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夏には冷たいものと熱いもの本当はどちらが体にいいの?

よく冷えたグラスのビール

「暑い夏こそ、熱く辛いものを食べて汗を出す」という考え方があります。

しかし基本的に冷たい飲み物や食べ物が好きな日本人は、夏になれば冷たいそうめんやお蕎麦、冷えた麦茶やビールなどがお決まりです。

実際には熱中症対策としても、なるべく常温に近い飲み物をとることが推奨されています。夏こそ、体の冷やし過ぎには気をつけましょう。

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日本人は、世界の中でも「冷たいもの好き」だった!?

グラスに入った冷たい飲み物
冷たい緑茶のペットボトルや、レストランで出される氷の入った水、キンキンに冷やしたビール…私たちは普段あまり意識しませんが、これらは外国ではあまり一般的ではありません。

特に日本の「冷たいもの好き」に驚くのが、中国人です。基本的に中国では火を通したものが好まれるため、日本人が年中冷たい飲食物をとることを不思議に思うといわれています。

またビールも、本場のドイツでは常温で飲むことが多いという事情はよく知られています。もともとビールの種類は多く、それぞれに適した温度やグラス、飲み方などがあるのですが、数でいえば常温が向いているもののほうが多いようです。

そもそもドイツでのビールは、日本のように「ぐいっと飲んで喉をうるおす」ものではなく、むしろワインや日本酒のようにチビチビと香りや味を楽しみながら飲むお酒だといえるでしょう。

一方、日本人は「特に暑い夏には、キンキンに冷えた飲み物や喉ごしのいい冷たい麺類が最高!」と思っています。しかも全国的に年々猛暑になっているため、その風潮はとどまるところを知りません。

しかし世界を見れば、インドのカレーや東南アジアのスパイシーな料理など、むしろ「暑い国ほどホットなものを食べている」ことが分かります。実は体の仕組みからいっても、こちらのほうが理にかなっているのです。

「汗をかいて涼をとる」のが、暑い国々の知恵

タオルで汗を拭く女性
なぜホットなものが体にいいのか?その1つは、カプサイシンなどの成分に発汗作用があるためです。

確かに暑いと冷たいものがほしくなりますが、冷えた清涼飲料水や食べ物をとりすぎると、汗が引っ込んでしまいます。すると結局は体の熱を逃がすことができなくなるほか、体内の水分量が過多になってしまい、だるさやむくみにつながってしまうのです。

一方、辛い食べ物をとると汗をかくため、結果的に熱を放出できます。ですから赤道に近い暑い国では、基本的に香辛料を使った料理が多いですし、飲み物も「熱いコーヒーやお茶に砂糖をたっぷり入れて甘くする」ものが多く見られます。

糖分は、暑さによって体力が奪われてしまわないよう、エネルギーを補給する意味合いがあるようです。ちなみにアイスコーヒーや、冷たい缶コーヒーなどは、いずれも日本人が発明したものといわれています。

確かに暑い時に冷たいものを体に入れると快感なのですが、取りすぎは内臓の冷えによってさまざまな悪影響が出る可能性があるため、気をつけましょう。

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日本は衛生的だから、夏に生ものを食べられる!?

おいしそうな刺身
暑い国でホットなものが好まれる理由には、もう1つ「殺菌」という理由もあります。そもそも暑い場所では食材が腐りやすいため、火を通してからでないと安心して食べられないのです。

日本も最近では本州の亜熱帯化が進んでいるものの、本来そこまで暑くはなかったため、刺身をはじめとする冷たい生ものを食してきました。また各家庭の冷蔵庫も高性能ですし、もともと日本人は清潔好きですから、衛生的にも問題が少ないといえそうです。

同じアジアでも、たとえば中国では生の食材を食べることに軽い恐怖感があるといわれています。また「冷えた食べ物は内臓に良くない」という中医学の考え方が根づいていることもあって、中華料理には火を通したものが多いのでしょう。

ちなみに、日本の冷蔵庫は「自動製氷機」がついているものがほとんどですが、海外では一般的ではありません。アメリカは日本と似ているものの、特にヨーロッパのほうでは飲み物に氷を投入する習慣はあまりないようです。

熱中症対策のためにも、常温の水をこまめにとろう!

水を飲む女の子
近年増えている「熱中症」の対策としても、できるだけ常温に近い水分を補給することがすすめられています。

これにはいくつかの理由がありますが、1つは「冷たすぎる飲み物だと、量を飲めないから」です。特に高齢者などは一気にゴクゴクと飲みにくいため、水分を取っているようでいて、実は足りていない可能性が出てきます。
特に自動販売機で売られている飲み物はかなり冷えていますので、注意が必要です。

もう1つの大切な理由は「胃が冷えることで、血液不足になりやすいから」です。消化器官は体温が下がりすぎるとうまく機能しないため、冷たい飲み物をがぶ飲みすると温度を取り戻すために、全身の血液が胃に集まってきます。

すると心臓や腎臓、脳などが血流不足となり、体の弱い人では意識を失ってしまうこともあるのです。

こうした情報が広まるにつれ、日本でもようやく「水は常温で」という考え方が少しずつ広まってきました。一部のコンビニでは、常温の水やお茶を置くようにもなってきています。

ただし既に熱中症の症状が出ている場合は、体温を下げるために体を冷やすことが大切です。そうでない時にはなるべく常温に近い水分をこまめにとり、熱中症の予防に努めましょう。

By 叶恵美

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