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フィレンツェで迷子にならないために知っておきたい番地の法則

2014.06.04

フィレンツェで迷子にならないために知っておきたい番地の法則 はコメントを受け付けていません

目的の場所へ行こうとして、道に迷って困ったという経験は誰にでもあります。

日本でもイヤなのに、外国で目的地へなかなか到着できなかったりしたら、せっかくの楽しい海外旅行もだいなしです。

ですが、うれしいことにイタリアでは住所の法則がとても単純です。少し心に留めておくだけで、店探しのストレスも不安も一気になくなるでしょう。

注意したいのが、私の住むフィレンツェです。この町には、独特の住所ルールがなぜか存在しています。イタリア広しといえども、2種類の番地が混じっているのはこの町だけではないでしょうか。

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ひどい僻地ならともかく、フィレンツェはローマやミラノと並ぶ人気都市です。

これから観光でこの町へ来られるときに役立つように、フィレンツェだけの法則をまとめてみました。

住所は一般にはとてもシンプルです

日本に比べると、イタリアの番地はずっと規則的です。

日本の場合は、自分の家の番地が、隣や向かい側の家の番号の続きになっているとは限りません。数字がいきなり飛んでいることもよくあります。

地図を見ながら、目的の「・・・丁目」までたどり着いても、その先の「・・・番地」を見つけるのが大変です。

ガイドブックを見るとわかりますが、イタリアではどの町のどんな住所でも、通りの名と連番の番号だけで住所が示されています。

番号は道の入り口に近い家から、1、2、3…と数字がつけてあるだけです。覚えておきたいのは、通りの両側に、交互に数字をつけてあることくらいでしょうか。

つまり道の片側には奇数番号の家、向かいのもう片側には偶数の家が並んでいます。

偶数側の家▲偶数側の家です。道をはさんで向かいには、17番、19番があります。

イタリアでは、通りまでたどり着くことができれば、目的の家を見つけるのは簡単です。

目的の通りを発見するのも難しくありません。交差点では、建物の壁などに通りの名前がかならず表示されているからです。

目的の通りの入り口までやって来たら、道の左右の家の番号を眺めて進むだけです。さほど苦労せずに、友人の家やレストランまでたどり着けるでしょう。

フィレンツェだけは2種類の番地が混在!黒文字と赤文字を間違えないで

イタリアの住所の法則はありがたいことにとてもシンプルなのですが、フィレンツェだけは少し複雑です。

通常の番地のほかに、この町には赤番地というものがあります。

これは、レストラン、商店、ホテルなど、商業目的の店舗に与えられた住所の数字です。このように呼ばれるのは、表示される数字が赤で書かれているからです。一般の家屋やアパートには、黒色で数字が表示されています。

書面で赤番号の住所を表示するときには、「R」を数字の次につけます。Rはイタリア語で赤を示す「ROSSO」の頭文字だからです。
通常の黒番号の番地▲通常の黒番号です。色がはげて、青っぽくなっていることもあります。

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店舗用の赤番地▲店舗用の住所表示です。

かわいいデザインの表示▲色を赤にするだけでなく、さらに小さくRを書き添えてあるものもあります。

ここには、ふつうの1番地と、1番地Rがあることを覚えておきましょう。ローマ通り1番と、ローマ通り1番Rは別物です。さっき見たはずの数字が、また出てきてもびっくりしないようにしてください。どちらかの数字は、赤表示だったはずです。

赤の数字のつけ方は、ふつうのルールと同じです。道の入り口から、各店舗に順番に赤い色で数字が割り当てられています。

とはいえ、フィレンツェはややこしいのです。店舗が少ないと、赤の1番と2番がとても離れた位置にあることも珍しくありません。

1階が店舗で、2階から上が住宅になっている場合は、ひとつの建物なのに赤と黒の2種類の数字が貼り付けてあることもあります。

探している場所がレストランやショップなら、そこの数字は間違いなく赤表示です。通りの名称だけ確認したら、よけいなことは考えずに赤色の数字だけを追って進んでみてください。

ストレスを感じずに目的地に行くには、ここではこのやり方がベストです。

右へ行くか左へ行くか?迷ったら川の方向を確認しましょう

フィレンツェだけで役にたつ、住所探しのコツをもうひとつ覚えておきましょう。

ここでは、町の中を流れるアルノ川に近いほうの道の入り口から、かならず番号が始まるという法則があります。

アルノは、市街地のほぼ真ん中を、東西に流れる川です。流れの両側には道路が広がっていますが、どちら側の地区の道でもこのルールがあてはまります。

カッライア橋の上から町を見る▲アルノ川に掛かるカッライア橋の上からの眺めです。

橋を渡りきったところから、モーロ通りが伸びているのが見えます。この場合、川に一番近い位置にある家屋がモーロ通り1番で、奥へ進むほど番号が大きくなります。

川とほぼ平行に走る道や沿岸道路は、川の上流方向がその通りの1番になります。アルノ川は東から西へ向けて流れているので、こういうタイプの道の場合は、東から順番に番号がついていると考えてください。

方角がわからなくても大丈夫です。町から見渡すと、東方面に高い丘が見えます。川と平行な道だとわかったら、丘のある方向から数字が始まっていると考えましょう。

住所がここまで混乱しているのは、イタリアではおそらくフィレンツェだけではないでしょうか。ほかの町と同じだと思って歩いていると、必要以上に迷ってしまうかもしれません。

スマホがうまく使えないときには、こういうコツを思い出して、快適な町歩きを楽しんでください。

By 坂上

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