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なぜ普通の会社員だった友人が占い師になって成功できたのか?

友だちが占い師になってしまいました。ついこの間まで普通の会社員をしていた女性が、です。過去に易の仕事をしていたことはありません。

占星術も、タロットもできませんし、手相もわかりません。「四柱推命」に至ってはその読み方も知りませんでした。

会社の事業不振でリストラされて就職活動をしたのにうまくいかず、仕方なく受けた「電話占い師」の面接に合格して、今では立派な「先生」です。それはどんな仕事なのか、彼女がどうして成功できたのか、探ってみました。

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意外と大流行している「電話占い」とは?

かつては、駅前や商店街の一角に机とイスをおいて座っているのが定番でしたが、今は電話やネットで相談にのる占い師が増えています。特に電話での相談は人気で、一日中通話が途切れることがないという「先生」もいるそうです。

料金は相談時間による従量制で、「1分当たりいくら」と課金されます。課金額は会社によって異なり、どの占い師も一律料金という体系の会社もあれば、先生ごとに金額が異なるところもあります。

友人が所属しているのは、「先生」のランクによって料金が変わるところです。

占料は意外と高額! 1回数万円ということも!?

友人の所属する電話占い会社の鑑定料金は、一番安い先生でも1分間250円程度。10分で2500円、1時間なら1万5千円です。一番高い先生の場合、1分間の相談料が2000円にもなりますので、10分話せば2万円、1時間なら12万円です。

駅前にいる易者なら1回3千円~5千円程度ですので、それと比べると破格に高いといえるでしょう。

こんな高額な料金を払ってまでも相談したいという人が世の中にそんなにいるはずがないと思いきや、これが大ヒットしているから不思議です。中には、1回に10万円もかけてしまう人もいるらしいのです。

年に数百万円も払うお客がいる!

このビジネスが成功する大きな要因は、リピーターにあります。普通、一度相談すればしばらくはしないものですが、電話占いの場合には、何度も繰り返し利用する客が多いそうです。

人によっては毎週のように電話をして、年間数百万円も鑑定料を払う人がいるのだとか。

「たかが占い」とあなどれないほどのビジネスです。「物を売って」ではなく単に電話で話すだけで数百万円ですので、ほぼ100%が粗利。とてつもなく儲かるビジネスなのではないでしょうか?

月に100万円以上稼ぐ鑑定師も!

客の支払う鑑定料のうち、「先生」に入る収入は15%程度のようです。1分300円の鑑定師なら、実際の実入りは45円。時間給に換算すると2700円になりますが、これは1時間ずっと話し続けられたときの金額です。

実際には、1人の客と20分話した後、1時間くらい電話がかかってこず、次の客と30分話した後、またしばらく電話が鳴らず……の繰り返しとなるため、そんなに高額にはなりません。

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普通の鑑定師の場合、12~15時間待機して一日の収入は1万円程度のようです。中堅クラスになれば2万円程度稼げるようになり、上級クラスの人なら4~5万円稼ぐそうです。

月収で100万円を超える人もいて、中には年収2000万円以上の人もいるのだとか。

客の大半は女性、内容は恋愛・夫婦関係

相談の電話をかけてくる客の8割~9割は女性で、内容は恋愛や夫婦関係に関することが多いそうです。

彼氏に振られたけれど復縁できるだろうか? 好きな人ができたが縁があるだろうか? 愛人がいるが夫と別れて一緒になった方が良いか? などのような相談があります。

こうした客層に対応するには女性の方が向いていることから、鑑定師の大半が女性となっています。

鑑定師に必要な力は、また電話させること

1人の客が何度も相談してくることが会社の儲けにつながるビジネスモデルのため、占い師にとって重要なのは、「また電話させる力」なのだそうです。客の問題をすっかり解決してあげる必要はありません。

一番大切なのは、相談者の苦しみに寄り添い、希望を持たせてあげることです。一回の会話時間をなるべく引き延ばすことで収入が増えるため、相手の言葉をどんどん引き出す力もいります。

きちんと話を聞いてあげて胸のうちを吐き出させれば、相談者は気持ちよくなります。

「今は苦しいけれど、必ず良い方向に進むから希望を持ちなさい」という「鑑定結果」を伝えることができれば、客は明るい気分で電話を終えられます。

すると、また苦しくなれば電話をしてくるわけです。電話の最後に、「一週間がんばってみて、また電話くれるかな」と伝えておけば、一週間後に報告の電話が入るという仕掛けになります。

占う能力がなくてもなれる!?

友人が占い師になれたのは、占う力が評価されたからではなかったようです。彼女は、色んな苦労をしてきた人なので、困った人に寄り添う力や、問題を抱えている人を励ます力があります。

また、口が達者で「ああ言えばこう言う」的な会話をすることができます。こうした、総合的な会話力が評価されて、「先生」になることができたのでしょう。

電話占いは「占術」というよりも、人生相談的なもののようです。迷いや悩みを持つ人たちは、相談相手がいないため、お金を払って相談するのではないでしょうか?

人間関係が希薄になり、頼れる相手がいなくなっていることが、こうしたビジネスの繁盛につながっているのかもしれません。人の相談に乗ることがうまい人は、「先生」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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