牛乳アレルギーの症状と原因〜赤ちゃんに多く発症します
通常であれば、何も反応を起こさないであろう食べ物に対して、過剰に免疫機能が反応してしまうことを食物アレルギーといいます。
その中でも、3大要素の一つである牛乳アレルギーは、赤ちゃんによく発症します。
ここでは牛乳アレルギーの症状と原因について、詳しく書いてみたいと思います。
なぜ発症をしてしまうのか
3大食物アレルギーの原因となる食べ物には卵と小麦、そして牛乳があります。
アレルゲンとなっているのは、それぞれの食品に含まれているたんぱく質です。
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牛乳には20種類以上ものたんぱく質が含まれているのですが、中でも症状を引き起こしやすいのはカゼインやラクトグロブリンなどです。
牛乳の中に含まれているこれらのたんぱく質が身体の中に入ると、腸管壁の肥満細胞IgEと牛乳のたんぱく質が抗原抗体反応を起こします。
それによって肥満細胞からヒスタミンが遊離されて、さまざまなアレルギー症状を引き起こします。
牛乳が原因となって発症を起こすのは、身体の免疫力がまだまだ未熟である小さい子供に多く見られます。
小さい子供が発症した場合、その症状も重篤になることもあるので注意が必要です。
特に抵抗力の弱い赤ちゃんに牛乳を飲ませる際には気をつけたほうがいいでしょう。
9割が生後3ヶ月以内の赤ちゃんに発症
牛乳アレルギーは、赤ちゃんや乳児に多く発症例が見られます。
およそ9割が、生後3ヶ月以内に発症すると言われています。
発症を抑える方法としましては、牛乳を完全に排除することです。
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牛乳を排除すると同時に、代わりの飲み物として豆乳などをあたえるようにするといいでしょう。
適切な対処を早い段階で行うことで、その多くは小学校に上がる前くらいにはしっかりと牛乳たんぱくへの耐性を得ることができます。
牛乳アレルギーの大半は、赤ちゃんや乳幼時期の発症になるので、母親が充分に注意してあげることが最も大切です。
主な症状としましては、哺乳力が低下したり、下痢や嘔吐など消化器官に顕著に症状があらわれます。
また、牛乳を飲んだ後に口の周りに赤い発疹や蕁麻疹ができたり、目の痒みや充血を起こすこともあります。
鼻水やくしゃみなどの風邪に似た症状があったり、アトピー性皮膚炎ができたりもします。
アナフィラキシーショックのような重篤な症状がでるのは稀ですが、注意をするに越したことはありません。
基本的に、牛乳アレルギーの症状は軽いものが多く、仮に発症しても1歳の終わり頃にもなれば、8割くらいの子どもが牛乳を飲めるようになると言われています。
様子を見ながら、少しずつ飲ませるようにしていくといいと思います。
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