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ベトナム文化と中国の深~い関係

2013.11.29

ベトナム文化と中国の深~い関係 はコメントを受け付けていません

およそ1000年の間、中国の支配下に

ベトナムの北部は中国と国境を接しており、古くは紀元前からこの両国は密接な関係にあります。

とは言っても、良好な関係とは言えず、紀元前2世紀初頭からおよそ1000年の間、ベトナムは中国の支配下にありました。

度重なる中国との戦争の際に活躍したハイ・バー・チュンやレ・ロイなどの英雄は、現在ではベトナム全国主要都市の目抜き通りの名称にもなっています。

例えばレロイ通りはホーチミンで言えばドンコイ通りからベンタイン市場前のロータリーまで続く目抜き通りです。

ベトナム語はフランス語と中国語のあいのこ

フランス語と中国語で書かれた看板

また、中国支配下の影響はベトナム文化にも少なからず影響をもたらしました。

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例えばベトナム語です。ベトナム人(キン族)が使う言語で、ベトナムの公用語ともなっています。

昔の書物や書簡は漢文で書かれているものがほとんどで、現在でもご年配の方の中には漢字を理解できる人もいます。

しかし、フランスの統治下となってからは序々に漢字を使う頻度も少なくなり、1954年に公式に漢字は使用しなくなりました。

現在のローマ字調のベトナム語はフランス語が基になっており、そこに中国語の発音に似せた声調記号が付き、現在に至ります。

ただし四声の中国語に対してベトナム語は六声あるので、難易度的にはかなり高いと言える言語でもあります。

ベトナムと中国は薄暗い歴史背景があるのは事実ですが、一時は中国を宗主国としていた時代もあり、また、ベトナム語のように現在のベトナム文化の形成に欠かせない役割もあったと言えるでしょう。


ベトナムと中国との間では1979年に中越戦争が勃発しましたが、これはベトナム戦争で豊富な経験と地の利を生かした戦術によって中国軍を撃退することに成功します。

しかし、その後の国境付近の紛争や、小島の領有権を争ったスプラトリー諸島海戦ではベトナムの敗北が続き、中国との溝は深まるばかりです。

現在も南沙諸島と西沙諸島を巡って中国と対立をしているベトナムですが、友好関係が近づく日はまだ遠いのが現状でしょう

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