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ナンピンはなぜ投資の禁じ手と言われる?~そのメリット・デメリット

sad businessman kneeling with falling graph

「やってはいけない」と言われる投資手法の一つに「ナンピン」があります。

「下手のナンピン、素寒貧(すかんぴん)」という言葉もあるくらいですが、なぜやってはいけないのでしょうか。

まずは、ナンピンとは何かという説明から入ります。

ナンピンとはどんな手法か?

これは「自分の株が値下がりした時、さらに追加で買う」というものです。

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値下がりしたということは、今後もさらに下がる可能性があります。なのになぜ追加で買うのでしょうか。

それは「平均取得額を下げるため」です。具体的な数字を出して説明します。

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まず、A社の株を100円で買ったとします。この時点で「平均取得額=100円」です(当然ですね)。

ということは、A社の株が100円かそれ以上の時に売ればいい、というわけです。つまり「デッドライン=100円」となります。

しかし、このA社の株が「80円」に値下がりしたとします。そうなると、また20円回復してくれない限り、デッドラインまで戻ることができません。

■そこで、買い増しをする

ここで買い増しをしたらどうでしょうか。100円+80円で、買った金額の合計は「180円」になります。

2株買ったということは「÷2」をしますから、「180÷2=90」となります。つまり、平均取得額=90円になるわけです。

ということは「デッドラインが90円まで下がった」ということです。

ナンピンをしないままだったら「100円まで戻らないといけない」のに、ナンピンをしたことによって「90円まで戻ればいい」という状況になったんですね。

つまり「ハードルが下がった」ということです。

これは本当に有利になったのか?

結論からいうと、何とも言えません。というのは、誰かが買ったらその株の価値は多少上がるわけですから、自分が買ったことで、その株が上げ相場に転じる可能性もあるのです。

(もちろん、一人がやっても意味はありませんが、多くの人がナンピンをしたら、上げ相場に転じます

しかし、実際にはそのまま下がり続けることも多々ある、というより多くの場合は下がるのです。

もし下がり続けたら、たくさん買っている分当然損失が大きくなります。

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■しかも、特定銘柄への依存度が高まる

このナンピンの失敗で怖いのは、損失が大きくなるというだけではなく、特定の銘柄に依存する割合が高まる、ということです。

同じ株をどんどん買っていくんですから当然ですね。

「卵を一つのカゴに入れるな」という有名な投資の格言がありますが、これと逆をやってしまうのがナンピンなのです。

しかも、チャンスだと思って一つの銘柄に賭けるのはいいですが、ナンピンの場合は後ろ向きな理由で賭けています。

■パチンコで破産する人の心境に似ている

どこかで見たような心理構造だなと思うかも知れませんが、これはパチンコやスロットで破産する人の心理にもよく似ています。

パチンコの場合「これだけ外れたんだから、そろそろ当たりが来るはず」と思って続けてしまうんですね。

続けて負ければ負けるほど「これだけ負けたんだから」がさらに大きくなり、負のサイクルに突入してしまうというわけです。

ナンピンもまさにそれなんですね。

達人がやるなら問題ない

そんな「ダメな手法」が、なぜこれだけ脈々と語り継がれているのでしょうか。それは「達人がやったらうまくいく(こともある)」からです。

実際、日本のFXでは「ナンピンのカリスマ」と呼ばれる方もいるくらいです。

■ナンピンのカリスマ、だいぱぱ氏

ナンピンを戦略的に使って大きなリターンを出している、だいぱぱさんという方がいます。

この方のナンピン投資法は有名で、『戦略的ナンピン投資法』という書籍も出ているくらいです。

マネーの情報サイトとして日本を代表する「ZAi」でもインタビューが掲載されているので、ぜひ読んでみてください。↓
ZAi「FX無敗!?だいぱぱ氏の戦略的ナンピン」

冒頭で紹介した言葉でも「下手のナンピン…」とあるように「上手のナンピン」ならいいんですね。

(将棋でも「下手の考え休むに似たり」といいますが、「上手の考え」だったらいいわけです。実際、名人の対極では一手で1時間考えることも普通です)

なぜナンピンに走ってしまうのか?

上のようにダメな手法と言われているナンピンに、なぜ人が走ってしまうのか。

その理由は「その株を買う理由がはっきりしていなかった」ことだと言われます。

つまり「何となく上がりそうだから」という理由で買ったため、その後も「何となく戻るかも」という理由でナンピンをしてしまうのです。

これが逆に、「東京五輪で追い風が吹きそうだから」という理由で買った場合、それが外れて下がったとしたら、「もう追い風はないわけだから、損失が出ても撤退するしかない」としていさぎよく撤退できます。

というように「投資する理由」がはっきりしていれば、撤退することも、上げ相場で逆に前進することもしやすいわけです。

投資ではぜひ意識しておきたいことの一つです。

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