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平均寿命1位は男女とも長野県!~なぜ沖縄はトップの座を奪われた?

寛ぐ笑顔の高齢者

日本一の長寿の県といえば、今では名実ともに長野県です。

2013年に発表されたデータによると、長野は男女ともに平均寿命1位の座を勝ち取っています。

一方、ひと昔前まではご長寿県として有名だった沖縄は、年々、順位を下げているようです。

そこには「食生活」に対する、県全体の意識が大きく関わっているのかもしれません。

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長野はもともと、脳卒中による死亡率ワースト1位の県だった

2013年に厚生労働省が発表した、「都道府県別・平均寿命ランキング」を見てみましょう。

男性の1位は長野県で、80.88歳、女性の1位も長野県で87.18歳となっています。

しかし以前までご長寿県として君臨していた沖縄は、女性ではまだ3位(87.02歳)と健闘しているものの、男性はなんと30位(79.4歳)と、下から数えたほうが早いくらいの順位となっています。

ちなみに女性も、長らくトップの座を維持してきましたので、転落したことには変わりありません。

一方の長野県は、もともと男性の平均寿命は長いほうだったものの、女性はそれほどでもありませんでした。

また脳卒中による死亡率が全国ワースト1を記録したこともあるなど、決して健康に恵まれた県というわけではなかったのです。

それは長野県の土地柄に関係があります。寒く雪深い地域だけに、新鮮な野菜をとりにくい上、名物「野沢菜」をはじめとする塩辛い保存食が多かったことが1つです。

さらに信州みその生産地でもあるため、塩分の摂取量は全国の中でもかなり多かったといわれています。

また海のない県だけに、新鮮な魚を食べる機会も多くありませんでした。

今のように肉類が普及する以前は、魚が貴重なタンパク源だったため、海が近い県のほうが栄養状態は良かったのです。

さらに夏はともかく、冬は運動不足になりがちなのも雪国の特徴です。

実際、似たような条件にある青森や秋田などの県は、平均寿命ランキングでも最下位を競い合っています。

しかし長野県は、そんなハンデを乗り越えるべく努力を開始したのです。

各家庭をまわり、減塩運動をおこなった結果…

「塩分が多く、野菜が少ない」という悪い食事の見本のような生活を続けてきた長野県は、脳卒中による死亡率1位をマークしたこともあり、目の色を変えて改善に取り組み始めます。

まずは県民の食生活を調べるべく、調査を開始。その結果、「高血圧の人が多い家では、塩分の摂取量が明らかに多い」という事実を突き止め、減塩運動の必要性を確認します。

そして1981年から、専門の研修を終えた「食生活改善推進員(通称・食改さん)」が県内の家庭をまわり、県民に直接、減塩指導をおこなうようになりました。

塩分控えめ、野菜たっぷりの食事を提案し続ける中、もともとまじめな県民性を持つ長野の人々は、徐々に食生活を変えてきたのです。

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このような風潮の中、信州みそ業界も方向転換を余儀なくされ、それが結果的に「減塩みそ」の開発につながりました。

そして女性の平均寿命もじわじわと伸び続け、ここに来てついに男女ともご長寿1位の座を獲得したのです。

ちなみに長野は標高が高く、低地よりも酸素が薄いため、生活するだけで心肺機能がきたえられることも一因として挙げられることがあります。

実際、標高と寿命の関連性については男性において認められていますので、もともと長野は男性が長生きしやすい県だったと考えられています。

ファストフードと車社会で、沖縄の健康は破綻している!?

一方、長らくご長寿1位だった沖縄県は、温暖な気候で年中、戸外での活動ができる上、新鮮な魚介類を多く摂取できる恵まれた土地柄です。

まさに長野とは正反対といえるでしょう。

また古くから豚肉を食べる習慣があったこと(タンパク質とビタミン類が豊富)、料理の塩分が控えめだったことなどが健康を支えていたと考えられます。

しかし沖縄は、戦後に欧米型の食事がいち早く入ってきた県でもあります。

実際ファストフード店が初めてできたのは沖縄であり、県民はわりと早い時期からジャンクフードを食べる習慣がついていたのです。
特に今、シニアとなりつつある団塊の世代の人々は、その洗礼を受けた世代だといえるでしょう。

さらに車社会になったことも大きく影響していると推測されます。

沖縄には鉄道がないため、人々は歩くことが多かったのですが、現在では車を持たない家庭のほうが珍しいくらいになりました。

その結果、肥満も深刻化しています。2012年の調査によると、BMIの数値は男性で全国3位、女性で1位となっているほどです。
同時にもともと沖縄には少なかった生活習慣病の患者も増え、健康不安が拡大しています。

ちなみに長野にはファストフード店やコンビニが少なく、特に標高の高い町にはほとんど見られません。

こういった違いも、積もりつもって平均寿命の差に表れているのかもしれません。

しかし沖縄も、女性が長寿1位から転落したことは大きなショックだったようで、今後は県をあげての対策が進められる可能性もあります。

長野の例を見ても分かるように、県が本気になって何かに取り組めば、それはかならず一人ひとりに影響するものです。

また長野は医療費が低いことも特徴で、国も参考にすべきモデルとして見ています。

ピンピン生きてコロリと死ぬ、そんな「PPK運動」が初めて提唱されたのも長野県とのことです。

By 叶恵美

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