Global Information site~siruzou

理研の研究はこんなに面白かった!~STAP細胞だけではありません

顕微鏡をのぞく研究者

最近なにかと世間の注目を集めることになった理研(理科学研究所)ですが、やっているのはSTAP細胞のことばかりではありません。

国内で唯一の自然科学系の総合研究所として、実にさまざまな研究をしています。

スタッフもノーベル科学賞を受賞した野依良治理事長を始めそうそうたるメンバーです。

わが国が世界に誇れる最先端の研究所なのに、一般には意外と知られていないのではないでしょうか?

理研のウェブには研究成果が公開されていますが、素人には難しくて分かりにくいものがほとんどです。

そこで、素人目にも面白そうなものをご紹介します。

スポンサーリンク

若山教授という人は、実は結構すごい人らしいです

すっかり有名になった若山照彦教授(山梨大学)ですが、テレビに登場するときにスウェットのパーカーを羽織っていたりしたこともあってかパッとしない印象をもたれているようです。

小学校時代の成績はほとんどが「2」という劣等生だったそうですが、成長とともに成績がアップし、茨城大学を経て東京大学大学院の博士課程を修了されています。

ハワイ大学助教授やロックフェラー大学助教授を務めた後に、理研の研究チームリーダーに就任されました。

この10年程の間に、文部科学大臣表彰若手科学者賞、日本繁殖生物学会賞、日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞、文部科学大臣表彰科学技術賞、材料科学技術振興財団山崎貞一賞などを受賞されています。

ほぼ毎年のように何らかの受賞をされているのです。

京大の山中教授とともにノーベル賞を受賞したジョン・ガードナー博士は、カエルのクローンの作製に成功しましたが、マウスでクローンの作製に世界で初めて成功したのは若山さんです。

笹井芳樹副センター長も、名古屋の名門進学校である旭丘高校から京大の医学部に入学、博士号を取得しています。

京大では36才の若さで教授に就任したという超エリート。世界で初めて、マウスのES細胞から立体的な網膜を作ることに成功したことで注目されたそうです。

クローンを永続的につくれる方法を発見!

クローンで増えていくイメージ
2013年に理研は、クローンのクローンからさらにクローンをと、永続的に作れる可能性を発見しました。

「初期化異常」という現象が生じてクローンの作製はうまくいかないことが多かったそうで、再クローンとなると、これまではめったに成功しなかったのです。

「再クローニング」を容易にしたことは大発見だそうです。

理研では、1匹のマウスから再クローニングを25世代にわたり繰り返し、581匹のクローンマウスの作成に成功しました。

スポンサーリンク

コピーのコピーのコピー…ということを25回つづけられたということです。

これによって、「初期化異常」は蓄積せず、再クローニングを永続的にくりかえることができることが明らかになりました。

この技術を使えば、死んだ個体からクローンを作りつづけることができ、優良な家畜や絶滅の危ぶまれる種の維持に役立つそうです。ちなみに、この研究のリーダーは若山照彦さんです。

カメがどうやって甲羅を作ったのかを解明!

池のほとりのミドリガメ
カメは生物の中でも独特です。背骨と肋骨がつながってできた甲羅(こうら)をもち、肩甲骨は肋骨の内側にあるなどユニークな特徴を持っています。

どの動物の仲間なのかはこれまでさまざまな説があり、1)原始的ハチュウ類の仲間、2)ヘビやトカゲの仲間、3)ワニやトリの近縁、の3説が長く議論されてきました。

理研の研究チームは、カメの遺伝子をゲノム解析し、ワニやトリの近縁であることを解明したのです。

また、ワニやトリから枝分かれしたのは2億4千万年~2億6千万年前だと推定しました。

世界最古のカメの化石は2億2千年前のものなので、その事実とも一致しています。

カメは臭覚の遺伝子がとても多く、味覚や空腹刺激などの遺伝子が失われていることも発見しました。

水中でもにおいを嗅ぎ分ける優れた能力を持っていて、味は分からずお腹は空かないということになります。

エネルギーの代謝をおさえ長寿能力が高いことも示しました。

さらに、カメは手足を伸ばす遺伝子プログラムを「借用」して甲羅を進化させたことを発見、生物が遺伝情報の使い回しによって、多様な形態特徴を手に入れた可能性を見つけています。

生物が進化してきたメカニズムの一端を解明したのです。

体内時計の最後の遺伝子を発見!

寝ている女性と目覚まし時計
すべての生物が持つ「体内時計」は、睡眠やホルモンの分泌、血圧や体温の調節などの生理現象に欠かせないものです。

これが乱れると自律神経などに影響がでて、睡眠障害や生活習慣病、精神疾患になると言われています。

これまでに、体内時計をコントロールする「時計遺伝子」はいくつか発見されていましたが、理研は最後の遺伝子「クロノ」を発見しました。

他にもたくさんの成果があります!

アルツハイマー病のモデルマウスの開発、ビフィズス菌とアルギニン(アミノ酸)の摂取で寿命が伸びることの発見しています。

この他にも、アレルギーの新たな誘導因子の発見など、病気の治療や健康に関するさまざまな成果をあげています。

また、超新星爆発、地球マントル活動などについての研究成果もあります。

理研は非常に幅広い分野で、世界的な発見をたくさんしています。わが国の科学者は、やはりとても優秀なのです。ぜひ、誇りにしたいですね。

by 水の

スポンサーリンク

Pocket
LINEで送る

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

知る蔵のTwitter~フォーローをお願います

知る蔵グループ関連専門サイト

ページ上部へ戻る