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飲食店が引っ越しするときの厨房機器はどうする?

2014.02.04

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引っ越しには「厨房の引っ越し」という特殊なジャンルもあります。

飲食店のキッチン器材・設備の引っ越しですが、これは普通の引越社ではなく、厨房機器関連の会社が手がけます。

その理由や仕事内容などを説明します。

厨房機器の移転先への移動はなぜ特殊なのか?

一番大きいのは「水回りが関係する」ということです。つまり「どこでもいいから置けばいい」ではないというわけですね。

普通の個人の引っ越しでも、洗濯機の配置は決まった場所にする必要があります。

厨房機器の引っ越しの場合、同じような機械が大量にあるため、配置を考えるのが困難なのです。

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「ただ水道の近くにおけばいい」という問題ではありません。作業のしやすさも大事なわけです。

「激務もスピーディーにこなせる」というような配置にしなくてはいけません。

そうなると、ただ引っ越しのことを知っているだけではなく、「飲食業とは何か」ということまで知っている必要があるのです。

引っ越しの知識と技術があり、しかも飲食ビジネスのこともわかっている、ということが必要なので、厨房機器の引っ越しは特殊なのです。

飲食店の転居は不要品処分が多い

上の説明でも、厨房機器の引っ越しが相当手間であることは想像していただけるでしょう。

手間ということはコストも高いということで、「時間もかかるしコストもかかる」という、非常に面倒な作業となるわけです。

となると、「引っ越すより処分した方がいいのでは?」という考えも当然浮かびます。

実際、コストを計算したら処分した方が得ということも多いので、厨房の引っ越しでは機器の処分もよく行われます。

■買取、処分、清掃、すべて対応

このようなニーズに合わせて、厨房機器の関連会社は、買取も処分も対応してくれます。

価値のない機器については処分されますが、価値のあるものであれば買い取ってもらえるので、利用者にとってもありがたいことです。

清掃というのは、機器だけではなく店舗の清掃もあります。当然ですが、店舗を移転する時には古い店舗も新しい店舗も清掃が必要です。

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飲食店の厨房の清掃はかなり特殊なので、この分野の専門会社に頼んだ方がいいのです(清掃会社よりも)。

もちろん、通常の営業中の清掃であれば、清掃会社でこういうサービスをしているところに頼むのもいいでしょう。

しかし、引っ越しの場合は機器の移動や処分など機器関連の業務が大量にあるので、清掃も機器関連の会社に頼んだ方がいいわけです。

一芸は多芸に通じる

こうした厨房機器会社が引っ越しの分野でも存在感を発揮しているということは、興味深いことです。

「一芸は多芸に通ず」いう言葉がありますが、それに通じるものを感じます。

この「一芸は多芸に通ず」という言葉は、「一つの技を極めたら、隣接するいろいろな技も自然と極めることになる」というものです。

厨房機器の会社の場合は、厨房機器の扱いや厨房レイアウトのコンサルティングを極めているうちに、その引っ越しでも強みを持つようになったのです。

最初からこのようにすべてを多角的に手がけることはできなかったでしょう。

厨房の引っ越しというのは、半分は「厨房の知識」ですが、半分は「引っ越しの知識」で決まるからです。

この半分の「厨房の知識」の方が満たされた状態で取り組んだから、あとは「引っ越し」の方だけノウハウを学べばよかったのです。

100満点のテストでいうなら「最初から50点とれている状態」というわけですね。

その状態で引っ越しのスキルを20点でも身に付ければ、それで70点のビジネスを始めることができたのです。

■多角経営をしたい場合も、まずは自分の仕事を極める

ここから学べることは、「多角経営をしたい場合も、まずは今の仕事から」ということです。

今の仕事を極めていれば、自然と隣接するさまざまな事業をできるようになるし、頼まれるようになるのです。

なので、あれこれ大きな夢を見るのもいいのですが、まずは「目の前の仕事をする」というのが大事なんですね。

個人の精神論のようですが、これはビジネスの世界でもやはり言えることなのです。

「目の前のことに集中する」というのは、簡単そうで難しいことですが、これを当たり前にできる人が、どの分野でも成功するのでしょう。

「厨房の引っ越し」というのは多くの人にとって「関係ない話題」かも知れません。

しかし、飲食店でバイトをした人であれば「そういえば、あのキッチンの配置はどうやっていたんだろう」と考えてみるのも面白いです。

バイトをしたことがない人でも、カウンターで何かを注文して、そのドリンクやフードを作ってもらっている間、キッチンがどうなっているのか見てみるのも面白いものです。

一見自分と関係ない世界でも、間違い探しのように何か気づくことを見つけ、そこに心の中でコメントをつけてみるという訓練は、日常でもビジネスでも、あらゆる場面で役立つことでしょう。

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