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禁煙は3つの考え方で成功できる?~吸わなくても意外と平気です

2014.03.27

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禁煙に何度もチャレンジしてみるものの、すぐに吸いたい気持ちが湧き上がってきて、結局また火をつけてしまう…そんなスモーカーは多いと思います。

しかしタバコの禁断症状は、意外と軽いものです。だからこそ「麻薬」に指定されていないのだともいえます。

多くの人にとって深刻なのは、精神的な不安感のほうなのです。

禁煙を成功させるために、こんな考え方をしてみてはいかがでしょうか?

考え方その1-「タバコを吸いたい衝動は、どうせ消える」

「どうしても今、一服したい」…あの誘惑にあらがえる自信のない人は多いと思いますが、実は喫煙衝動というのは意外に軽いものです。

実際、海外へ向かう飛行機の中など、吸ってはいけない状況におかれたら何時間でも我慢できてしまう人がほとんどではないでしょうか?

この原理を利用して禁煙に成功した有名人に、タモリさんがいます。

彼はずっと1日60本を吸うヘビースモーカーでしたが、誰かから「喫煙衝動は15秒しか続かない」と聞かされ、実際に吸いたくなったら「1、2…」と数えてみたそうです。

その結果、スッパリとやめられたという伝説を持っています。

また「禁煙セラピー」の著者で知られるアレン・カー氏も、やはり「喫煙衝動は長くて3分間」だと言っています。

ここで大切なのは「喫煙衝動は、四六時中続くわけではなく、いずれ消えるものだ」と肝に銘じることです。

365日24時間、ずっと苦しい思いをするわけではない…どうせそのうち消える程度の欲望で、いつか肺がんや肺気腫になるなんてもったいないと思いませんか?

考え方その2-「本当の自分は、タバコが好きではない」

喫煙者は不思議な矛盾を抱えています。自分はタバコを吸うくせに、時々他の人の煙が嫌になることはありませんか?

またヤニだらけの喫煙室に入った瞬間、吐き気がするくらい不快な気持ちになったことはないでしょうか。

そうです、それが正常な人の感覚なのです。しかし、なぜかタバコに火をつけたくなる…これはあなたではなく、体内に残ったニコチンのしわざです。

本来、タバコは体にとってうれしくないものです。誰でも最初に吸った時は、「まずい」と感じたに違いありません。

しかしニコチンは、脳内で「アセチルコリン受容体」にくっつき、ドーパミンを放出させるという役割を持っています。一服すると幸せな気持ちになれるのは、このためです。

そして日常的にニコチンを摂取し続けるうち、体は「おそらく吸わなくてはいけない理由があるのだろう」とでも考えるのか、ニコチンが入ってくるのを前提とした体系を作り上げます。

つまり「吸わなければ幸福感を感じにくい」ようになってしまうのです。

しかし本来のあなた(体)は、タバコがなくても生きていけます。というより、むしろ健康的なサイクルを取り戻すことができます。実際、非喫煙者はタバコがなくても幸せです。

ですから吸いたくなった時は「ああ、ニコチンが暴れている…しばらくは当然のことだ」と仙人のように受け止め、体が本来の体系を思い出すまで、よしよしと手なずけるしかありません。

忘れてはいけないのは「本当の自分は、吸いたいと思っていない」ということです。

むしろ喫煙衝動(しかも長くて3分間)をやり過ごすことで、自分の体を悪の手先(ニコチン)から救ってやっているのだ、と考えるようにしましょう。

考え方その3-「タバコを吸っている人すべてが許せない!」

昔はヘビースモーカーだったくせに、いざ自分がやめたら嫌煙家に早変わりし、喫煙者を叩くようになった人が身近にいませんか?

「お前も同類だっただろ!」と言いたくなるかもしれませんが、実は喫煙者に対する憎しみは、禁煙を真に成功させるためには強力な武器になります。

考えてみてください。吸っている人を見て「ああ、いいなー、自分ももう禁煙なんてやめてしまいたい!」と思う人より、「タバコなんてまだ吸ってるの?」と鼻で笑う人のほうが、2度と手を出す可能性が低いと思いませんか?

それに前者は「タバコを我慢している」状態を続けているだけですので、つらそうです。

ですから「調子がいい」と言われようが何だろうが、タバコを吸う人に冷たい視線を投げかけるくらいのほうが、結果的に禁煙が成功する確率は上がります。

それは他人への憎しみではなく、本当は過去の自分への反省からくる感情なのです。

あなたの周りにいる元ヘビースモーカー(現在は嫌煙家)は、逆に言うなら、「タバコを憎まないとやめられなかった人」だともいえます。

大好きだった恋人を忘れるため、無理やり嫌いになるようなものでしょうか。

中には、「他人は他人」と寛容な気持ちを持ちながら禁煙を続けられる人もいます。

本当はそれが理想ですが、長年付き合ってきた嗜好品を断つには、憎まないとやっていられない人もたくさんいるのです。

タバコはもう吸わない、とライターを捨てた瞬間から、タバコを売る会社や店、灰皿を置くレストラン、そしてすべての喫煙者に心の中で怒りましょう。

喫煙にまつわるものすべてが心から許せなくなったら、禁煙成功は目の前です。

そして何より、何度失敗してもいいから「いつかやめたい」と思う気持ちをどこかに持ち続けることが、禁煙には必須です。

逆に「好きなものを吸って死ぬんだ!何が悪い!」と開き直ってしまったら、そこでおしまいです。

何度くじけても、やめたいと思う気持ちを忘れないでください。それがニコチンやタールの下に隠された、あなたの「本当の声」なのです。

それは絶対に間違っていないのですから、あとは従う勇気を持ちましょう。

By叶恵美

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