アーモンドアレルギーの原因と症状について解説します
ある程度成長してきて、身体の抵抗力がついてくれば解消される食物アレルギーもありますが、中には大人になってから発症するケースもあります。
卵や小麦、牛乳などの食物アレルギーが有名ですが、実はアーモンドを始めとするナッツ類が原因となる場合もあるのです。
それぞれの食品によって、身体に現れてくる症状も異なるのですが、中でも重篤な症状がアナフィラキシーショックや喘息などです。
アーモンドは、このアナフィラキシーショックなどの重い症状を引き起こす可能性が高いアレルゲンですので、注意が必要です。
発症する原因とその症状
アーモンドアレルギーの主な症状としては、口腔内の粘膜が痒みや腫れを起こす口腔アレルギー症候群やじんましんがあります。
さらに症状が重くなると、喘鳴やアナフィラキシーショックなどが現れてきます。
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このようなアーモンドが原因となる場合の症状は、なかなか治まりにくいという特徴があります。
アーモンドなどのナッツ類は、ヒスタミン遊離物資などを含むものがあります。
そのため、食べることで痒みや偏頭痛などを引き起こす、仮性アレルゲンとも言われています。
アーモンドはパンや菓子類などの材料として広く使用されているので注意が必要です。
アーモンドが含まれていると気がつかずにうっかりお菓子を食べて発症してしまうケースもありますので、気をつけなくてはいけません。
食物依存性運動誘発アナフィラキシーとは?
またアーモンドを食べることによる食物依存性運動誘発アナフィラキシーも報告されています。
食物依存性運動誘発アナフィラキシーとは、それ自体を食べてもなんの症状も現れないのに、食べた後にスポーツをすることで、アナフィラキシーショックを起こしてしまうことです。
この症状が起こる原因としては、スポーツをすることで特定の食べ物の吸収がよくなるからと考えられていますが、まだはっきりとした原因は分かっていません。
たとえば、幼稚園や学校でお昼ごはんを食べた後、休憩中に遊んでいたら、じんましんが出てきた、というような場合には、この食物依存性運動誘発アナフィラキシーの可能性が高いので、すぐに医師に診てもらうことが大切です。
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また、アーモンド以外でも、ナッツ類であるくるみには注意が必要です。
くるみはナッツアレルギーの原因としては、一番頻度が高い食品です。
加工食品などの原材料名には表示するように推奨されていますので、アレルギー体質の方などはくるみが含まれていないかどうかチェックするようにしましょう。
花粉症との関係
アーモンドアレルギーと花粉症には、実は深い関係があります。
それはアーモンドやくるみ、キウイなどの特定の果物が持つアレルゲンと、花粉アレルゲンが共通しているからです。
花粉症の人は、花粉を口から吸い込むことで、喉の奥に痒みや痛みなどの違和感を覚えますね。
これが口腔アレルギー症候群とよばれるものなのですが、アーモンドの場合も同じアレルゲンによって、同様の症状があらわれるのです。
花粉症の方は、身体の免疫反応のバランスが崩れているので、アレルギーによる症状が出やすい体質でもあるので、特にナッツ類には注意が必要です。
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