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「初音ミク」が音楽シーンにあたえた衝撃~新しい音楽の楽しみ方

2014.03.19

「初音ミク」が音楽シーンにあたえた衝撃~新しい音楽の楽しみ方 はコメントを受け付けていません

ここ数年で、DTMという言葉の知名度は一気に高まりました。デスクトップミュージックの略で、簡単に言ってしまうとパソコン上での音楽制作のことを意味します。これまでは、音楽制作者の間でしか使われていなかったこの言葉、どうしてこんなに普及したのでしょう?

その立役者が「初音ミク」です。実在しないヴァーチャルな存在でありながら、今や国民的なアイドルと言っても過言ではないでしょう。

そのキャラクターばかりが注目されてしまいがちですが、ここでは「初音ミク」が音楽シーンに与えた影響について考えてみたいと思います。

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マニアックでオタクっぽい趣味だったDTM

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筆者がDTMの世界に足を踏み込んだのはもう20年近く前のことです。Windows95が登場し、一般家庭にパソコンやネットが普及しはじめたばかりのころでした。

我が家にもやってきたパソコンに簡単なシーケンスソフトをインストールし、簡単な音階を入力し、楽曲製作をスタートしました。情報も少なく、必要な機材もとても高価なものばかりで、とても苦労したのを覚えています。

苦労して作品を作り上げても、現在のようにネット上で公開することなんてできません。誰に聞かせるでもなく、ただ音を重ね続ける…完全な自己満足の世界です。

つまり、DTMはとてもマニアックでオタクっぽい趣味だったのです。

誰でも簡単に音楽を作ることのできるツール

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2000年代に入ると一気にパソコンの進化が加速しました。高速で多くの情報を処理することができるようになったことで、DTMのスタイルも変化しました。

従来、MIDIと呼ばれるDTMの世界の定番規格データを再生するには、パソコンとは別に高価はハード音源を用意しなければなりませんでした。しかし、処理速度の速くなったパソコンにはもう音源は必要ありません。すべてソフトで代用することが可能となったのです。

進化するのはハードだけではありません。ソフトの進化も一気に加速しています。2000年頃、当時流行していた「シンガーソングライター」というソフトに搭載された「鼻歌作曲機能」。これは多くのDTM愛好家に衝撃を与えました。

この機能はその名の通り、パソコンに接続したマイクに向かって鼻歌を歌うと、そのままデータに変換されるというものです。さらに、こうして入力したメロディにマッチするコードやリズムを自動で判別し、編曲まで自動で行ってくれます。まさに音楽に関する知識は一切なくとも作曲することができるようになったのです。

いつの間にか、DTMはマニアックでオタクっぽい趣味から、誰でも簡単に音楽を作ることができるツールへと変わって行きました。

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「初音ミク」によって変えられてしまった音楽シーン

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日本人の大好きな音楽と言えばやはり、ヴォーカルの入ったいわゆる「歌もの」です。パソコン上であらゆる楽器の音を再現することができるようになっても、ヴォーカルだけは不可能だろう…。長い間そう考えられてきました。

それを覆してしまったのが「初音ミク」をはじめとするヴォーカロイドです。これによって、パソコン上だけで、100%音楽制作が可能となりました。

併せてネットを利用すれば、製作から発表まですべて自分の部屋だけで完結させることができてしまいます。つまり、誰もが簡単にミュージシャンとして自分自身を主張することができるようになったのです。

これは音楽シーンに大きな衝撃を与えました。自分の楽曲を広く発信することが許されるのはごく一部のプロミュージシャンだけ、そんな常識を覆してしまったのですから当然のことです。

常に新しいものを探し続けることができる

「初音ミク」はクリエイター側だけでなく、リスナーにも新しい楽しみを与えてくれました。

音楽ファンの楽しみの一つに、自分の好みに合ったアーティストを探す、という点を挙げる方も多いのではないでしょうか?ネットで多くの音楽が配信されることによって、この楽しみがさらに広がっています。

従来のCDを購入して聴く、というスタイルよりもはるかに効率的にさまざまなアーティストと出会うことが可能です。これまでは一部のマニアの間のみでしか行われていなかった、マイナーなアーティストの発掘を誰もが楽しめるようになりました。

「初音ミク」から派生し、さらに自分ならではの表現を

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ヴォーカロイドによる音楽制作、発表から派生して、また違った方法で自分を表現する人たちも多くなってきています。

誰かが「初音ミク」を使った楽曲を発表し、人気を集めると、今度はその曲を歌う「歌い手」と呼ばれる人たちが登場しました。これも、新たな音楽の表現方法の一つであるといえるでしょう。

また、発表された曲に対して、自分なりのアレンジを加えたり、生楽器の演奏を重ねるといった活動も盛んになってきています。

誰でも作れる、参加できる、楽しめる。「初音ミク」は音楽の新しいスタイルを提示してくれました。

音楽ファンの中にはヴォーカロイドなどを利用した新しいスタイルに対して否定的な意見を持っている人も少なくありません。しかし、彼女(?)が音楽シーンに与えた大きな影響を否定することはできないでしょう。

Byチリペッパー眞木

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