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ケーキバイキングが老化の原因になる!?~酸化より怖い糖化反応

2014.02.10

ケーキバイキングが老化の原因になる!?~酸化より怖い糖化反応 はコメントを受け付けていません

年代を問わず、女性たちの心を魅了する「ケーキバイキング」、最近は、プリンやゼリー、和菓子なども含めた「スイーツバイキング」もあり、若い男性にも人気のようです。

甘いものが大好き!というわけではなくても、疲れたときやちょっと贅沢な気分に浸りたいとき、自分へのご褒美として思いっきり食べる!という人もいるでしょう。

このケーキバイキングが、もしかしたら老化の原因になるかもしれない、と聞いたらどうでしょうか?

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糖分の摂りすぎが老化を招く?

甘いものに含まれる砂糖は、脳のエネルギー源であるブドウ糖にすばやく変化してその働きを助けてくれます。

一日中、会議や勉強などで頭をフル回転させていた人の疲労回復にはとても効果的なのです。

糖分が極端に不足すると「低血糖」という症状を引き起こします。

通常70mg/dl以上に保たれている血糖値が低下すると、異常な空腹感や倦怠感、震えや動悸などが表れ、30mg/dl以下になると昏睡状態に陥り、命に関わることすらあります。

逆に糖分を摂りすぎた場合は、当然体に悪影響をおよぼします。肥満を始めとして、高脂血症や高血圧、そして糖尿病などの生活習慣病の原因となります。

そればかりか、老化を早めることになるかもしれないのです。

食べ物をおいしくする糖化反応は人体には敵

糖化反応ということばをご存知でしょうか。発見者の名にちなんでメイラード反応とも呼ばれます。

タンパク質や脂肪が糖分と反応して、変性してしまうことをいいます。

もっとも身近な例をあげると、卵や牛乳に砂糖を混ぜて焼くホットケーキや、タイ焼きや大判焼きなどです。

香りも甘く香ばしくて食欲をそそりますが、この茶色くなるのが糖化反応なのです。

同様の現象は人間の体でも起こります。過剰な糖が体内のたんぱく質や脂肪と結び付き、動脈硬化や骨粗しょう症の原因となります。

そればかりか、老化を促進する働きがあるということが近年の研究でわかってきました。

糖化反応は酸化よりも老化を早める

老化を気にする女性
糖尿病は糖分の摂りすぎによってインスリンがブドウ糖を処理しきれなくなった状態です。

適切な治療をせずにいると、膵臓がダメージを受け、インスリンの分泌そのものが低下してしまうこともあります。

そうなると、当然血糖値は上昇したままになりますね。

血中の糖分が高いということは、糖化が起こりやすいということです。

視力障害や腎臓の機能低下といった糖尿病の合併症も糖化によるところが大きいといわれています。

「肌のサビ」と呼ばれる活性酸素による「酸化」が老化の原因であることはよく知られていますが、じつはそのスピードを早めるのは「糖化」です。

酸化に対して「肌のコゲ」といわれますが、糖化によって生じる老廃物が肌に蓄積されてくすみや黒ずみのもととなることを考えると、言い得て妙ですね。

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また、糖化はタンパク質や脂肪が反応して起こりますが、肌のタンパク質といえば、ハリや弾力を作り出すコラーゲンやエラスチンです。

糖化の結果AGEsという物質が生成されると、真皮のコラーゲン繊維が破壊され、肌からは若々しさが失われ、たるみやしわができてしまうのです。

実際に、糖尿病患者は病状が進行するにつれ、たるみやくすみ、黒ずみといった肌の衰えも顕著になってきます。

専門の医師であれば、患者の顔を見ただけでその重症度が判定できるといわれるほどです。

恐怖の老化遺伝子スイッチを押す「糖化」

糖化のもっとも問題となる点は、「老化遺伝子を作動させること」です。

人間の細胞にはおよそ5000もの遺伝子が存在していますが、それらすべてが常時働いているわけではありません。

そのなかの、老化を促進する、言わば人体の機能を衰えさせる遺伝子が糖化によって動き出してしまうのです。

また、糖化による老化は、正常な過程とはあきらかに異なり、「病的」であるとすらいわれています。

防ぐには食べかたが重要

では、糖化を除去・予防する「抗糖化ケア」は存在するのでしょうか?まずは、血糖値を急激にあげるような食べかたを避けることです。

空腹時、とくに男性は一気に食べたり飲んだりする傾向がありますが、インスリンが大量に分泌されることで耐性ができてしまい、効きづらくなることが考えられます。

糖尿病になる仕組みと同じで、こうなると常に血糖値が高い状態ですので、糖化反応が起こりやすくなるわけです。

ここ数年、GI値(グリセミック指数)の低い食べ物がよいといわれていますが、これはブドウ糖100gを摂取したときの血糖値の上昇率を100%として、同じカロリーの食品を食べた場合の値を見るものです。

この値にもとづくと、白米よりも玄米、そばよりもパスタの方が血糖値は上昇しにくいということになります。

また、食事の際はまず野菜をゆっくりと食べるようにしましょう。

GI値の低いものから高いものへと順番に食べていくことを意識するだけでも、継続していけば効果が期待できます。

実際にはケーキバイキングもたまにならストレス解消にもなります。「なにがなんでもダメ!」というわけではありません。

空腹時に一気に食べたり、食事代わりに甘いものでお腹を満たしたりという食べかたが問題なのです。

糖分は適量であれば重要なエネルギー源であり、人体に欠かせないものです。むやみに悪者あつかいしないようにしましょう。

せっかくのおいしいスイーツです。かしこくたのしく食べてくださいね。

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