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大阪の人口が全国1位だった時代があるのをご存知ですか?

大阪の夜景

大阪の人は、何かと東京の人にライバル心というか敵意を抱くことが多いようです。

それは、とりもなおさず、日本最大の都市である東京に対するコンプレックスの裏場返しだとみる向きもあります。

しかし、実は大正末期に、大阪の人口が東京を抜いて全国1位だったことがあるのです。

なぜ、その当時大阪は人口日本一の座につくことが出来たのでしょうか?

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大阪の栄光時代とその背景

大阪が東京を抜いて、日本の人口ナンバーワンの座を射止めたのは、1928年のことです。当時、東京の人口221万人に対して、大阪の人口は233万人に達し、実質日本一となったのです。

同時に、世界でも第6位の都市に躍り出ることになりました。ニューヨーク、ロンドン、ベルリン、シカゴ、パリの次が大阪ということになったのです。

それにしても、なぜ突然大正末期になって大阪が人口1位になることができたのでしょう。実は、そのカラクリは大正14年に行われた行政区域の再編にあったのです。

この行政区域の再編によって、近隣の東成郡と西成郡が大阪市に編成されることになったのです。その結果、大阪市には新たに44もの町村が加わることになり、人口が一気に増えることになったのです。

これだけを見ると、単なるタナボタ式の日本一じゃないかと思われるかも知れませんが、その当時大阪市は東洋のランカシャーと呼ばれるほど商業が発達していたのです。

当時の人口密度は超過密状態だった

大阪の密集した住宅街
大正時代の大阪の人口密度は2万人を超えていました。

当時の東京の人口密度が13500人程度だったことを考えると、大阪がいかに過密都市であったかがお分かりになるかと思います。その過密ぶりによる土地の不足から、上下水道の整備が追い付かずに、衛生状態は相当に劣悪だったようです。

道路もそれほど整備されておらず、渋滞はあたりまえで、鉄道も十分とは言えない状態であったために、朝と夕のラッシュは相当ひどいものであったようです。

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このような状況のなか、大阪市は再編の必要性を切実に感じ、先に述べたように大正14年の大幅な再編を行うことになったのです。その結果、大阪市はそれまでの3倍の土地を手に入れることが出来たのです。

そのため当時の人たちは、この再編後の大阪を「大大阪」と呼ぶようになりました。

大阪から始まった日本のさまざまな日本の文化

通天閣と街並み
戦前の大阪は、文化の発信地でもありました。実は、3大新聞のうちの朝日新聞と毎日新聞は大阪が発祥の地なのです。

また、カフェのウェイターやメーター制のタクシーなど、大阪から始まって全国に広まったものは数えきれないほどあります。

いまの日本には、私鉄沿線沿いに郊外住宅が立ち並ぶのはあたり前の光景になっていますが、これも始まりは大阪からだったのです。明治40年に作られた箕面電気軌道(いまの阪急電鉄)は、大胆なビジネスを次々と手掛けて、いまの私鉄経営のお手本的な存在となりました。

箕面電気軌道は、開業をする前から沿線の土地を大量に買収をし、大規模な分譲地として開発をすすめました。開業から5年たった明治45年には、終点である宝塚駅に温泉施設を作って、そこを宝塚新温泉パラダイスと名付けました。

ここには、大劇場も併設され、宝塚少女合唱隊の公演が行われて大ブームとなりました。また、大正9年には梅田駅に日本初のターミナルデパートともいえる、阪急百貨店を開業させています。

さらに、昭和4年には、風光明媚な土地である芦屋に、高級住宅街の建設も行っています。

箕面電気軌道の行ったこれらの事業を、東京の東京地下鉄道や阪急、西武といった鉄道会社が模倣をしていきました。渋沢栄一らの開発による東京の田園都市などの開発も、箕面電気軌道の手法を見らって実施されたものです。

大阪の人口日本一は、昭和7年に再編成をすることになった東京に奪わることになりましたが、その後も日本の文化や産業を牽引し続けることになりました。

勢いを失っていった戦後

そんな大阪の繁栄も、太平洋戦争の勃発により陰りが見え始めます。戦時中の軍需産業が東京に集中したこともあって、人や物資が首都圏に集まるようになってしまいました。

その結果、大阪はどんどん勢いを失っていくことになりました。その後引き続き東京が高度経済成長の波に乗り続けたため、相対的に大阪は衰退してくことになってしまいました。

BY 知る蔵

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