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レディ・ガガの衣装も手がけた!?クリスチャン・ダダって何?

2014.01.22

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今や世界的に有名なアーティストのレディ・ガガですが、彼女が以前に紅白でインタビューを受けた時や、2011年の『MTV AID JAPAN』出演の際に着た衣装を手がけたのが、日本人デザイナーだと知っている方は多くないでしょう。

世界のミュージックシーンのトップに立つ天才も認めるデザイン力を持つファッションデザイナー森川マサノリさん。彼が作るドメスティック・ブランド『クリスチャン・ダダ』の魅力について、紹介しましょう。

シャルル・アナスタスも認めたデザイナーの、生い立ちと経歴

『クリスチャン・ダダ』のデザイナー森川マサノリさんは、1984年の三月に香川県の刺繍屋の子として生まれました。シャルル・アナスタス(イギリスのブランド、上品さのなかにファンタジックな雰囲気を漂わせる服が多い)で二年半ほどアシスタントを経験した後、本人のブランドを立ち上げたそうです。

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しかし、彼のデザインに影響を与えたのは、イギリスでの経歴(も勿論大きいですが)よりも、日本在住の間に経験したことが重要であり、裏原宿と呼ばれた界隈でのカルチャーに触れたことが関係していると考えられます。

裏原の系譜??慣れ親しんだ原宿文化

森川マサノリさんは、大阪の服飾専門学校でデザインの勉強をしたあと上京し、FAD3(ファドスリー。東京を拠点に活躍する、デザイン性の高い、多くのアーティストによるコラボレーションブランド)で就職し、企画として働いていたそうです。

この頃に交流のあった、後のデザイナーたちとの日々、そして当時ファッションが盛り上がりを見せていた原宿での生活が彼の感性に色々な影響をもたらしたのでしょう。

また、本人はアンダーカバー(高橋盾と一之瀬弘法によるファッションブランド。近年はユニクロなどとのコラボレーションも行っていた)などに憧れてもいたようで、90年代から2000年前後の裏宿文化が服のインスピレーションに多少なりとも関係していると考えられます。

最初は別のブランドだった!独立後の苦悩と新たな出発

FAD3で働き、イギリスでアシスタントとして数年暮らしたあと、帰国した彼は知り合いと共に『リブレゾン(LIVREZON)』というブランドを立ち上げましたが、段々と自分の作りたいものを作れないという思いから同ブランドを辞めたそうです。

そして一年のインターバルを経て『クリスチャン・ダダ(Christan Dada。以下ダダと略します)』を立ち上げました。ファースト・シーズンはTシャツのみのコレクションでしたが、スタッズなどを使った独特のデザインが、粗いなかにも、ある種の洗練された格好よさがあります。

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強烈なメッセージとランウェイ!!ダダの魅力とは?

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ダダの魅力は何と言っても、コレクションごとに現れる強いテーマと、他のブランドにはないようなショーでの強烈なインパクトを残すランウェイでしょう。

例えば、2012年の春夏コレクションでは「SIGNAL/NOISE」と題して、シカの頭蓋骨を模したものをドレスの胸元に飾ったり、トゲのようなものが絡み付いていたり、箱のような形の布をすっぽりと被っている姿のモデルが歩きました。

ブランドは黒を基調とした服、生と死をイメージさせるようなものが多いのも特徴です。

また、2013年の春夏はコレクションを展示形式で行い、服を氷のなかに閉じ込めたものを発表し、服の本質を問うというメッセージ性を込めました。年ごとにがらりと発表の仕方や演出を変えるので、一見して奇抜さや目新しさが目に付きやすいですが、根底にある軸はブランドを立ち上げた当初からぶれておらず、独特の魅力は今も失っていません。

年を重ねて磨かれる!レベルアップを続けるデザイン

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ただ、表現方法が更新されるのに対して、服のデザイン自体は初めにあったようなハードな部分、街なかで着るには少々派手過ぎるデザインは薄れてきています。

ですが、詰まらなくなってきているということではなく、ブランドとして年数を重ねることで、有名ブランドのように洗練されたファッション性を獲得してきている、ということです。

シンプルで磨かれたデザインのなかにも、変わらずブランド・コンセプト「アドレッセンス性を持ったプロダクトアウト」は存在しており、コアなファッション好きから単純に格好良いものが好き若者まで、多くの人の心を捉えて離しません。

もし興味を持たれたのなら、一度公式サイトから、どのような服があるのか、住んでいる場所の近くに取り扱い店舗があるのか探してみるのもいいでしょう。きっと、他にはないオリジナリティさを持つファッショナブルなデザインが、病みつきになるはずです。

デザイナー森川マサノリさんによるドメスティック・ブランド『クリスチャン・ダダ』は常に斬新で素晴らしいデザイン・センスを発揮しつつも、単なる服で終わらず、コレクションごとに強いメッセージ性を放ち続けるブランドです。

ショーはもちろんのこと、服自体も強烈な個性と洗練された格好よさを持ち、着る人の身体を美しく見せます。興味がある方は是非一度、シャルル・アナスタスのもとと、原宿のストリートシーンで育まれた素敵な服を見てみて下さい。きっと、服の見方が180度変わることでしょう。

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