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肉は健康にいいとか悪いとか言われていますが本当はどっちなの?

ステーキを食べる

牛乳と並んで意見が真っ二つに分かれるのが、「食肉」についてです。

「日本人の栄養状態を改善した食べ物」という意見もあれば「食べる必要性はまったくない」という人もいて、こちらもまたヒステリックな議論が巻き起こっています。

果たして肉は体にいいのか悪いのか、なるべく客観的に検証していきましょう。

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お肉には確かにさまざまな栄養素が詰まっている

戦後、日本人の栄養状態や体格が良くなった背景には、やはり賛成派の言うとおり「肉食」も関わっていると思われます。

もともと野菜中心の生活をしていた日本は、一見すると健康的だったように思えますが、タンパク質は不足しがちでした。

そのため肥満や生活習慣病は少なかったものの、全体の栄養状態としては必ずしも良かったとはいえないでしょう。

今でこそ「昔の和食を!」と粗食の必要性が叫ばれていますが、それはカロリー過多になりすぎた現代だからこそ言えることだと思われます。

肉といえばタンパク質のイメージが強いのですが、他の栄養素も意外に含まれています。

たとえば牛、豚、鶏のレバーには「鉄分」が多く含まれ、貧血予防に効果的です。

しかも野菜に含まれる「非ヘム鉄」と異なり、肉類の鉄分は「ヘム鉄」といって、吸収率が5倍以上いいといわれています。

さらに非ヘム鉄の吸収もうながしますので、野菜と一緒にとることでより鉄分を効率的に摂取できるのです。

また牛や豚は、一般的に「赤身」のほうが消化も良く、栄養が豊富といわれています。

たとえば牛肉の赤身には「カルニチン」といって、余分な脂肪を分解する成分が含まれているため、実はダイエットにも最適です。

他にも、牛や豚にはビタミンB類も豊富に含まれます。

たとえば造血作用や、神経の修復効果がある「ビタミンB12」は、肉類に多い一方、野菜にはほとんど含まれていないビタミンです。

ベジタリアン生活を送る人は、ビタミンB12をサプリで摂取することもあるほどです。

また豚肉には糖質の代謝に関わる「ビタミンB1」が豊富ですし、鶏肉にも「ビタミンA」や「コラーゲン」などが含まれています。

問題その1~腸内での腐敗が、悪玉菌を増やす!

このように、タンパク質以外の栄養素も豊富に含んでいる肉ですが、食べ過ぎによる弊害は確かにあります。まず1つは「体内での腐敗」です。

実は肉類は、決して「消化が悪い」食品ではありません。

というのも食物繊維が含まれていないため、むしろ胃にとっては負担なく消化できます。

問題はその後なのです。

食物繊維が豊富な野菜などは、消化が悪いからこそ便通を整えてくれます。

つまりそのままの形で腸へと移動するため、腸管にこびりついた汚れを落とし、便として排出するのに役立つわけです。

しかし肉類は、胃を通過するまではいいものの、その後長く腸内にとどまりやすい食べ物です。

36度以上に保たれた腸内で肉は腐敗し、悪玉菌の増殖を招きます。

戦後の日本人に「大腸がん」が急激に増えていますが、これも肉食が増えたわりに食物繊維の摂取が少なくなったことが一因と考えられています。

ですから「肉を食べる時には、それ以上に食物繊維の豊富な生野菜などを食べる」ことが、腸をきれいに保つコツだといえるでしょう。

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問題その2~過剰摂取で血液がドロドロに?

もう1つ、肉類の過剰摂取は「脂質異常症」の一因になります。

特に脂身の多い肉類を多く食べ続けていると、血中の悪玉コレステロールや中性脂肪が多くなり、血管の内側に付着するなどして血液の通りを悪くしてしまいます。

その結果、動脈硬化や高血圧が進行したり、最悪の場合は血栓が詰まって脳梗塞や心筋梗塞につながったりする恐れもあるのです。

ですから、健康診断などで悪玉コレステロールや中性脂肪の値が高かった人は、なるべく高脂肪の肉類を控える必要があります。

食べる際は脂身の少ないヒレやモモ肉を、また鶏肉ならササミや胸肉(皮をとる)を適量にとどめておきたいところです。

「大豆VS肉」~タンパク質の補給に関する議論

要は、肉類は「食べ方にさえ気をつければ、貴重な栄養素もとれる」ということなのですが、肉食反対派の人々の中には「そもそも、肉を食べなくても人は問題なく生きていける」という意見も見られます。

血や筋肉を作るタンパク質は、大豆などの豆製品からも摂取できるため、肉類は必要ない、というのが彼らの言い分です。

確かに大豆には植物性タンパク質が豊富ですし、肉類よりも吸収がいいメリットがあります。

しかし栄養学の専門家の間でも「大豆だけで体に必要なタンパク質をすべて補うのは難しい」という見解が見られます。

というのも、何事も「1つの食品のとりすぎ」は体にいいとは言えないからです。

納豆や豆腐はもちろん体にいいのですが、大豆の過剰摂取はホルモンバランスを乱し、女性なら乳がんのリスクを高めるともいわれています。

ですから植物性タンパク質を摂取すること自体はいいのですが、毎日それだけですべてを賄おうとしすぎると、結果的に食生活のバランスが崩れてしまう恐れがあります。

たっぷりの野菜と食べれば、肉はそう悪くないかもしれない

Vegetable salad with beef meat in restaurant
まとめてみますと、「肉は腸内での腐敗さえどうにかできれば、むしろ血や筋肉を作り、貴重なビタミン類の補給にも役立ってくれる」といえるのではないでしょうか?

そのためには食物繊維の豊富な野菜をしっかりと食べ、「肉ばかり食べない」ことが何よりも大切です。

どうやら肉や牛乳といった食品は、動物愛護の視点も入ってくるため、他の食品よりも議論が白熱しやすいのではないか、と思わせられます。

もちろん動物をいたぶることには賛成できませんが、単純に「健康にいいか悪いか」というテーマだけでいえば、反対派の意見にはやや強引なところがあるように感じます。

とどのつまり、「何を食べて生きるのか」の選択には「その人の信条」も関わってくるのでしょうね。

ただし何を食べるにせよ「ほどほどに」「偏らない」のが鉄則なのは間違いなさそうです。

By 叶恵美

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