カニアレルギーの症状や原因について知識を深めよう
寒い冬なるとカニが美味しくなりますが、カニアレルギーには要注意です。
食物アレルギーといえば、卵や牛乳を思い浮かべる人が多いと思いますが、実はカニやエビも要注意の食べ物なのです。
カニやエビなどの甲殻類のアレルギーの症状や原因についてご紹介してみたいと思います。
どんな症状が現れるの?
カニアレルギーの症状としてあげられるのは、口や手が痒くなったり、蚊に刺されたようなじんましんが体全体に出ることです。
アトピー性皮膚炎の湿疹ではなく、じんましんという形の症状で出ることが多いようです。
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子供だけでなくて大人でも発症するケースが多く、なんと日本人の60人に1人くらいの割合で発症するようです。
おいしいカニやエビを食べられない人が、日本人の60人に1人いるというのは、ちょっと驚きですね。
カニアレルギーの症状は、食べた後1時間以内に出ることが多いようです。カニを食べてそれほど時間が経たないうちにこのような症状が出たら、要注意です。
皮膚の痒みやじんましん以外の症状としては、喉や耳、目や唇などが腫れてしまうこともあります。
口腔アレルギー症状や呼吸器症状が現れることも多く、さらに重篤な場合はアナフィラキシーショックを引き起こすこともあるので、気をつけて下さい。
アナフィラキシーショックというのは、免疫が異常な反応を起こして、血圧が急激に下がり、皮膚や消化器、呼吸器などに重い症状が同時に起こります。
場合によっては命にも関わることもあるので、安易に考えてはいけません。
もしもアナフィラキシーショックになった場合には、早急に医師に診てもらい適切な処理を行う必要があります。
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原因と対策について考えてみる
カニアレルギーの原因となるのは、カニの筋肉に含まれているトロポミオシンというたんぱく質です。
同じ甲殻類のエビも同様の成分が含まれていますので、カニで発症する人はエビも食べることができないということになります。
では、カニやエビそのものを食べることはできなくても、カニやエビが食品の風味付けとして使用されている食品であれば食べても大丈夫なのでしょうか。
結論から言えば、これもNGということになります。
成分の濃度が低ければ大丈夫かな、と思ってしまいがちですが、少しでもこれらの成分が含まれている場合には、発症してしまう可能性が高いので、避けるようにしましょう。
過去に一度でも発症したことのある人は、食品の成分表示をしっかりチェックするように心がけることが大切です。
これまでにカニやエビを食べて、一度でもじんましんや喘息などの症状が出たことがある人は、ほぼ確実にカニアレルギーだと思って間違いないでしょう。
血液検査や皮膚検査で確実に診断が出来ますので、疑わしいと思われる方は、一度病院で検査してもらうことをオススメします。
カニアレルギーは、比較的症状が重いので、食料品をを購入するときはもちろん、外食の際にも注意が必要です。
卵や小麦などとは違って、カニやエビは、表示義務がありませんので、表示が入っていなかったとしても、カニやエビが入っていそうな場合には、慎重に食材を選ぶようにするといいでしょう。
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