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うつ病の薬物治療に使われる主な薬の種類と特徴について知ろう

2014.01.08

うつ病の薬物治療に使われる主な薬の種類と特徴について知ろう はコメントを受け付けていません

うつ病治療の第一の選択肢として、薬物治療があります。休養と並行して行われるのが一般であるといえます。薬物治療は、脳の神経系に働きかけ、精神状態や行動を改善するというものです。

その目的は、激しいうつ気分や不眠などの症状を取り除くことにあります。

薬の使用には、病名ではなく、症状が重視されます。よって、同じ病名でも、症状によって処方される薬が異なる場合があります。

どのような症状が強く表れるかによって、抗うつ薬以外の薬が使用されることも珍しくはないといえます。

薬物療法の中心は❝抗❞の5種類

薬物療法の中心は、抗うつ薬です。最も古くからあるものが三環系抗うつ薬で、その後に開発されたのが四環系抗うつ薬です。

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近ごろでは、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・アドレナリン再取り込み阻害薬)、NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン動作性抗うつ薬)など新種の抗うつ薬が登場しています。

これら5種類の薬は、作用の対象となる症状や効き方が異なるため、患者さんの体質や症状に適したように処方されます。近ごろの主流としては、第一選択がSSRIとSNRIです。

服用して約2~3週間ほどで効果が

抗うつ薬は、少しずつ徐々に量を増やしながら副作用や効き目の様子を探りつつ、症状が改善するまで、場合によっては、最大量まで服用します。

通常、約2~3週間ほどで効果がみられ始めます。十分に増量し、6~8週間服用したにもかかわらず、症状の改善がみられなければ、別の薬を試すこととなります。

様々な薬を服用すると、どの薬が効いているのかが判らないため、1種類の薬で対応するのが基本です。しかし、医師によっては、2~3種類の薬を併用する場合もあります。

治療方針は医師によって異なるため、よく話し合って決めましょう。

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波のある精神状態によく効く「気分安定薬」

気分安定薬は、異常に高揚した気分を鎮静させる効果があります。この薬は、双極性障害の躁状態に対して使用されることが多く、躁、うつといった、波のある精神状態によく効くとされています。

抗うつ薬だけでは十分に症状が改善されない場合、気分安定剤を併用することで、抗うつ薬の効果が増強されることがあります。

代表的な薬(カッコ内は商品名)としては、炭酸リチウム(リマースなど)、バルプロ酸ナトリウム(デパケンなど)、ラモトリギン(ラミクタール)などが挙げられます。

炭酸リチウムは、ハイな精神状態を抑制するほか、気分が変動するのを抑えます。うつ病の再発防止に使われる場合もあります。

抗不安剤は依存性があるので注意

「マイナートランキライザー」とも呼ばれる薬で、初期のうつ状態の不安の強いときに、抗うつ剤と併用して服用されることが多いといえます。

抗不安薬の類型としては、ベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系があり、前者は即効性があるため、よく使用されているといえます。

エチゾラム(デパスなど)、ブロマゼパム(レキソタンなど)、ロフラゼフ酸エチル(メイラックス)などがメインです。

抗不安剤は、依存性があるため、症状が改善された場合には、できれば、徐々に、少しずつ薬の量を減らしていくことをお勧めします。

主治医と相談しつつ、最終的には、薬の服用自体をやめることを考えるべきです。

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