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ストーカーという犯罪行為について考えてみる

2013.12.04

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ストーカーとは、特定の相手に対して恋愛感情を抱き付きまといや待ち伏せなどを行う行為をさしています。

以前より犯罪とは関係のない日常生活で、少しばかりしつこい相手に対して冗談交じりにも使われることもある言葉でした。

もともとは英語のstalker:敵や獲物に忍び寄る・跡をつけるという意味合いがある言葉で、国内では90年代より認知度が高まるようになりました。

法律制定のきっかけは桶川の殺人事件

特にこの犯罪行為が世間で注目されるようになったのは、1999年に埼玉県で発生した桶川ストーカー殺人事件が大きな契機となっています。

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この事件では元交際相手の男性から監視・中傷・脅迫などを始めとする様々な嫌がらせ行為を受けていた女子大生が、元交際相手が雇った複数の男性によりナイフで殺害されたのです。

事件では加害者の執念や犯行の異様さが目立ったのですが、それ以上に大きな注目を浴びたのは警察の怠慢な対応です。

女子大生の告訴を捜査せず放置したどころか告訴の取り下げを要求するなど警察官としてあるまじき行為があったことが露見したのです。

これにより警察組織として大量の処分があるだけでなく、担当者は告訴状を勝手に手を加えたことで有罪となり、後には国家賠償請求の判決が出るに至ったのです。

この事件を契機としてそれまで恋人や夫婦間のストーカートラブルに対して、民事不介入としてきた警察の態度は改められることになり、また犯罪として明確に規定するため2000年にストーカー規制法が規制されることになりました。

ストーカー規制法-警視庁ホームページより

規制後も増え続ける発生件数

しかしただ法律が制定されたことで犯罪が抑止されることも無く、その後は広く認知されるようになったことから発生件数は増加の一途を辿ることになりました。

単なる付きまといに留まらず、相手に対して手を上げて暴行したり、殺人に至るというケースも決して珍しいわけではなくなりました。

現在では法律が整えられ取締る体制がある一方で、犯罪行為が後を絶ちません。異性関係の付き合いは事前に予防線を張るなど、一定の距離感を保つ中で用心しなければならないといえます。

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