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統合失調症の原因と発病のメカニズムを推測する

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まだまだメカニズムの全容が解明されていないが統合失調症です。しかし、複数の仮説が立てられるようにはなってきました。

統合失調症の原因そして発病のメカニズムを推測してみたいと思います。

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遺伝という説もあるが・・・

・多くの病気に遺伝は関係している

一般的な病気の多くは、残念ながら血族からの遺伝子が関係していることが明らかとなりつつあります。

もっとも典型的なものは糖尿病でしょう。親が糖尿を持っている場合、かなりの確率で発症してしまう可能性があると言われているのです。

その他、統合失調症と同じ精神疾患である「うつ病」なども、家族の罹患歴と深い相関関係があるということが指摘されるようになっています。

・統合失調症も遺伝?

仮説のうちの一つが「遺伝説」と呼ばれる考え方。

その名の通り、この病気の原因は遺伝子の配列が関係しているのではないか、と疑っている学説です。

もしかすると統合失調症を起こしやすくしてしまうような遺伝子が存在しているかもしれないのです。

もっとも、あくまでも仮説に過ぎないというのが現状。そのような遺伝子が存在するということも全く立証されていません。

様々な研究データから、遺伝子自体が直接的な原因ではないのではないか、というような異論も強くなってきています。

あくまで発生を起こしやすくする「危険因子」のひとつに過ぎないのではないかというのが今のところの通説的な見解だと言うことができるでしょう。

家族が統合失調症だったからと言って、発症してしまうと言うことはまったくできないわけです。あまり有力な説ではないと言えるでしょう。

神経伝達物質が要因との説も

・神経作用を伝えるのは伝達物質

神経は感覚や脳からの指令を伝達するために存在している重要な細胞です。ご存知のように脳は神経細胞の巨大な集合体です。

それぞれの神経細胞同士が「伝達物質」と呼ばれるものによって連絡をしあうことによって、様々な指示が行きかうような状態となっているのです。

うつ病に関しても、神経伝達物質の一種、ドーパミンが関係しているのではないか、という考えが一般的です。

・疑われている物質

では同じく精神疾患に属している統合失調症は、神経伝達物質と何らかの関係があるのでしょうか?

関係がある可能性が高いという考え方が強くなってきています。

治療のための薬物の作用から言って、そのような考え方を採用する方が合理性が高いからです。

伝達物質には様々な種類のものが存在しています。それらが複雑に連携しあうことによって、様々な命令を処理することができるようになっているのです。

その物質の一種、グルタミン酸と呼ばれるものが一番の元凶ではないかと疑われています。

ただ、そのような物質以外のものも病気の作用と関係しているのではないか、と考える説も存在しています。

仮に特定の神経物質が発病のキーとなっているとしても、そのメカニズムなどを特定しなければ病気の治療・予防のためには役立ちません。

まだまだはっきりとはわかっていないという現状からすると、やはりこの考え方も学説・仮説の一種にすぎないものと言わざるを得ません。

今後の研究発展がますます期待されます。

注目されている発達説

・問題となる発達障害

近頃アスペルガー症候群など、様々な発達障害が社会的に大問題となってきています。

脳の成長段階で何かしらの問題が発生することによって、社会的コミュニケーション能力などに支障が生じてしまう。

それが発達障害と呼ばれるものです。

・一種の発達障害?

統合失調症の原因はまだまだ明らかとはなっていません。

そのメカニズムに関しては、様々な仮説がたてられて研究されているような現状となっています。

そのような状態の中、注目されている考え方が「発達説」と呼ばれるものです。

端的に説明をすると、統合失調症も一種の発達障害ではないかと考える学説です。

人間の脳みそは誕生後急速にネットワークを形成して、神経細胞同士のバランシングを行っていきます。

この作業は、生後三年間の間に特に活発に行われるようです。

その間に何かしらのトラブルが起きて神経回路が正常に発達しなかった・・・このようなことが原因で発症に至ってしまうのではないかという説です。

どのような原因で発達トラブルがあるのか、これについてはさらに細かい学説が対立しています。

遺伝子や化学物質など、様々な原因が可能性として検討されている状態です。

幼少期にトラブルが起きているのに、異常が出るのは17~25歳がほとんど。これはどういったことなのでしょうか?

これについては、脳が成熟段階に達してはじめて異常が表に現れてくるという論理によって説明されています。

一応理にかなっているため、注目に値するかもしれません。

環境的な要素と様々な学説

・家族の育て方は?

統合失調症の原因につきましては、様々な学説が意見を対立させている状況にあります。

かつては、親の育て方などが発症の原因でないかと言われた時代もありました。

「おまえの育て方が悪かったんだろう」このように指摘された母親の心情はどれほどつらかったことでしょう。

今では厳密な調査研究によって、家族関係などは統合失調症とまったく関係ないということが明らかとなっています。

この考え方が間違っているという点に関しては、社会的に広くアピールしていく必要があります。

患者さんをサポートする家族の地位や名誉を保護するためです。ひいては社会的な偏見を払しょくするためでもあります。

・ストレスや感情は?

家族の育て方などに問題がないとしても、社会的なストレスや周囲の対応などが原因となっていることはないのでしょうか?

この点に関しては、発症の直接のメカニズムではないという考え方がメインストリームとなっています。

環境によるプレッシャーなどで発症するのではなく、他の何かしらの素因・原因を持っている方が、ストレスなどを一種のトリガーとして発症に至るのではないか。このように考えられているわけです。

以上を総合しますと、結局統合失調症の原因には環境的な要素はほぼ関係ないということです。

とはいえ、再発を防ぎ病状を安定させていくためには、精神的な環境を整えていくことが非常に重要であることは否定できません。

あたたかいサポート体制を充実させていくことが非常に重要となってくるでしょう。

総論

・よくわかっていない現状

病気を理解する上で非常に重要なのはそのメカニズムです。

どうしてそのような症状が起きるのか、それを知っておくことで適切に対処・予防をしていくことができるからです。

たとえば生活習慣病に分類される糖尿病・高尿酸血症などでは、生活の乱れによって病気が生じてしまうということが明らかとなっています。

改善していくためには、有酸素運動や食事のコントロールが必要なことが分かっているのです。

しかし、統合失調症に関しましては、現状ではよく原因が分かっていません。

ですから、事前に予防をするということはできず、症状が確認されたらできるだけ早い段階で適切な治療・対処をしていくしかないというような状態なのです。

・異常箇所は脳?

とはいえ脳みそのどこかに異常があることが原因だ、という程度のメカニズムは明らかとなっています。しかし、その先に至るような研究が存在していない状態。

具体的に脳のどこに原因があるのかはわかっていませんし、検査などによって確認するというような方法も確定していません。

逆に言いますと、統合失調症だと確定的に診断することはできない状況でもあるのです(もちろん診断を下すためのガイドラインなどは存在していますが、科学的・客観的に明らかとできるわけではないのです)。

そもそも、統合失調症と言われている病気が、本当に単体の病気なのかどうかすらも怪しいと言われています。

もしかすると様々な病気がってあわさることで一つの病気となっている可能性すらあるのです。

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