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薄毛の原因は男性ホルモン?~早めの治療でAGAの進行を遅らせよう

2014.02.20

薄毛の原因は男性ホルモン?~早めの治療でAGAの進行を遅らせよう はコメントを受け付けていません

日本男性の4人に1人が抱えるといわれる、薄毛の悩み。

中でも頭のてっぺんや額の生え際から始まる薄毛には男性ホルモンが深く関わっており、現在では「AGA(男性型脱毛症)」という1つの病気として扱われています。

遺伝的な要素も強いAGAですが、早めに治療をすることで進行を遅らせることは可能です。

AGAは、老化とは関係なく起こる!

ひと昔前まで、薄毛といえば欧米男性のほうに多いものでした。

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しかし近年では日本男性にも急増しており、特に20~30代の若い世代に増えています。

中でも頭頂部や前頭部から進行する薄毛が「AGA(男性型脱毛症)」です。

これは老化とは関わりなく起こるもので、原因は男性ホルモンにあります。

老化現象としての薄毛は、全体的にまばらになるのが特徴ですが、AGAでは進行する部位が決まっています。

男性ホルモンのテストステロンは、思春期あたりから分泌量が増え、骨や筋肉を丈夫にして男らしい体つきを作る重要な役割を果たしています。

また性欲や闘争心、意欲を高める作用もあるほか、すね毛や胸毛などの体毛を濃くするのもテストステロンの働きです。

ところが髪の毛に関しては、女性ホルモンの仕事になります。

ですから女性ホルモンが活発に分泌される若い女性は薄毛になりにくく、男性や閉経後の女性は薄毛になりやすいのです。

薄毛の親玉、「ジヒドロテストステロン」とは?

もともと女性ホルモンが少ない男性は薄毛になりやすいのですが、テストステロンがある「変身」をすると、さらに薄毛のリスクが高まります。

それはテストステロンが、皮脂や毛髪に存在する「5αリダクターゼ」という還元酵素と結びついて「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換されることです。

ジヒドロテストステロンは、テストステロンの数十倍も強力な活性を持つ男性ホルモンです。

もともとは胎児の時期に男児の生殖器を無事に発達させる大切な役割を果たしているのですが、大人になってからのジヒドロテストステロンは薄毛を促進させる親玉となってしまいます。

ジヒドロテストステロンが作られると、皮脂が過剰に分泌されて毛穴が詰まりやすくなるほか、髪の原材料であるタンパク質の合成が妨げられます。

特にジヒドロテストステロンの影響を受けやすいのが頭頂部と前頭部のため、AGAではこれらの部位から薄毛が進行しやすいのです。

以前まで男性の薄毛は遺伝によるものと思われてきましたが、この男性ホルモンによるメカニズムが明らかになったことは大きな進歩といえるでしょう。

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AGAのなりやすさを決める、2つの因子とは?

しかし男性の中にも、AGAになる人とならない人がいます。この違いを決めるものの1つが、還元酵素「5αリダクターゼ」の分泌量です。

テストステロンは、男性なら誰にでも分泌されます。

それがジヒドロテストステロンに変わるためには5αリダクターゼの存在が不可欠ですので、この酵素が生まれつき多い男性は薄毛になりやすいといえます。

つまりテストステロン自体の量は大きな問題になりません。

もう1つが、ジヒドロテストステロンに対する感受性です。ジヒドロテストステロンが作られても、感受性の低い男性では薄毛になりにくいことが分かっています。

この感受性は遺伝子レベルで決まっており、おもにX染色体、つまり母方からの遺伝が影響します。

薄毛の治療をおこなうクリニックや皮膚科では、男性ホルモンの感受性を調べる遺伝子検査を受けることも可能です。

また自宅で調べられる郵送検査のキットも販売されていますので、気になる方はぜひ調べてみましょう。遺伝子の型は変わらないため、人生で1度調べるだけで十分です。

早めに治療すれば、改善の余地はある!?

「生まれつきAGAになりやすい体質があるなら、もうダメだ…」と思われるかもしれませんが、あきらめないでください。

AGAはいきなりツルツルの状態になるわけではなく、少しずつ進行していきます。また薄くなり始めても、産毛のように細い髪が生えている人がほとんどのはずです。

つまり髪の毛を生み出す組織までは消滅していないということになります。

私たちの髪は、生まれては伸び、そして抜け落ちるという一連のサイクルを繰り返しますが、このスピードが早まっている状態がAGAです。

髪が十分に成長しきらないうちに抜け落ちてしまうため、全体のバランスが崩れてしまい、結果的に薄くなってしまうのです。

しかしまだ産毛が生えている段階なら、抜け毛の進行を遅らせることで、正常なヘアサイクルを取り戻せる可能性はあります。

ただし毛母細胞という髪の毛を生み出す細胞には寿命があり、約40~50回の分裂しかできないといわれています。

つまりサイクルが短いまま放置すると、あっという間に寿命が尽きて、その後は二度と生えてこなくなってしまうのです。

ですからAGAの治療は、「気づいたら早めにおこなう」ことが非常に大切になります。

たとえばAGAの治療薬として有名な「プロペシア(フィナステリド)」は、5αリダクターゼの働きを弱めることで、ジヒドロテストステロンが作られないようにする薬です。

発毛というよりは、抜け毛を抑える効果が高いとされています。

育毛効果を期待するなら、ミノキシジルという成分が使われた薬が有名です。

日本では大正製薬から「リアップ」として市販されているほか、クリニックや皮膚科では独自にミノキシジルを配合したヘアカクテルや薬を処方しているところもあります。

薄毛が気になり始めた男性は、ぜひ早めに対処しましょう。

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