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貯金0の私が半年で1千万円も儲けてしまえたバブルって?

舞い散るお金

1980年代の「バブル経済」というのはとんでもない時代でした。

どういうメカニズムでバブルが発生し、はじけたのかというような難しいテーマは置いておいて、とにかくお金の動いた時代です。

株や不動産にまったく興味がなく、貯金も全然持っていなかった私ですら、儲かってしまったのです。

私は1円の貯金も持っていませんでしたが、3か月ほどで1千万円の貯金ができました。そんな時代の一面を、経験からお伝えしたいと思います。

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そこそこの資産を持っていれば遊んで暮らせた!?

今の時代は、定期預金で1000万円預けても、1年後の利息は3万円ほどしかつきません。ところが、80年代なら50万円ほどの利息がありました。

10年物の定期なら一番高いときには12%程度ありましたので、1年で120万円の利息がついたのです。

2000万円程度の預金を持っている高齢者なら、銀行利息だけで暮らせるほどだったということです。投資理論とかいうものをまったく知らないただの素人でも、十分「資産運用」ができました。

株価はウソのように上がり、あっという間に4倍、5倍に!?

2012年の日経平均株価は1万円くらいですが、1980年の株価はそれよりも少し低い7000円程度でした。この30年を長期スパンで見れば、株価の変動はそれほど大きくはないと言えるかも知れません。

ところが、年度別に眺めてみると大変動をしています。1980年に7,000円くらいだったものが5年後の85年には13,000円台になっています。700万円の株を持っていた人は600万円のあぶく銭を手にしました。

さらに4年後の1989年には39,000円まで上がり、4年間でほぼ3倍になり、80年と比べると、9年間で5.5倍になったのです。80年に株を1,000万円持っていた人は、4,500万円も儲かってしまった計算です。

多くの人が、努力もしないで大金を手にし、そのお金を散財したのがバブルだったのです。

株など知らない私にも、株屋の魔の手が伸びました

私は株には全く興味がありませんでしたが、証券会社の知人が頼みごとをしてきました。「NTTが上場するのに際して、株の購入権の抽選に応募してくれないか?」というのです。

1987年2月のNTTの上場は当時とても話題になっていて、大人気。公平性を保つために、あらかじめ抽選をして当たった人だけが買えるというルールが敷かれていたのです。

買う気もありませんでしたし、買うお金もありませんでしたので、私には応募する意味がありません。

それでも、株屋の知人が「人数を集めるノルマがあるから、買わなくていいので応募だけしてくれ」というのです。それで、私は仕方なしに協力したのですが、かなりの倍率だったにもかかわらず、当選してしまいました。

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お金がなくても、株が買えてしまう!?

当選したものの、資金がないので株は買えるはずがありませんが、株屋が許してくれません。「せっかく当たったのに買わないのは損!」としつこく言うのです。

「お金がないんだよ」と断ると、「じゃあ、貸します!」と言うではありませんか。

何と、NTT株を購入する人には、証券会社が簡単に金を貸してくれたのです。しかも面倒な手続きは一切なし。「私の方で書類は書いておきます」と言うではありませんか。

「印鑑はどうするの?」と尋ねると、「こちらで三文判を買って押しておきます」……と。

今なら、法律上の大問題になりかねない話ですが、当時はそんなルーズなことが行なわれていました。証券会社にしてみれば、株を担保にとるのでリスクはほとんどありません。

結局私は、1株だけ120万円で購入しましたが、「130万円になったら売ろう!」と決めていました。

初日にいきなり40万円も儲けてしまった!?

NTT株は、売り出し初日にいきなり高騰、初値は何と160万円。1日で40万円も値上がりします。130万円になれば売ろうと思っていたのに、既に超えています。

「すぐに売ってよ」と株屋に電話をすると、「まだ売っちゃダメです。もうちょっとだけガマンしてください」と止められます。

仕方がないので、「1週間くらいはガマンするか」と待ってみると、毎日どんどん値が上がります。

2週間後には280万円に、私はドキドキしてしまい、とうとう3週間後には「とにかく売って!」と叫んで売ってもらいました。売却価格は300万円。自己資金0なのに、180万円儲けてしまいました。

株屋の言いなりになっていたら、儲かってしまいました!?

手にした180万円で車でも買おうかと考えていると、株屋が別の株を買わないかと、提案してきました。「どうせあぶく銭なんだから、全部スッてもいいでしょ?」というわけです。

そこで、ある衣料品メーカーの株を買いました。「すぐに上がるから大丈夫」と株屋が太鼓判を押したからです。

本当に上がりました。証券会社が確実に上がる株を持っていたのです。今ではそんなことをしたら逮捕ものですが、当時は平気でした。

それからは株屋の指示で、2週間ごとに株を買い替えさせられ、180万が400万に、400万が800万に、そして1000万円にと、ほんの3か月ほどで手にしてしまったのです。

儲けたまま人生を終えたい!と考えました

いくらなんでも、1円も貯金もなかった私が、3ヶ月で1千万円も儲けてしまうのは何かが狂っていると感じました。

「いつか損をしないと辻褄があわない」と怖くなり、私は株をやめることにしたのです。「今の状態で株をやめれば、一生儲けたままで終わることができる」と考えました。

結果としては、そのおかげでバブル崩壊のダメージを受けずに済みました。あのまま株を続けていたら、1千万をスッてしまっただけでなく、それ以上に傷を広げていたに違いありません。

ラッキーだったと思います。バブルの時代には私よりもはるかに大金を儲けた人がゴマンといましたが、はじけた後には、憶の財産を失った人も大勢いました。恐ろしい時代でしたが、面白い時代でもありました。

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