いものを売りつけるように会話を誘導していくわけですから、たまったものではありません。

さらに同じ会社がいくつもの名前を使って営業しますので、ターゲットとされた人は本当に身ぐるみはがされてしまうわけです。細かい手口は追って紹介いたしましょう。

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■誘発系攻略法

上記とは異なり、おもに大手の会社で使われていたのがこちらの方法です。

「大当たりしやすくさせて、攻略する」という方法ですので客としては体感しにくいのですが、それはサポートの人間がうまく誘導して「長い付き合いでお金を搾り取っていく」スタイルです。

ある意味、客との信頼関係を築く部分に力をいれますので、最終的には大きなお金を取ることができます。

次回からは、もっともっとディープな核心へとせまっていきます。

第5話へ続く

By ライターX

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