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ジュヴナイルロールホールコールというブランドの強烈で独創的な魅力

2014.04.30

ジュヴナイルロールホールコールというブランドの強烈で独創的な魅力 はコメントを受け付けていません

ジュヴナイルロールホールコールは、一度聞いたら忘れられないような名前のブランドですが、服も負けず劣らず独創的です。

コレクションをだすごとにさま変わりするデザインはいい意味で予測不可能で、独特な魅力があります。

いったい彼のブランドの服は、どういった基準で作られているのでしょうか。

そして、誰にも真似できない世界観を保ちつつも変化し続けていくのはなぜかということを、デザイナーの創作姿勢などから導きだしてみましょう。

無視することのできない存在感をもった服

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▲上の画像をご覧いただくと、どれも個性的かつ強烈な印象を残すデザインであることがわかるでしょう。

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ジュヴナイルロールホールコールの服は、好き嫌いがはっきり分かれるものであり、誰もが着たいと思うものではありません。

しかし「自分はこの類の服は嫌いだ」と言う人でも、強烈な存在感を感じることができる品です。つまり、見ないようにしても見てしまう、圧倒的な強度をもつ服と言えるでしょう。

この「強さ」は世に広まった有名ブランドがもつ雰囲気と同じものであり、長く存在するためにはなくてはならないものです。無視できない「強さ」は得ようと思って得られるものではないので、一種の才能と言えるかもしれません。

服の強度とは何か?時代に流されない本当の個性

しかし、いくら天性のものがあっても物を「強く」するためには想いが欠かせなく、しっかりと心を込めて作った作品であることが必要です。作り手自身も強度を意識しているらしく、他のブランドを見るときの基準としています。

ジュヴナイルホールロールコールのデザイナーは、人の服を見るときは「強いか弱いか」という感覚で評価しているそうです。そして自分が「強い」と思う服に負けないよう努めています。

ですが「強度のある服」とは個性が強いデザインをしているという意味ではありません。一見して普通に見える服にさえ、しっかりとした存在感が備わっている場合があります。

独特のデザイン=個性?情熱と信念の表現

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▲例えば、画像のものは同ブランドの服ですが前の画像に比べてデザインはとてもシンプルであり、あまり個性的とは言えません。

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ですが色合いやところどころに散りばめられたデザインから、そこはかとないこだわりは感じられます。

つまり、強度とは服に対する想いやこだわりから来るものと言えるでしょう。ボタンはどういったものをつけるか、素材はどうするかと言うように、細部に至るまで考え抜いて作られたものは、情熱的な魅力を感じられるはずです。

それは言い換えるならデザイナーの魂がこもった作品ということであり、一時の流行に流されて埋もれていくことはありません。少しぐらい奇抜で独特だとしても、本当にいい服ならブランドは後々まで続いていくでしょう。

デザインとは気持ちが形になったもの、だからこそ魅力的になる

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▲以上のことを踏まえて、再度ジュヴナイルホールロールコールの服を見てみると、はじめとは違った印象を受けるはずです。強い独創性はありますが、それ以上に物作りへそそぐ情熱と強い信念が感じられることでしょう。

また、なぜコレクションごとに多用に変化しているかも予想できるはずです。恐らく、奇をてらったり流行に合わせたりしているわけでなく、自分の求める強度を与える方法を考えた結果、自然と変わるのでしょう。

だからこそ、がらりと服のデザインが変わってもブランドがもつ世界観が揺らがず、シーズンごとに素晴らしいものが生まれます。服に限った話ではないのかもしれませんが、やはり物作りにおいて信念は欠かせないものなのでしょう。

デザインの背景には過去の経験がある?

しかし、いったいデザイナーはどこで上記のようなことを学んだのかと疑問に思う方もいるかもしれません。実はデザイナーはコムデギャルソンとアンダーカバーで働いていたことがある、と言えば多くの人が納得できるはずです。

経歴を見るに、ギャルソンにいた時期にはどうやら服への向き合い方を学んだのでしょう。そしてブランドの装飾の仕方などから察すると、デザインそのものについてはアンダーカバーの影響が大きいのではないでしょうか。

他に、一時期ロンドンにいたことも関係しているかもしれません。ブランド名も曲名から来ているそうですし、パンクなデザインからも英国のおしゃれさが取り入れられていることは間違いないでしょう。

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ジュヴナイルロールホールコールは好き嫌いのはっきり分かれる、独創的な服を作っていますが、特に奇をてらおうなどという考えがある訳ではありません。逆に服の質を高めようという、とても正当な考えのもと制作されています。

それは物作りに本来あるべき「強い情熱と信念」を込めた作品をつくり続けるという想いであり、彼のブランドの揺るぎない創作姿勢です。何があってもブレない気持ちがあるからこそ、独特の世界観が生まれるのでしょう。

現代には数多くのブランドがありますが、信念とこだわりを持って創作しているところはいろいろと大変な状況に立たされています。しかし、だからと言ってただ売れるものを作っては大切な何かが失われてしまうでしょう。

ですから強度のない服がはびこる状況をなくすためにも、買う側の人間が手間ひまかけた「強い」服のよさに気づく必要があります。多くの人が知ることで、国内ブランドの動きはさらに活発になり、新たな芽も次々とでてくるでしょう。

by 筒井

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