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都会的でおしゃれな生活に憧れた田舎者のとっても恥ずかしい過去

パソコンを使う手

筆者は福岡の郊外で生まれ育ちました。窓の外は一面の田んぼ、遠くに見えるのは山ばかり…そんな環境の中で立派な田舎者として成長してきました。

そんな所で暮らす人々の憧れと言えば、都会的でおしゃれな生活です。

学生時代の友人たちも同じ様な環境で生まれ育ってきましたので、都会の大学へ行くんだ、と受験勉強に励む者も少なくありませんでした。

筆者もその一人だったのですが、残念ながら受験には失敗し、結局山口にある田舎の大学へ進学することになってしまいました。

4年間、都会への憧れは強くなる一方です。しかし、大学の周りにもやっぱり田んぼと山しかありません。

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そこで、筆者はこんな何もない所にいても、都会的でスタイリッシュな生活を送ることに挑戦してみました。今考えてみると、顔から火が出るほどに恥ずかしい大学時代の思い出です。

都会で流行りのファッションに身を包む

お洒落な生活を送る上で、もっとも重要となるのはやはりファッションだろう。そう考えた筆者は、とにかく都会で流行っているファッションについて研究することからスタートです。

ここで素直にさまざまな情報雑誌などを見ていればよかったものの、何を勘違いしたのか当時流行っていたヴィジュアル系ミュージシャンのファッションをマネしてしまいました。

髪を青く染め、タイトなシャツ&ジャケット、そしてスカート付きのパンツ…。あくまでこのファッションは彼らのステージ衣装であることにも気づかずに筆者はこれを普段着として身に着けてしまいます。

これだけならば、まだちょっと奇抜なファッションの人で済むかもしれません。しかし、次第にエスカレートして行き、最終的には目の上にシャドウを入れるまでになってしまいました。

田舎町に突如現れたなぞのヴィジュアル系男…通りすがる人からおかしな人を見るような視線を向けられていたことでしょう。

しかし、スーパー勘違い男と化していた当時の筆者にはそんな視線も羨望の眼差しだと思い込んでいました。

デジタル機器を使いこなすのがカッコいい

ファッションだけでなく、ライフスタイルも都会的にしようと考え、さまざまなデジタル機器を買い揃えました。

その中心となっていたのが、appleのパワーブックG3でした。まっ黒なボディに白く輝くリンゴマーク。これこそお洒落な都会人の必須アイテムなのだ、と当時の筆者は信じ切っていたのです。

当時からパソコンはかなり普及していましたが、大学生がノートパソコンを持ち歩くのはあまり一般的ではありませんでした。

どこでもノートパソコンを開いてキーボードを叩く、そんな姿が最高に都会的でカッコいいと思ってましたが、やはりこの行動もかなり浮いていたようです。

パソコンだけでなく、常にデジカメも持ち歩いていました。友達との思い出を最新のデジタル機器で残すんだ!そう息巻いていましたが、常におかしな格好をして、パソコンに向かっている筆者に友達などできるわけがありません。

結局、このデジカメで撮影されたのは田んぼ、山、そして野良猫くらいのものでした。

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変わった僕を見て!

筆者には当時、高校時代から付き合っている彼女がいました。

彼女は私と違い、それほど都会に憧れることもなく地元の専門学校に通っていましたので、ちょっとした遠距離恋愛になっていました。なので、筆者の変貌ぶりをまるで知りませんでした。

大学ではまるで友達ができませんでしたので、夏休みに帰郷し、彼女をはじめとする地元に残った友達と再会するのをとても楽しみにしていました。

きっと、都会的に変身したこの姿に驚くだろうな、そう思いつつ帰りの電車の中でもヴィジュアル系ファッションで意味もなくノートパソコンのキーボードを叩いていました。

そんな筆者の姿を最初に見たのは、駅まで迎えに来てくれた両親でした。二人の反応はいまでもはっきりと覚えています。

母は泣き、父は激怒していました。どうやら、筆者がニューハーフになってしまったと勘違いしてしまったようです。

そんな反応をされても、まだ自分のファッションがおかしいことには気づいていませんでした。両親は世代が違いますので若者の流行を理解することができないのだろうと考えていました。

彼女に爆笑されて…

車の中で両親と話をし、どうにか誤解は解けましたが、やはりこのファッションを理解してもらうことはできませんでした。

帰宅し、彼女に会いに行こうとする時も「その格好で外に出ないでくれ」と止められましたが、それを振り払って彼女の家へ行きました。

彼女の家に到着し、半年ぶりの感動の再会…とはなりませんでした。

彼女は私を見て、一瞬唖然とした表情を浮かべ、次の瞬間、爆笑しはじめました。

彼女の笑いの意味を理解すると同時に、とても恥ずかしくなってしまいました。ここでようやく、自分の「都会的なおしゃれ」は間違っていることに気付きました。

半年間にわたって続いた都会生活にあこがれたゆえの壮絶な勘違いの日々は、彼女の爆笑によって終止符が打たれました。

夏休みの間に髪の毛の色もファッションも元に戻しました。ノートパソコンは彼女が仕事で使うとのことでしたのであげてしまいました。普通の姿に戻ったおかげで、大学では友達もできました。

卒業後は地元に戻り、彼女と結婚、そして楽しい田舎者ライフを送っています。

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